ほうれい線上のアリア

愉快にお気楽に生きていきたい。北野トマレの日常。

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「劇場版ポケットモンスターココ」を見てきた話

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ご覧いただきありがとうございます。

はじめましての方、もしよろしければこちらからどうぞ。

↓登場人物紹介

 

 

お正月に劇場版ポケットモンスター ココ」をみた。

 

 

予告編を見た時からまぁ、これは絶対親を泣かせてやろうとして作られてるわよね、と思っていたから

なんとなく製作者の意図のままに反応してしまうのは悔しくて、

 

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やっぱり全然ダメで

 

 

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音楽にやられる。

 

 

凄く良くて、感動して

なんなら特典で配布された「父ちゃんザルード」使いたさに

「ゲームのポケモンを始めようか」とさえ思ってしまったくらいだったので

 

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ブログに書くことにした。

 

 

ポケモン映画ってガチのポケモンファンか、

子ども連れでもなかったら見に行かなくないだろうか?

もちろん大人気のコンテンツで、だからこそ毎年定期的に映画が作られているのだと思うのだが

ディズニーやドラえもんほど大人の見るものとして認められていないというか…

私も子どもと一緒だから行ったけど、

そうでなければ選択肢にすらのぼらなかったと思う。

 

 

ポケモン映画が単純に映画として

こんなにクオリティが高くて面白いだなんてみんな知ってる?

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そうか私だけか。

 

 

とにかく世に知られなくてはもったいないと感じるほどステキだったのでその感動をお伝えしたい。

 

 

 

以下ネタバレあり。ご注意を。

 

 

このお話はザルードというサルのようなポケモン

森で人間の赤ん坊を拾って育てる、という

人間とポケモンの異種間での親子愛のお話。

 

 

 

ザルードってこんな感じの

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大きいポケモン

正直あまり可愛くない。

 

 

 

ザルードは密林の中で癒しの力をもつ聖なる泉を縄張りにして

他のポケモンや人間の関わりを断ち、

厳しい掟を守って群れで生活している。

掟ではもちろん人間を縄張りに入れることなんて許されない。

でもそのザルードは赤ん坊を見捨てられず
森の掟に背き、群れを離れてふたりで暮らすことを決意。

赤ん坊にココと名付け、育てはじめる。

 

 

 

オープニングでココが赤ちゃんから少年になる育児の過程が音楽に乗せてざーっと流れていくんだけれど、

まず、ここでもうこのかわいくない父ちゃんザルードに親近感でいっぱいになってしまう。

 

 

 

父ちゃんザルードが赤ちゃんを迎えても安全なように巣を整えようと奮闘している場面を見れば、

子供のために我が家の角という角にクッションをつけ、床にジョイントマットを敷いていたあの頃を思い出すし、

 

 

 

そんな準備をしている間にもココが転んでワタワタしたり、

ちょっと目を離したら高いところから落ちそうになって、慌ててココをキャッチするシーンには

 

 

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分かる、分かると彼の肩でも抱きたい気持ちになってしまう。

 

 

 

他にも父ちゃんに抱かれたココが

その小さな手で父ちゃんの毛を掴んでたりするところとか

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目覚めたらココがポケモンとそこいらを燃やしているいたずらのシーンまで

ポケモンの生活なんだけれどなんだかどこかでみたような

私の知っている光景なのだ。

 

 

 

可愛くないと思っていた父ちゃんザルードは

あっという間に自分そのものとなり、

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ここから私はずっと父ちゃんの気持ちで物語の世界に没入した。

 

 

 

やがてココは少年になり、いっこうに父ちゃんのようにならない自分に戸惑いを覚える。

ザルードの群れはココを仲間とは認めてはくれないし、

肉体的にもザルードとは異なる。

そしてさらに他のポケモンと仲良くしたいと思ってしまうココの心の有り様は排他的なザルード達とは決定的に違っていた。

 

 

 

みんなと違う自分にどこか不安を感じながら

いつか大好きな父ちゃんのようになりたいと憧れるココと

それを見つめる父ちゃんの眼差し。

 

ココの腕に蔦が生えてくることはないって

父ちゃんは知ってるし、

本当の父親でない、ましてや人間でもない自分がココの父親でいいのか、

ちゃんと父親でいられているのか、いつも自問している。

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ちゃんと母親をやれているか、私もいつも不安だもの。

本当の親でなくて種族さえ違うのならなおさら揺らぐわよね。

 

 

 

そんなときココは旅の途中のサトシとピカチュウに出会い、友達になる。

自分と同じような姿形をして、ポケモンは友達なんだと語るサトシ。

初めて出会う人間。たくさんの共通点

 

 

ちなみにこのサトシとココが友達になるシーンはとても面白い。

ココはポケモンの言葉を話しているので

父ちゃんとは普通に会話をしていたココの言葉は

サトシからは

「ザルザルザルード」としか聞こえないのだ。

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ポケモン同士は違う種族であってもお互いの言葉が

わかるので、

サトシのいいたいことをピカチュウが長年の付き合いで汲み取り、通訳。

それを聞いたココがザルードのことばで答え、

ピカチュウがサトシに伝える。

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ピカチュウの伝わってるんだか伝わってないんだか分からないへっぽこ通訳ぶりがめちゃくちゃ可愛い。

 

 

とにかくココはサトシにジャングルの外に広がる人間の世界を教えられる。

そして自分も人間であるということに気づくのだ。

 

 

この後自分は何者なのか、ポケモンなのか、人間なのか揺らぐココが

サトシとともに本当の両親を探すパートを経て

 

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泉の癒しの力を狙って侵掠してきたゼッド博士と戦う物語のクライマックス。

 

この戦闘シーンも蔦を使ったワイヤーアクションがスパイダーマンかターザンのようでスピード感と迫力に溢れていたし

普段は半目しあっていたザルードとポケモン、そしてサトシたち人間が皆力を合わせて、各自の強みを活かして戦う様はとてもドラマチックであったが

 

 

その中で何よりよかったのがその戦いの中でココのため命をかけて戦った父ちゃんザルードが

「父親になるってどういうことなのかを」悟るところ。

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そしてそんな父ちゃんザルードを守りたいと願った

ココの出した結論が

自分は「人間だ」でも、「ポケモンだ」でもなく

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だったことだ。

 

 

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そして人間社会にも、ポケモンのコミュニティにも属せず自分のアイデンティティを見失っていたココは

自分は人間でもありポケモンでもある

自分にしか出来ないことを探しに行きたい、

ポケモンと人間を繋ぐ架け橋になりたい、

と1人で旅にでるのだ。

 

 

人間でもない、ポケモンでもない自分に苦しんで

人間を攻撃したミュウツーとは違う選択でとても前向き。

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ココ偉い。

 

 

今回の映画のストーリーは大体予想を上回るような意外な展開はないし、シンプルでベタで王道だ。

でもそれでいい。

 

 

昔、佐藤優さんか誰かの読書術についての本を読んでいた時

「読書とは本そのものではなく、本の文章を通じて自分の経験や知識の蓄積を読んでいるのだ」

というような言葉に出会い、感銘を受けたことがあったけど(その割にはずいぶんうろ覚えだけど)

 

 

映画も同じで

普遍的な何かをリアリティを持って描いてくれれば

私は映画を通して自分の人生の感動を思い出せちゃう。

私は映画を見ている間ずっと父ちゃんザルードとココを透かして自分の子供への愛情を見ていたんだと思う。

 

多分奇をてらった展開なんていらないのだ。

 

 

 

ポケモンの映画からはいつも

人間とポケモン、違った生き物がそれぞれお互いを尊重しながら助け合い共に生きていくというメッセージが伝わってきて、

見た後とても優しい気持ちになる。

 

 

うちのコペルとコケシにも

ココのように

自分と違う意見や立場の人達を尊重し、

共に生きることができる人間になって欲しいなと思ったし

 

私も

父ちゃんザルードのように

アイデンティティが揺らいだときには

この北野家で育ったこと、トマレの子どもであることを心の拠り所にできるように

子に全力の愛情を注いで育てたい。

 

 

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いいから使え。

 


【公式】「劇場版ポケットモンスター ココ」予告2

 


【公式】「劇場版ポケットモンスター ココ」メインテーマ「ふしぎなふしぎな生きもの」 ミュージックビデオ

 

 


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