【読書メーター】読んだ単行本ランキング【2022年07月】

げいむすきお
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 読んだ本や読みたい本を登録できるSNS『読書メーター』では、毎月、登録数ランキングを発表している。「単行本の月別読んだ本ランキング(2022年07月)」20位までの公式紹介文・特設サイトを集めてきたので、本選びの参考にして欲しい。

 今月は『正欲』『スモールワールズ』『剣持麗子のワンナイト推理』『お探し物は図書室まで』『そして、バトンは渡された』『ショートケーキ。』『くるまの娘』が抜け、『夜に星を放つ』『おいしいごはんが食べられますように』『宙ごはん』『信仰』『爆弾』『N/A』『#真相をお話しします』が入った。

「N/A」とか「#真相をお話しします」とか、ネットでよく見られる表現を使ったタイトルが二つ入っている。小説もインターネットも文字を主体にしたメディアなのに、混ざると妙な感じがするのは不思議だなとふと思った。

 書評的なものも適宜書いていきたいと思う。

01位『同志少女よ、敵を撃て』逢坂 冬馬

内容(公式サイトから引用)

第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作。独ソ戦、女性だけの狙撃小隊がたどる生と死。

 独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために……。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。

 おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵”とは?

(早川書房公式ページより)

『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

02位『マスカレード・ゲーム』東野 圭吾

内容(公式サイトから引用)

 解決の糸口すらつかめない3つの殺人事件。共通点はその殺害方法と、被害者はみな過去に人を死なせた者であることだった。捜査を進めると、その被害者たちを憎む過去の事件における遺族らが、ホテル・コルテシア東京に宿泊することが判明。警部となった新田浩介は、複雑な思いを抱えながら再び潜入捜査を開始する――。

(集英社公式ページより)

『マスカレード・ゲーム』東野圭吾【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『マスカレード・ゲーム』東野圭吾【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

03位『六人の嘘つきな大学生』浅倉 秋成

内容(公式サイトから引用)

 成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。

『教室が、ひとりになるまで』でミステリ界の話題をさらった浅倉秋成が仕掛ける、究極の心理戦。

(KADOKAWA公式ページより)

『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

04位『夜に星を放つ』窪 美澄

内容(公式サイトから引用)

 かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。

 コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。

(文藝春秋社公式ページより)

『夜に星を放つ』窪美澄【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『夜に星を放つ』窪美澄【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

05位『流浪の月』凪良 ゆう

内容(公式サイトから引用)

 あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。

(東京創元社公式ページより)

『流浪の月』凪良ゆう【ネタバレなし】都会の冷たさと田舎の排他性を同時に併せ持った社会が広がっている。

06位『マイクロスパイ・アンサンブル』伊坂 幸太郎

内容(公式サイトから引用)

 どこかの誰かが、幸せでありますように。
 失恋したばかりの社会人と、元いじめられっこのスパイ。
 知らないうちに誰かを助けていたり、誰かに助けられたり……。
 ふたりの仕事が交錯する現代版おとぎ話。

 付き合っていた彼女に振られた社会人一年生、どこにも居場所がないいじめられっ子、いつも謝ってばかりの頼りない上司……。でも、今、見えていることだけが世界の全てじゃない。優しさと驚きに満ちたエンターテイメント小説!

 猪苗代湖の音楽フェス「オハラ☆ブレイク」でしか手に入らなかった連作短編がついに書籍化!

(幻冬舎公式ページより)

『マイクロスパイ・アンサンブル』伊坂幸太郎【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『マイクロスパイ・アンサンブル』伊坂幸太郎【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

07位『おいしいごはんが食べられますように』高瀬 隼子

内容(公式サイトから引用)

「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。

 職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。
ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。

(講談社公式ページより)

『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

08位『赤と青とエスキース』青山 美智子

内容(公式サイトから引用)

 メルボルンの若手画家が描いた1枚の「絵画(エスキース)」。日本へ渡って30数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく――。

 2度読み必至! 仕掛けに満ちた傑作連作短篇。

(PHP研究所公式ページより)

『赤と青とエスキース』青山美智子【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『赤と青とエスキース』青山美智子【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

09位『俺ではない炎上』浅倉 秋成

内容(公式サイトから引用)

 ある日突然、「女子大生殺害犯」とされた男。既に実名・写真付きでネットに素性が曝され、大炎上しているらしい。まったくの事実無根だが、誰一人として信じてくれない。会社も、友人も、家族でさえも。ほんの数時間にして日本中の人間が敵になってしまった。必死の逃亡を続けながら、男は事件の真相を探る。 

(双葉社公式ページより)

『俺ではない炎上』浅倉秋成【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『俺ではない炎上』浅倉秋成【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

10位『推し、燃ゆ』宇佐見 りん

内容(公式サイトから引用)

 逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を”解釈”することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し――。デビュー作『かか』が第33回三島賞受賞。21歳、圧巻の第二作。

(河出書房新社公式ページより)

『推し、燃ゆ』宇佐見りん【ネタバレなし】推し活は逃避か背骨か。逃避ならばそこに居場所がなくなった時にはまた別の場所に逃げれば良いだろうがそれが背骨ならば……。

11位『子宝船 きたきた捕物帖(二)』宮部 みゆき

内容(公式サイトから引用)

 江戸で噂の、「持つ者は子宝に恵まれる」という宝船の絵。しかし、赤子を失ったある家の宝船の絵から、なぜか弁財天が消えたという。

 時を置かずして、北一もよく知る弁当屋の一家三人が殺される。現場で怪しげな女を目撃した北一は、検視の与力・栗山の命を受け、事件の真相に迫っていく。

 本書は、江戸深川の富勘長屋に住み、小物を入れる文庫を売りつつ岡っ引き修業に励む北一が、風呂屋の釜焚きなのに、なぜかめっぽう強い相棒・喜多次の力を借りながら、不可解な事件を解決していく物語。

 北一の文庫づくりを手伝っているのは、欅屋敷の「若」や用人の青海新兵衛、そして末三じいさん。岡っ引き見習いとしての北一を応援しているのが、亡き千吉親分のおかみさんや大親分の政五郎、政五郎の元配下で昔の事件のことをくまなく記憶している通称「おでこ」たちだ。

 北一応援団とともに謎解き×怪異×人情が愉しめる、著者渾身の大人気シリーズ第二弾!

(PHP研究所公式ページより)

『子宝船 きたきた捕物帖(二)』宮部みゆき【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『子宝船 きたきた捕物帖(二)』宮部みゆき【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

12位『宙ごはん』町田 そのこ

内容(公式サイトから引用)

この物語は、あなたの人生を支えてくれる
 宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。二人の母がいるのは「さいこーにしあわせ」だった。
 宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、花野と暮らし始める。待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。代わりに手を差し伸べてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯だ。花野の中学時代の後輩の佐伯は、毎日のごはんを用意してくれて、話し相手にもなってくれた。ある日、花野への不満を溜め、堪えられなくなって家を飛び出した宙に、佐伯はとっておきのパンケーキを作ってくれ、レシピまで教えてくれた。その日から、宙は教わったレシピをノートに書きとめつづけた。
 全国の書店員さん大絶賛! どこまでも温かく、やさしいやさしい希望の物語。

(小学館公式ページより)

『宙ごはん』町田そのこ【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『宙ごはん』町田そのこ【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

13位『信仰』村田 沙耶香

内容(公式サイトから引用)

 世界中の読者を熱狂させる、村田沙耶香の最新短篇&エッセイ。

信仰
「なあ、俺と、新しくカルト始めない?」
 好きな言葉は「原価いくら?」で、現実こそが正しいのだと、強く信じている永岡。同級生から、カルト商法を始めようと誘われた彼女は――。

生存
 65歳の時点で生きている可能性を数値化した、「生存率」が何よりも重要視されるようになった未来の日本。生存率「C」の私は、とうとう「野人」になることを決めた。

書かなかった小説
「だいたいルンバと同じくらいの便利さ」という友達の一言に後押しされて、クローンを4体買うことにした。自分を夏子Aとし、クローンたちを夏子B、C、D、Eと呼ぶことにする。そして5人の夏子たちの生活が始まった。

最後の展覧会
 とある概念を持つ星を探して、1億年近く旅を続けてきたK。彼が最後に辿り着いた星に残っていたのは、1体のロボットだけだった。Kはロボットと「テンランカイ」を開くことにする。

 信じることの危うさと切実さに痺れる全8篇。

(文藝春秋社公式ページより)

『信仰』村田沙耶香【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

14位『52ヘルツのクジラたち』町田 そのこ

内容(公式サイトから引用)

 自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる――。

(中央公論社公式ページより)

『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ【ネタバレなし】ただただ繊細で悲しいだけの物語ではなく、その中に力強さもあって、泣ける物語は嘘くさくて苦手という人でも大丈夫な泣ける物語という印象。

15位『爆弾』呉 勝浩

内容(公式サイトから引用)

東京、炎上。正義は、守れるのか。

 些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。直後、秋葉原の廃ビルが爆発。まさか、この男“本物”か。さらに男はあっけらかんと告げる。
「ここから三度、次は一時間後に爆発します」
 警察は爆発を止めることができるのか。

 爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー。

(講談社公式ページより)

『爆弾』呉勝浩【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『爆弾』呉勝浩【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

16位『N/A』年森 瑛

内容(公式サイトから引用)

 松井まどか、高校2年生。うみちゃんと付き合って3か月。体重計の目盛りはしばらく、40を超えていない。
――「かけがえのない他人」はまだ、見つからない。

 優しさと気遣いの定型句に苛立ち、肉体から言葉を絞り出そうともがく魂を描く、圧巻のデビュー作。

(文藝春秋社公式ページより)

『N/A』年森瑛【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『N/A』年森瑛【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

17位『古本食堂』原田 ひ香

内容(公式サイトから引用)

 かけがえのない人生と愛しい物語が出会う!
 神保町の小さな古書店が舞台の絶品グルメ×優しい人間ドラマ。 大ベストセラー『三千円の使いかた』『ランチ酒』の著者による熱望の長篇小説。

美希喜は、国文科の学生。本が好きだという想いだけは強いものの、進路に悩んでいた。そんな時、神保町で小さな古書店を営んでいた大叔父の滋郎さんが、独身のまま急逝した。大叔父の妹・珊瑚さんが上京して、そのお店を継ぐことに。滋郎さんの元に通っていた美希喜は、いつのまにか珊瑚さんのお手伝いをするようになり……。

 カレーや中華やお鮨など、神保町の美味しい食と心温まる人情と本の魅力が一杯つまった幸せな物語。

(角川春樹事務所公式ページより)

『古本食堂』原田ひ香【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『古本食堂』原田ひ香【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

18位『透明な螺旋』東野 圭吾

内容(公式サイトから引用)

 シリーズ第十弾。最新長編。
 今、明かされる「ガリレオの真実」。

 房総沖で男性の銃殺遺体が見つかった。
 失踪した恋人の行方をたどると、関係者として天才物理学者の名が浮上した。
 警視庁の刑事・草薙は、横須賀の両親のもとで過ごす湯川学を訪ねる。

「愛する人を守ることは罪なのか」
 ガリレオシリーズ最大の秘密が明かされる。

(文藝春秋社公式ページより)

参考 『透明な螺旋』公式特設サイト文藝春秋社

『透明な螺旋』東野圭吾【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『透明な螺旋』東野圭吾【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

19位『競争の番人』新川 帆立

内容(公式サイトから引用)

 弱くても戦え! 『元彼の遺言状』著者、注目の新鋭が放つ面白さ最高の「公取委」ミステリー。

 ウェディング業界を巣食う談合、下請けいじめ、立入検査拒否。市場の独り占めを取り締まる公正取引委員会を舞台に、凸凹バディが悪を成敗する!

 公正取引委員会の審査官、白熊楓は、聴取対象者が自殺した責任を問われ、部署異動に。東大首席・ハーバード大留学帰りのエリート審査官・小勝負勉と同じチームで働くことになった。二人は反発しあいながらも、ウェディング業界の価格カルテル調査に乗り出す。数々の妨害を越えて、市場を支配する巨悪を打ち倒せるか。ノンストップ・エンターテインメント・ミステリー!

(講談社公式ページより)

『競争の番人』新川帆立【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『競争の番人』新川帆立【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

20位『#真相をお話しします』結城 真一郎

内容(公式サイトから引用)

 子供が四人しかいない島で、僕らは「YouTuber」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとたちがよそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)。日本の〈いま〉とミステリが禁断の融合! 緻密で大胆な構成と容赦ない「どんでん返し」の波状攻撃に瞠目せよ。日本推理作家協会賞受賞作を含む、痺れる五篇。

(新潮社公式ページより)

『#真相をお話しします』結城真一郎【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『#真相をお話しします』結城真一郎【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。


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