●いつも親や家のことを気にする子どもと、気にしない子ども
こんにちは、坂井快衣、けいです。
お子さんのいるご家庭の場合、子どもが成長するにしたがって
「この子たちは大人になっても、わたし達、親のそばにいてくれるだろうか?」
と、フと気になることがあります。
特に、伝統のある家系など【跡継ぎ】を必要とするご家庭では、よりその気持ちが強まります。
また、普通のサラリーマン家庭であっても「子どもにお墓や仏壇を守って欲しい」とか、「苗字を絶やさないで欲しい」などと考えたり、老後の不安から傍にいて欲しいと願っている人もいるでしょう。
しかし現代では、親の思惑関係なく、継ぐも継がぬも、親の傍にいるのも、いないのも
【子どもの心次第】
だということを、親は決して忘れてはなりません。
いくら今までは順当に男児が生まれたり、養子を貰うなどして、長く受け継できた家系だったとしても
子どもの生まれ持った気質だったり
親自身の生きざま、親の子どもに対する接し方いかんによっては、それが叶わない可能性も十分にあります。
それを、親が子どもの心を無視して、子どもを傍に置いておこうと躍起になってしまうと、昭和の時代は良くても令和においては、結果的に後を継ぐどころか、家庭そのものが崩壊に至ってしまうことでしょう。
また、陰陽五行説によると
生まれてきた子どもは
子どもの親の育ってきた背景、祖父母の育ってきた背景、そのまた上の・・・と、その家系の積み重なってきた環境や背景、因縁の最先端に存在しているという位置づけです。
その巡りめく膨大な家系の中には、当然、人を騙したり、泣かしたり、苦しめたり、果てには人を〇したりすることがあったかもしれない。
反対に、人を救ったり、支えになったり、癒したり、他者のために身を犠牲にするようなこともあったかもしれない。
そして、その生まれてきた子ども自身も、過去の未熟な自分を磨くために、この世に再度挑戦しに来たのかもしれない。
そんな、本人には計り知れない膨大な本人のバックグラウンドをギューーーーッと詰め込んだのが、陰陽五行説の命式になります。
なのでプロが、親子の命式を鑑定すれば、ご夫婦の土台が安定しているか否か、順当な結婚か否かは、ご想像以上にハッキリと分かります。
ただし、これは人を【良い】【悪い】とジャッジするためのものではなく、あくまでも、その人が置かれている環境を再確認するためのものだと、ご理解いただけると幸いです。
また、親の性格として、あきらかに子育てが得意な親と、そうではない親が存在します。
すると、子どもが家系を継承し、順調に親の跡を継いでハッピーとなるためには
夫婦の土台が安定しており
夫婦のどちらかが子育てが得意で、互いが協力的
生まれてきた子どもの膨大な背景の中に、悪い因縁が少なめで
子どもの命式に、親や家系を気にかける要素があること
子どもの配偶者が、相手の家系の色に染まることを良しとしている
など、多くのチェック項目をクリアする必要があるのです。
そう考えると、一般的な人が普通に思い描く
【子どもが優秀に育ち(勉強とは限りません)、子どもがほどほどの年齢に良い配偶者と結婚、子宝に恵まれ、果ては自分達の老後を面倒みる】
などという超絶幸せな妄想は、奇跡 といえると思います。
それでは、今回このブログでは【親や家系を気にかける要素がある】子どもの命式の特徴をお伝えしたいと思います。
①子どもの所有天中殺が【寅卯天中殺】【申酉天中殺】【午未天中殺】のいずれかであること
【寅卯天中殺】所有者は、安定していて保有エネルギーも強く、よく働く傾向があります。
しかし、家系から独立したい、単身挑戦したいという風に意識が向かず、今ある環境を最大限守りたい!という風に考えます。
ところがこの自分の保有するリーダーシップに見合う環境にいられないと、偉そうに見られて敬遠されてしまったり、家庭を気にしつつも浮気に走る傾向が見られます。
【申酉天中殺】所有者は、個人のプライベートに関する対応は下手ですが、与えられた仕事は懸命にこなすので、家系の世話係的な位置づけになる傾向があります。
寅卯天中殺所有者に見られる落ち着きや冷静さに欠け、素早い行動が特徴です。また、配偶者よりも家系に意識が向くため、その辺りを親がよく躾けておかないと、妻にとってのエネ夫になりがちです。
【午未天中殺】所有者は、南方の子どもや目下の位置を中殺されているため、親や家系の流れを素直に受け継ぐけれども、自分の子どもや目下には縁が薄く、目下にものを教えるのが苦手な傾向があります。
最初は存在感が薄いけれど、気がつけば、理論と冷静さで一家を仕切り、一気にまとめ上げる→ハイ終わり、という流れを持っている人達です。
②十二運星が【墓(天庫星)】【長生(天貴星)】を持つ者
【墓(天庫星)】の心理状況は、自分の身体は動かず、成仏していない魂が、自分のためにお葬式に来る家族親戚たちを心配しオロオロと見守っているようなイメージです。
そのため、お墓や、お仏壇、法事など、親戚が集まる集いに意識が向きがちな子どもです。
【長生(天貴星)】の心理状況は、小学校入学時代の、親からのバックアップを当然のものとして、少しずつ自分の世界を広げていこうとする、好奇心溢れるイメージです。
そのため、自分の親に対しての全幅の信頼を素直に表現する子どもです。
※あと、ここで大きく問題になるのが、生年天中殺や、生月天中殺などの、宿命天中殺のあるなしです。
せっかく、子どもが上記に該当したとしても、宿命天中殺所有者となってしまうと、子どもの心が非常に複雑に、混沌とした状態になります。
例えば
「親や家系が気になるけど、親やきょうだいとソリが合わず、邪見にしてくる(ように見える)」
「親は跡を継げと言ってくるけれども、環境がそれを許さない、勉強が身に入らない」
「跡継ぎになりたいけれど、地に足がつかず、フラフラとしてしまい、根なし草のようになってしまう、やたらと親が干渉してきて辛い」
といった感じです。
ちなみに、子どもが宿命天中殺所有者になるということは、ご両親の結婚の時期や心情的なものに、何か異質なものが入り、それが結果的に子どもに現れたということが多いです。
また、親に宿命天中殺があると、巡って子どもにも出ることもあります。
陰陽五行説で、後継者運がある・・というのは、その子どもの心情的な要素が【家系や親に向くか否か】を表しています。
親がいくら、「子どもは傍にいて欲しい」と願ったとしても、大人になった子どもの気持ち次第なので、親が子どもに強制できるものではありません。
それならば、親は後先を考えずに
【我が子の望む通りにしよう】
と考え、自分が後悔しないように、今持てる愛情やエネルギーを全部、我が子に注ぎ育てることができたなら、その後の最終結果は、決して悪いようにはならないと思うのですが、いかがでしょうか。
子どもを家系に合わせてコントロールするのではなく、親自身が子どもに対して後悔のない生き方をすることの方が大切なのです。
そして、大人になった我が子の人生は、その子ども自身のもので、責任も何もかも親ではなく、その子どもが負うのです。
ですから、子どもの将来は、親はあまり干渉しない方が良いのです。
あと、それでも、我が子に跡継ぎとなって欲しいと願うなら
【今、家系を担っている親世代が、楽しく幸せそうに後を継いでいる姿を子どもに見せる】
という方法があります。
親が楽しそうなら、好奇心旺盛な子どもも、親と同じようなことをしたいと考えるようになります。
子どもに勉強させたければ、親が楽しそうに読書をしたり、親が今興味のあるものを学んでいる後ろ姿を、子どもに見せるのが一番なのです。