WEB系はやめとけ|その真偽をIT業界歴14年のエンジニアが解説

IT業界研究

WEB系はやめとけと言われてそう思っている人

WEB系はヤバいと思う人
「WEB業界はすごく成長しているのに、WEB系企業に入社した先輩がWEB系エンジニア/WEB系デザイナーはやめとけって。。なにが悪いの?どういう企業がおすすめですか?」

こういった疑問に答えます。

私は14年間シンクタンクでIT業界を専門に仕事しています。現在は管理職ですが業界動向を常にチェックしているため、信頼性の高い情報を提供できると思います。

就職や転職などで悩んでいる方に少しでも役に立つ情報を提供できればと思い、記事を書きます。

この記事を読むとわかること

  • 良くないWEB系企業の特徴がかわかる
  • どういう会社で働くべきかビジョンを持てる

3分ほどで読める記事ですので、お付き合いいただけると嬉しいですm(_ _)m

WEB系エンジニア/WEB系デザイナーはやめとけ:原因の1つは就職時のミスマッチ

WEB系エンジニア/WEB系デザイナーはやめとけ

WEB系の企業に就職したエンジニアやデザイナーが「やめとけ」と言うケースは大きく2つあります。

  • [A] 自分の問題:働いてみたら思っていたのと違った(=ミスマッチ)
  • [B] 企業の問題:企業の労働環境や経営能力に問題がある
企業の問題[B]の前に、まずは自分に問題がないか[A]をチェックしておきましょう。ミスマッチが起きると不幸ですし、考えが固まってないと内定も出にくいですからね。

[A]自分が何をしたいのか、何者になりたいかが重要

WEB業界で自分が何をしたいのか、何者になりたいかが重要

「WEB系だから」、「ITだから」良い・悪いと考えるよりも、まずはどういう社会人を目指すかを明確にすべきです。

  • 何者になりたいか→エンジニアとして将来独立したい
    何をしたいか→手に職を付けるべきと考えて、WEB系企業を志望している
  • 何者になりたいか→WEBディレクターになりたい
    何をしたいか→まずは現場の仕事を覚えるべきと考えて、WEB企業でデザイナーを志望している

[A]ミスマッチの原因:「フワフワした考え」は卒業する

WEB系企業で活躍したいなら、フワフワした考えは卒業!

「自分が何をしたいか、何者になりたいか」が明確になれば、就職すべき企業のイメージも明確になってきますので。ミスマッチは起きにくくなります。

もちろん実際に働いてみるとミスマッチが全くないわけはないし、世の中も企業も自分も変わっていくので、「仮説を立てる」イメージで考えてみるのが良いと思います。あとは年に1回棚卸しをして、3年・5年という節目で転職を考えるなど、長いスパンで「成りたい自分の仮説」を軌道修正していけばOKです。

[B]企業の問題:こんなWEB系企業はやめとけ

こんなWEB系企業に就職するのはやめとけ

前提:WEB系は広すぎます

WEB系企業と言っても、Googleからスタートアップまで非常に幅広いですので個別に掘り下げて見ていくべきです。以下では、避けるべきWEB系企業の特徴を解説します。

こんなWEB系企業はやめとけ

  • 作業ばかりのWEB系企業はやめとけ
  • 給料が安すぎるWEB系企業はやめとけ
  • グローバルでないWEB系企業はやめとけ
  • GAFAとビジネスがぶつかる企業はやめとけ

作業ばかりのWEB系企業はやめとけ

作業ばかりのWEB系エンジニア、作業ばかりのWEB系デザイナーの会社は避けるべきです。

若手は作業が忙しくてもいいですけど、管理職も作業ばかりしているなら、組織が機能していない会社です。いくらベテランでも、若手の5倍も10倍も効率よく作業できませんが、管理業務なら5倍・10倍価値のある仕事ができます。管理職が管理業務をしている、健全な組織を選ぶべきです。

これはIT業界で生き残るには基本的なことでして、詳しくは以下の記事で解説しています。
» 参考:【低い】プログラマーの年収は200万円以下です【IT業界の残酷な成功法則】

給料が安すぎるWEB系企業はやめとけ

仕事をするとき大切なのは、情熱よりも「条件」です。いくらやりたい仕事でも、安い給料や労働時間が長すぎる職場なら、働いてるうちに消耗してしまいます。消耗する職場には良い人材が集まらないので、会社は悪循環に陥ります。

つまり待遇が悪いのは、シンプルに経営者の腕が悪い証ですから、そういう会社に将来性はないのです。

グローバルでないWEB系企業はやめとけ

WEB系企業の強みは、誰でもスマホ1つでアクセスできて、ビジネスに国境がないこと。でも逆を言えば、海外企業とも無条件に競合してしまうということ。

にもかかわらず、日本国内だけを考えて経営してるWEB系企業はナンセンスです。WEB系である以上、海外展開するなどグローバルな視点を持つ企業でなければ、将来性はありません。

GAFAとビジネスがぶつかる企業はやめとけ

WEB系企業に将来性があるといっても、それは主にGoogleやAmazonのようなプラットフォーマーのこと。日本のWEB系企業に将来性があるかというと、ちょっと微妙かも。。

かつてAmazonはトイザらスを破綻させ、GoogleはGmailをリリースしたことで、他のWEBメールサービスを駆逐しました。また、日本のガラケーもAppleのiOSとGooleのAndroidによって駆逐されました。

GAFAとの戦いを避けてビジネスすることは、WEB業界では最重要の経営課題です。

WEB系企業を選ぶなら、GAFAと競合しない、独自の生存戦略を持つ企業かどうかチェックしておきましょう。

良いWEB系企業の選び方

良いWEB系企業の選び方

まずは企業のWEBサイトとクチコミの確認から。最終的には人事担当者とも会話して判断しましょう。

企業を確認する方法

  • 給料が安すぎるWEB系企業はやめとけ
    →ネットで社員のおおよその年収を調査する
  • グローバルでないWEB系企業はやめとけ
    →事業の海外展開の有無やその意思をコーポレートサイトで確認する
  • GAFAとビジネスがぶつかる企業はやめとけ
    →事業内容やサービスをコーポレートサイトで確認する
  • 作業ばかりのWEB系企業はやめとけ
    →クチコミや企業の説明会で組織の内情やキャリアを確認する

有望なWEB系企業についは、以下の記事でまとめています。どうしても大手が中心になってしまう点は申し訳ないですが、合わせてご覧ください。

優良WEB系企業をまとめました

小規模の企業は情報の取りにくいけど、直接聞けばOKです!

社員が少人数の企業でも優良なWEB系企業やWEBサービスを展開するスタートアップ企業はありますが、情報の少なさがネックになります。

良い点として、小規模の企業は、組織全体を理解しやすいです。
ネットで集められなかった情報は、直接企業の採用担当者からヒアリングして、確認不足のまま入社しないように注意してください。

まとめ

「WEB系はやめとけ」の真偽をまとめると、大きく以下の4点が結論です。

  • 就職時のミスマッチを防ぐために、何をしたいか/何者になりたいか明確にしておく
  • WEB系といってもGoogleからスタートアップまで多様だから、個別企業を評価すべき
  • 自分でよく調べて、悪い特徴のあるWEB系企業は避けて、優良WEB系企業を選ぶべき
  • 情報収集はWEBからクチコミ・企業サイトの確認をして、採用担当者の話も直接聞いて判断すべき

今回は以上です。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。