「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

息を吹き返した「トライアクショム」

2021年12月01日 | オーディオ談義

このところ快調そのものの「オーディオ」。こういうことは非常に珍しい。

たとえて言えば
「麻雀」で引きが強くて「カンチャン」をツモリ続けている感じ、かな。

な~に、自分が勝手にそう思っているだけだけどね(笑)。

こういうときは何をやっても外れる感じがしないので、調子に乗っていろんなSPユニットの登板や箱の改造にあれこれ触手を伸ばしている。

そして、このたびチャレンジの対象にしたのがグッドマンの「トライアクショム」だ。


口径30cmの「同軸3ウェイ」(高音域のアッテネーター付き)である。

数年前に欣喜雀躍してオークションで手に入れたユニットだが、うち1本からノイズが出て修繕に出し結局高いものについた。

正直言って「元を取らねば」と、せこい根性を持っていたのだが、これまでどうしてもうまく鳴ってくれない。

ちょっと聴いては「しっくりこないなあ・・」と首をひねりながら倉庫に仕舞い込む始末。

どこが不満かといえば口径30㎝にふさわしい量感がどうしても出てくれない。繊細さにおいては「AXIOM80」に敵いっこないので、それ以外の部分で持ち味を発揮して欲しいのが願いだ。

製造元がグッドマンなのでユニット自体に問題があるはずもなく、おそらく箱のせいと思っていろいろやってみたが、既存の箱では結局うまく対処できなかった。

とうとう音を上げて「そろそろオークションに出そうかな」、それも「10年に一度くらいしか出品されない希少なユニットですよ」ぐらいの注釈をつけて・・。

しかし、そういう不満を軽く一蹴できる日がようやくやってきた。


結論からいえば「オークションに出すなんてとんでもない!」(笑)。

経緯を述べてみよう。

やっぱり「SPスタンド」絡みの話になるのだが、JBLの「D123」を容れていた箱に「トライアクショム」を容れるとどういう音になるんだろうか、と思うと「矢も楯もたまらず」作業に取り掛かった。

同じ口径だから新たに穴を開ける必要もなく比較的簡単な作業になる。



時間にして2時間ほどかかっただろうか。

ちなみにこの箱の木の薄さは「1.2cm」である。グッドマンのユニットは徹底的に「薄板」で攻めてみようという魂胆もあった。

さあ、SPスタンド効果と相俟ってどんな音が出るかワクワクしながらSPコードの接続を終えてアンプのスイッチをオン。

あれ~、高音域が思ったほど伸びず、なんだか冴えない音だなあというのが第一印象だった。やっぱりダメかなあ・・。

ところが、付属のアッテネーターで高音域の調整をしながらしばらく時間が経つと目を見張るほどの爽やかな音が漂いだした。いかにもグッドマンらしいヴァイオリンの艶やかな響きとともに量感も過不足なし。

お~っ、とてもいいじゃない!

どうやらこの「薄板を使った小振りの箱」と相性が抜群だったみたい。もちろんSPスタンドの「魔法」も無視できない。

とはいえ、老練なSPユニットでもしばらく使っていないとエージングが要ることが分かったのは収穫だった。

そして外したJBLの「D123」は別の空いていた箱に移した。



早く試聴したいのだが、「トライアクショム」の音が良すぎてなかなか代える気がしないのが難点(笑)。楽しみにとっておこう。

なお、使ったアンプは71系の「371Aプッシュプル」だったが、昨日の早朝にスイッチオンしたところ右チャンネルから音が出ない。



「あれっ、おかしいなあ」と、点検したところ「227」(ブルー管)の1本に光が点ってない。

何しろ90年前の球なので寿命かなと思ったが、念のため「ネヴァダル」でピンを磨いて再び挿し込んだところ無事「音」が出た。どうやらピンの酸化被膜による接触不良だったようだ。



1940年代以前の古典管を使う場合は「球の寿命」を疑うよりも、「ピンの酸化被膜の掃除」をやった方が先決ですね~。



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