【読書メーター】読んだ単行本ランキング【2022年08月】

げいむすきお
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 読んだ本や読みたい本を登録できるSNS『読書メーター』では、毎月、登録数ランキングを発表している。「単行本の月別読んだ本ランキング(2022年08月)」20位までの公式紹介文・特設サイトを集めてきたので、本選びの参考にして欲しい。

 今月は『子宝船 きたきた捕物帖(二)』『爆弾』『N/A』『古本食堂』『透明な螺旋』『競争の番人』が抜け、『汝、星のごとく』『その本は』『掬えば手には』『本好きの下剋上(30巻)第五部「女神の化身IX」』『正欲』『とんこつQ&A』が入った。

「とんこつQ&A」という奇妙なタイトルに目を引かれる。今村夏子は「むらさきのスカートの女」しか読んだことがないが、奇妙な話だった印象が強い(私の書いた書評のようなものはこちら)。短編集らしい。是非とも読んでみたい。

 書評的なものも適宜書いていきたいと思う。

01位『おいしいごはんが食べられますように』高瀬 隼子

内容(公式サイトから引用)

「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。

 職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。
ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。

(講談社公式ページより)

『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

02位『夜に星を放つ』窪 美澄

内容(公式サイトから引用)

 かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。

 コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。

(文藝春秋社公式ページより)

『夜に星を放つ』窪美澄【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『夜に星を放つ』窪美澄【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

03位『同志少女よ、敵を撃て』逢坂 冬馬

内容(公式サイトから引用)

第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作。独ソ戦、女性だけの狙撃小隊がたどる生と死。

 独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために……。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。

 おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵”とは?

(早川書房公式ページより)

『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

04位『汝、星のごとく』凪良 ゆう

内容(公式サイトから引用)

 その愛は、あまりにも切ない。

 正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。
──わたしは愛する男のために人生を誤りたい。

 風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。

──まともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。

(講談社公式ページより)

『汝、星のごとく』凪良ゆう【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『汝、星のごとく』凪良ゆう【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

05位『その本は』又吉 直樹

内容(公式サイトから引用)

 泣けて笑えて胸を打たれて、ラストはさすがのオチに大笑い!又吉直樹とヨシタケシンスケによる抱腹絶倒・感涙必至の本の旅!

(ポプラ社公式ページより)

『その本は』又吉直樹【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『その本は』又吉直樹【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

06位『掬えば手には』瀬尾 まいこ

内容(公式サイトから引用)

 ちょっぴりつらい今日の向こうは、光と音があふれてる。

『幸福な食卓』本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』に連なる、究極に優しい物語

 私は、ぼくは、どうして生まれてきたんだろう?

 大学生の梨木匠は平凡なことがずっと悩みだったが、中学3年のときに、エスパーのように人の心を読めるという特殊な能力に気づいた。ところが、バイト先で出会った常盤さんは、匠に心を開いてくれない。常盤さんは辛い秘密を抱えていたのだった。だれもが涙せずにはいられない、切なく暖かい物語。

(講談社公式ページより)

『掬えば手には』瀬尾まいこ【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『掬えば手には』瀬尾まいこ【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

07位『六人の嘘つきな大学生』浅倉 秋成

内容(公式サイトから引用)

 成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。

『教室が、ひとりになるまで』でミステリ界の話題をさらった浅倉秋成が仕掛ける、究極の心理戦。

(KADOKAWA公式ページより)

『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

08位『#真相をお話しします』結城 真一郎

内容(公式サイトから引用)

 子供が四人しかいない島で、僕らは「YouTuber」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとたちがよそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)。日本の〈いま〉とミステリが禁断の融合! 緻密で大胆な構成と容赦ない「どんでん返し」の波状攻撃に瞠目せよ。日本推理作家協会賞受賞作を含む、痺れる五篇。

(新潮社公式ページより)

『#真相をお話しします』結城真一郎【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『#真相をお話しします』結城真一郎【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

09位『マスカレード・ゲーム』東野 圭吾

内容(公式サイトから引用)

 解決の糸口すらつかめない3つの殺人事件。共通点はその殺害方法と、被害者はみな過去に人を死なせた者であることだった。捜査を進めると、その被害者たちを憎む過去の事件における遺族らが、ホテル・コルテシア東京に宿泊することが判明。警部となった新田浩介は、複雑な思いを抱えながら再び潜入捜査を開始する――。

(集英社公式ページより)

『マスカレード・ゲーム』東野圭吾【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『マスカレード・ゲーム』東野圭吾【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

10位『俺ではない炎上』浅倉 秋成

内容(公式サイトから引用)

 ある日突然、「女子大生殺害犯」とされた男。既に実名・写真付きでネットに素性が曝され、大炎上しているらしい。まったくの事実無根だが、誰一人として信じてくれない。会社も、友人も、家族でさえも。ほんの数時間にして日本中の人間が敵になってしまった。必死の逃亡を続けながら、男は事件の真相を探る。 

(双葉社公式ページより)

『俺ではない炎上』浅倉秋成【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『俺ではない炎上』浅倉秋成【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

11位『マイクロスパイ・アンサンブル』伊坂 幸太郎

内容(公式サイトから引用)

 どこかの誰かが、幸せでありますように。
 失恋したばかりの社会人と、元いじめられっこのスパイ。
 知らないうちに誰かを助けていたり、誰かに助けられたり……。
 ふたりの仕事が交錯する現代版おとぎ話。

 付き合っていた彼女に振られた社会人一年生、どこにも居場所がないいじめられっ子、いつも謝ってばかりの頼りない上司……。でも、今、見えていることだけが世界の全てじゃない。優しさと驚きに満ちたエンターテイメント小説!

 猪苗代湖の音楽フェス「オハラ☆ブレイク」でしか手に入らなかった連作短編がついに書籍化!

(幻冬舎公式ページより)

『マイクロスパイ・アンサンブル』伊坂幸太郎【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『マイクロスパイ・アンサンブル』伊坂幸太郎【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

12位『赤と青とエスキース』青山 美智子

内容(公式サイトから引用)

 メルボルンの若手画家が描いた1枚の「絵画(エスキース)」。日本へ渡って30数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく――。

 2度読み必至! 仕掛けに満ちた傑作連作短篇。

(PHP研究所公式ページより)

『赤と青とエスキース』青山美智子【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『赤と青とエスキース』青山美智子【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

13位『流浪の月』凪良 ゆう

内容(公式サイトから引用)

 あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。

(東京創元社公式ページより)

『流浪の月』凪良ゆう【ネタバレなし】都会の冷たさと田舎の排他性を同時に併せ持った社会が広がっている。

14位『推し、燃ゆ』宇佐見 りん

内容(公式サイトから引用)

 逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を”解釈”することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し――。デビュー作『かか』が第33回三島賞受賞。21歳、圧巻の第二作。

(河出書房新社公式ページより)

『推し、燃ゆ』宇佐見りん【ネタバレなし】推し活は逃避か背骨か。逃避ならばそこに居場所がなくなった時にはまた別の場所に逃げれば良いだろうがそれが背骨ならば……。

15位『本好きの下剋上(30巻)第五部「女神の化身IX」』香月 美夜

内容(公式サイトから引用)

 ついに火蓋を切られる「ゲルラッハの戦い」。

 騎獣で駆けるローゼマインは護衛騎士に守られながら敵陣を突破! 決戦の舞台はマティアスと潜入するギーべの館へーー冷酷なグラオザムとの宿命の対決の行方は?
 終戦後、エーレンフェストに帰還したローゼマインは穏やかな時間を過ごす。領地に残った者たちの武勇伝を聞いたり、神殿や下町の様子を確認したり、衣装の仮縫いをしたり。だが、それも束の間、一連の首謀者たちの暗躍は終わっていなかった……。ユルゲンシュミットを揺るがす戦火の全貌を目撃せよ!
 前巻に続く書き下ろし100ページ超の閑話集「エーレンフェスト防衛戦(後半)」、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!

(TOブックス公式ページより)

『本好きの下剋上(30巻)第五部「女神の化身IX」』香月美夜【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『本好きの下剋上(30巻)第五部「女神の化身IX」』香月美夜【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

16位『宙ごはん』町田 そのこ

内容(公式サイトから引用)

この物語は、あなたの人生を支えてくれる
 宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。二人の母がいるのは「さいこーにしあわせ」だった。
 宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、花野と暮らし始める。待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。代わりに手を差し伸べてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯だ。花野の中学時代の後輩の佐伯は、毎日のごはんを用意してくれて、話し相手にもなってくれた。ある日、花野への不満を溜め、堪えられなくなって家を飛び出した宙に、佐伯はとっておきのパンケーキを作ってくれ、レシピまで教えてくれた。その日から、宙は教わったレシピをノートに書きとめつづけた。
 全国の書店員さん大絶賛! どこまでも温かく、やさしいやさしい希望の物語。

(小学館公式ページより)

『宙ごはん』町田そのこ【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。 『宙ごはん』町田そのこ【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

17位『正欲』朝井 リョウ

内容(公式サイトから引用)

 あってはならない感情なんて、この世にない。それはつまり、いてはいけない人間なんて、この世にいないということだ――共感を呼ぶ傑作か? 目を背けたくなる問題作か? 絶望から始まる痛快。あなたの想像力の外側を行く、作家生活10周年記念、気迫の書下ろし長篇小説。

(集英社公式ページより)

『正欲』朝井リョウ【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

18位『52ヘルツのクジラたち』町田 そのこ

内容(公式サイトから引用)

 自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる――。

(中央公論社公式ページより)

『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ【ネタバレなし】ただただ繊細で悲しいだけの物語ではなく、その中に力強さもあって、泣ける物語は嘘くさくて苦手という人でも大丈夫な泣ける物語という印象。

19位『信仰』村田 沙耶香

内容(公式サイトから引用)

 世界中の読者を熱狂させる、村田沙耶香の最新短篇&エッセイ。

信仰
「なあ、俺と、新しくカルト始めない?」
 好きな言葉は「原価いくら?」で、現実こそが正しいのだと、強く信じている永岡。同級生から、カルト商法を始めようと誘われた彼女は――。

生存
 65歳の時点で生きている可能性を数値化した、「生存率」が何よりも重要視されるようになった未来の日本。生存率「C」の私は、とうとう「野人」になることを決めた。

書かなかった小説
「だいたいルンバと同じくらいの便利さ」という友達の一言に後押しされて、クローンを4体買うことにした。自分を夏子Aとし、クローンたちを夏子B、C、D、Eと呼ぶことにする。そして5人の夏子たちの生活が始まった。

最後の展覧会
 とある概念を持つ星を探して、1億年近く旅を続けてきたK。彼が最後に辿り着いた星に残っていたのは、1体のロボットだけだった。Kはロボットと「テンランカイ」を開くことにする。

 信じることの危うさと切実さに痺れる全8篇。

(文藝春秋社公式ページより)

『信仰』村田沙耶香【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。

20位『とんこつQ&A』今村 夏子

内容(公式サイトから引用)

 真っ直ぐだから怖い、純粋だから切ない。あの人のこと、笑えますか。“普通”の可笑しみから、私たちの真の姿と世界の深淵が顔を出す。

 大将とぼっちゃんが切り盛りする中華料理店とんこつで働き始めた「わたし」。「いらっしゃいませ」を言えるようになり、居場所を見つけたはずだった。あの女が新たに雇われるまでは――(「とんこつQ&A」)

 姉の同級生には、とんでもない嘘つき少年がいた。父いわく、そういう奴はそのうち消えていなくなってしまうらしいが……(「嘘の道」)

 人間の取り返しのつかない刹那を描いた4篇を収録、待望の最新作品集!

(講談社公式ページより)

『とんこつQ&A』今村夏子【ネタバレなし】「書評的なもの」はまだ書けていません。


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