ひねもす俳句:生命の鼓動

春愁の瓶詰め各種見本品
春愁の瓶詰め各種見本品 /勝美
彼岸へと歩む蹌踉ならずして /勝美
彼岸へと歩む蹌踉ならずして
ひつそりと生活(たつき)の気配日は永し
ひつそりと生活 ( たつき ) の気配日は永し /勝美
山茱萸の花のアーチを潜りませ /勝美
山茱萸の花のアーチを潜りませ
席に着きワイン待ちをり花の宴
席に着きワイン待ちをり花の宴 /勝美

4 thoughts on “ひねもす俳句:生命の鼓動

  1.  あと1日で弥生三月。刻一刻と時間は過ぎ去ってゆく。日本はいよいよ出生者数を死亡者数が上回る時代となった。
    生命の鼓動は絶え間なく続くのは確かだけれど。いやはや。一句目は瓶詰めにされている中身が春愁だと。色目が悪いのは春愁たる所以か。二句目は田島氷川神社への赤い橋。渡っているのは作者その人。やけに白髪が際立って白い。蹌踉ではないことがまだしもということか。三句目は新富町に建つ昭和の雰囲気を漂わせている木造二階家。舞踏足袋處とある。時代にマッチしているのかと他所ごとながら気になる。四句目は山茱萸。枝がアーチ状に撓んでいるのでみたままの句。暖かな蛙の目借りどきが早く来てほしい。最後の句はお手製のハンバーグの昼食の食卓。花の宴と洒落てみましたがいかがなものでしょうかねえ。

  2. 写真について遅ればせながら。
    一枚目の写真の小瓶の中身は塗香。色味はパッとしませんが、香りは良い。
    視覚の情報では伝わらないものの一つですね。
    良い香りは邪を避けるといいます。春愁も吹き飛ぶ香りですよ。

    2枚目の短い橋は、そこだけ妙に彩度の高い赤色で、シンメトリーさも目を引いて思わず撮りました。
    白髪までは目に入っていなかった!

    3枚目の足袋屋は、時空の歪みが生じたような佇まいが目をひいた。

    サンシュユの黄色は春の色!

    料理には盛り付け、皿も大事だと思わされるショット。お味もとっても良かったけどね!

  3. 勝美先生!本当に久しぶりで拝見させて頂きました!(*^_^*)
    ◇ひつそりと生活 ( たつき ) の気配日は永し /勝美
     子供の頃に見た家屋が懐かしいです!後ろに見えるレンガ色のビルと対照的。そのような古い民家にも人の住んでる気配、正にひっそりした昼下りの情景が想像できます。
    ◇山茱萸の花のアーチを潜りませ /勝美
     またまた勉強不足の私は、山茱萸って?と、早速調べました。サンシュユと読み、春には黄色い花を咲かせるとのこと、また一つ学びました。「花のアーチを潜りませ」に親しみを感じました。

    先生、これからもご自愛下さり、益々お元気で、充実した毎日をお送り下さい!(*^_^*)

  4. 知意子さん こんにちは。お久しぶり。横浜句会の会報作りなどお忙しいと思います。懐かしいなあ。
    その最中にコメントお寄せくださって感謝。いつでもどうぞ、大歓迎です。

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