二回の訪問でソロンタンとテジクッパを頂き、すっかりこのお店が気に入りその後も足繁く通っている。
クッパをはじめとする汁物はほぼひと通り頂いたのでこちらまとめて紹介したい。
基本的に自分が食べたいと思う料理しか作りたくないという信念の元、手間暇を掛けた安心安全な料理が頂ける貴重なお店。
テンジャンチゲ
3回目の訪問ではもっとも気になるこちらの料理を頂いた。テンジャンで使用する味噌は韓国食材店に普通に売られているものではなく、ご実家のある釜山から取り寄せたものを使用している。
味噌の風味を味わって欲しいという理由から具材は至ってシンプルで豆腐、ネギ、えのきのみ。確かに味噌の風味が豊かで日本の味噌ともひと味違う。ほんのりとピリ辛飲み進めるにつれて滋味深さを増す。
カルビクッパ
赤い辛い系のクッパを想像したのだが、白いクッパで登場。お話を効くとカルビクッパはこれが本式で実は韓国の人でも知らない人が多いのだとか。
牛骨スープの円やかで優しい味わいで、肉そのものも旨い。具材に大根を入れるのも本来の姿であるらしい。
ユッケジャンクッパ
こちらもスープがマイルドで優しい味。辛さもさほど強くない。とにかく辛いものが食べたい方や刺激を求める方には不向きかも知れない。
スンデクッパ
新しく登場したメニューでスンデという腸詰めが入ったクッパになる。スープはテジクッパと同じ豚骨ベースのスープが使われているのでテジクッパと同様に調味料で和えてあるニラとアミの塩辛、にんにくと生姜が入った辛味噌を入れてから頂く。
スンデは八角が香るので好みは分かれるかも知れないが、ゼラチン質が多くテジクッパのスープにはよくマッチしている。何よりこのスープが秀逸。
ここまでがクッパをはじめとする汁物でテンジャンチゲが1,500円だがその他は1,100円という良心的。
以下は夜のメニュー。もっともランチでも注文は可能。
チャプチェ
一般的には甘くごま油が効いた料理ではあるが、こちらのチャプチェはひと味もふた味も違う。
甘さやごま油の香りは軽微で塩味がメイン。シンプルかつストイックなイメージだが、むしろ他の料理の邪魔にならない。
海鮮チヂミ
わざわざ韓国から取り寄せた粉を使用しているので全くの別物だという。確かにふんわりとした仕上がりで旨い。余った分はテイクアウトにもしてくれる。
カムジャタン
いい豚の骨が手に入ったとのことで作って頂いた。スープはテジクッパのスープがベースになっているので美味しい。辛さは控えめでマイルドなテイスト。最後は雑炊で頂く。
基本的に何を食べても美味しく満足度が高く、もはや最高尚宮(チェゴサングン)と呼びたい。
暑くなると冷麺を始めるらしいのでこちらも楽しみ。