イプシロン6号機

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宇宙科学
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さて、先月の台風で南九州は大荒れとなり
停電、断水、電波障害、土砂崩れ、浸水、家屋倒壊
と被害が多く更に農作物における被害は
とても大きくきっと暫くは野菜、果物、精肉の
値上がりは続くと思う矢先、先日の地震。
台風直後の緩んだ地盤じゃなくて本当に
良かったと思いました。良くはないですけど💦


そんな中、震源地が大隅半島沖と知り
最初に考えたのが「えっ、イプシロン大丈夫か?」

でした・・・
公式では先日朝にリハーサル実施の成功と
聞いたばかりだったので不安でしたが
日曜日(2日昼)の時点では被害は無いようです。
そんなイプシロンがなんと今週
内之浦宇宙空間観測所より打ち上げ予定です。



イプシロンロケット6号機打ち上げについて

credit : JAXA


打上げ予定日 2022年10月7日(金)※変更も考えられます。
打上げ予定時間帯 9時47分頃~9時58分頃(日本標準時)
打上げ予備期間 2022年10月8日(土)~2022年10月31日(月)
打上げ場所 内之浦宇宙空間観測所

 

  追 記 ① 

※9月5日(水)現在、イプシロンロケット6号機の打ち上げを延期すると発表。

延期の理由については「ロケットの飛行状況確認に必要な条件が整わないため」としていて、新たな打ち上げ日は、決まり次第、発表するということです。

  追 記 ② イプシロン6号機は10月12日、9時50分43秒に打ち上げられましたが、打ち上げからフェアリング分離、第2段の燃焼終了までは正常に飛行していたものの、第2段と第3段の分離前に機体の姿勢異常が判明。このままでは目標の軌道に投入できないと判断したため、9時57分11秒頃に指令破壊を行った。とJAXAイプシロン実施責任者である布野泰広理事が会見で説明しました。

イプシロンは今までの大型ロケット打ち上げから
「世界一コンパクトな打ち上げ」を目標に
コストをH2ロケットより低減し、打ち上げ頻度を
上げる為に開発された優秀なロケットで
固体燃料という事もあり準備期間も
H2ロケットの様にかかりません。
ちなみには初打ち上げから失敗はありません🚀


credit : JAXA

試験機(1号機)が打ち上げられたのち、第2段機体等を
改良した「強化型イプシロン」が開発され
2号機の打ち上げから投入されましたが
さらなる改良型として開発されるのが
イプシロンSで試験機打ち上げ後、IHIへ
業務移管する予定です。今回の打ち上げでは
強化型イプシロンですが、イプシロンS用に
開発中の冗長複合航法システムの飛行実証を行う。 


JAXA令和 4 年度
ロケット打上げ計画書より画像引用

普通、人工衛星の打ち上げは地球の自転方向
西⇒東へ向かって打ち上げます(上の画像では左から右へ)
今回の打ち上げでは、開発中の航法システムの
飛行実証を行う。太陽同期軌道や
太陽同期準回帰軌道への衛星投入の為
逆の東⇒西方向(画像上右から左)への投入軌道です。



革新的衛星技術実証3号機

革新的衛星技術実証プログラムとは、大学や
研究機関、民間企業等が開発した部品や機器
超小型衛星、キューブサットに宇宙実証の機会を
提供するプログラムのようです。プログラムは
以下の様に実現していくようです。

国や産業界の課題に対応しつつ、将来を先読みして、新たな利用を拓くミッションや産業競争力のあるシステム/サブシステムの創出に繋がる技術やアイデアの実証を行う。

リスクは高いが、日本の宇宙技術の発展と宇宙産業の国際競争力の確保に高い成果が期待される「革新的」な技術を優先的に取り上げ、実証を行う。

 



credit : JAXA

上の写真は小型実証衛星3号機(RAISE-3)です。
公募により選定された7つの部品・システム等
実証テーマを軌道上で実証するための衛星です。
(※RAISE-3だけではありません。)

credit : JAXA


credit : JAXA


credit : JAXA





10月7日(金)はお仕事の休み調整がきかず
職場ベランダから見れるかどうか
天候しだいです💦
青空の中に宙へ突き進むイプシロンを
見届けたいと思っています。
以上、とっても簡潔ですが
皆さんも6号機打ち上げに少しでも
興味を持って頂けたら嬉しいです♡

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