風景写真家 縄手英樹のブログ

車とバイクで日本各地を撮影しています

落ち椿

2024年04月01日 | 写真
三月に山陰を旅していて出会った1コマ。
半逆光に照らされた赤い花びらが散策路で最後の輝きを放っている。なぜ椿は花のまま落ちるのか。そこには椿が生き残る為の理由があった。昆虫が活発に動かないこの時期のポリネーターは鳥で、蜜を吸いに来て花粉を付着させるには、正面から蜜を吸わせないといけないが、木の枝に花があるとそれは難しい。しかし、花びらが地面にあれば鳥は地に足を着けゆっくりと正面から蜜を吸うことができる。自然の摂理には恐れ入る。
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地球温暖化

2024年03月01日 | 写真
海藻は冬に育つので、この時期干潮時の海岸にはこのような風景を目にする。しかし、このところの温暖化で磯焼けが発生して、緑のエリアは減少しているのではないだろうか。この冬は特に偏西風の蛇行からくる気象極端化の影響を多く受けたと思う。強い寒気も入りはしたが、長続きせずに季節外れの暖気が入るなどしながら、総じて暖かい冬であった。風景写真家としては撮影するうえで難しい冬であったが、それ以上に気になったのは、例年通りの天気が期待できなくなってきていることだ。これからもこの傾向は続くのであろう。この問題は風景写真家のみならず、全ての人間に関わる大きな課題だ。一人一人が意識して自分のできる範囲で環境問題に取り組んでいても、それがなかなか結果に反映されないのは、なんとも歯がゆい。
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ホームページのリニューアル

2024年02月01日 | 写真
この度、ホームページをリニューアルいたしました。ギャラリーの各カテゴリー冒頭に多数の写真を新たにアップロードしていますので、どうぞごゆっくりご覧ください。ちなみにこの写真は山の稜線から昇る朝日が、稜線の地形により一瞬だけ右半分に陽が当たっている瞬間を捉えたものです。この直後は全体にフラットな光が当たり、全ての霧氷が輝き綺麗でしたが、この左右で明暗がはっきりとしてコントラストがついているのもドラマチックで気に入っています。
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新年あけましておめでとうございます。

2024年01月01日 | 写真
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。この冬も暖冬傾向にあるようですが、冷え込む期間はあると思うので、その時を逃さないよう冬らしい写真を撮りたいと思います。

この写真はかなり冷え込んだ砂浜で、砂や雪が風紋を作り凍りついていて、日の出の太陽の低い光が陰影を作り出し、砂の波を見るようでした。
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あいおいニッセイ同和損保2024カレンダー採用

2023年12月23日 | 写真
あいおいニッセイ同和損保様の2024カレンダーに採用されました。表紙を含めて7枚の写真で構成されていて、各写真に撮影時の思いや被写体の解説文を執筆させていただいています。あいおいニッセイ同和損保様の企業理念「地球の健やかな未来を支えたい」という思いと、自分の「この風景がこの先もずっと続くような行動をしたい」という日頃の思いがリンクしているように思いました。私ができる行動は微力ではありますが、写真家として少しでも未来に光が灯るような事をしていきたいと思います。
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滝雲

2023年12月01日 | 写真
かなり冷え込んだ快晴の朝、夜明け前から刻々と変わる霧の流れを夢中で追った。内陸で発生した霧が溢れて山を越え海に流れ込んでいる。斜面を下り落ちる霧の筋が美しい。この朝のドラマは太陽が顔を覗かせてからもしばらく続いたので、かなりのシャッターを切ることになり、多くの時間を画像の整理に費やすことになったが、今でもその時の余韻に浸れるくらいのドラマチックな時間であった。
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分岐瀑

2023年11月01日 | 写真
奇妙な分岐瀑。滝の左右で岩肌の色が全く違っている。右側の赤褐色のほうは滝の成分に鉄分が含まれているからのようだ。それに対して左側は潜流瀑と言って伏流水が岩壁の隙間から流れていて源流が違い鉄分が含まれていないのであろう。よくもまあ自然とこのような流れが隣り合ったものだ。
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半逆光

2023年10月01日 | 写真
半逆光の光に紅葉が透けて輝き、水面は静けさに包まれ綺麗に紅葉を浮かびあがらせている。ちょうどその間を埋めるように朝もやが漂っている時を捉えることができた。朝もやが水面を全て覆いつくして紅葉の映り込みが見えなくなったり、風が吹いて映り込みがなくなったりしながらシャッターチャンスを待ったが、あまり時間が経つと半逆光ではなくなり、透け感がなくなるので悠長に待ってもいられない。この時はこのタイミングがベストであったと思う。
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アダン

2023年09月01日 | 写真
亜熱帯地域の海岸沿いに生育しているアダン。果実の形はパイナップルに似ていて、初めは緑色で熟すと黄色からオレンジ色に変わっていく。甘い芳香はパイナップルに似ているが、食すには適さないようだ。色の見頃になると鮮やかな色になり、南国の海の色に負けないくらいの主張がある。
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向日葵と太陽

2023年08月01日 | 写真
夏の花と言えば真っ先に思い浮かぶのは向日葵ではないだろうか。近くに寄って見てみると、ポリネーター(花粉媒介者)のミツバチが、花粉にまみれながら花粉団子を作ったり蜜を運ぼうとしている。向日葵には太陽が似合うので、太陽と同じフレームに入るよう、適切な花の向きのものを探して構図を決めた。
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砂岩

2023年07月01日 | 写真
世の中には様々な形をした砂岩が存在しているが、このような奇妙な造形を見せているものに遭遇したのは初めてだ。この一帯にだけ広がっていて、千差万別の形や模様を見て夢中でシャッターを切った。
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仄暗い峡谷

2023年06月01日 | 写真
数時間この近辺で撮影していても誰一人来ない秘境のようなこの薄暗い峡谷の岩肌が、不気味に黒光りしている。岩の隙間から水が染み出ているところに光が当たっているからなのだが、滝になっているような場所もあり、川も流れていることから、湿度はこの上なく高い。マイナスイオンがたっぷりと漂っているようなこの空間に暫し癒された。
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伏流水

2023年05月01日 | 写真
小さな社に向かって右側の滝と左側の滝では味が違うと言われている鳥海山の伏流水が、岩場から湧き出ている珍しい景観だ。ひっそりとした杉林に清涼な水が流れ、滝音が響いていた。
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山笑う春

2023年04月01日 | 写真
山が笑っている。東北は岩手県、長い冬が終わり山は緑が芽吹き、麓には桜が咲き誇っている。この時は数日暖かい日が続き、一気に春が加速した感じであった。この写真は昨年撮影したものだが、今年はどんな春が待っているのか楽しみだ。
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ホームページのリニューアル

2023年03月02日 | 写真
この度、ホームページをリニューアルいたしました。各ギャラリーに多数の写真を新たにアップロードしていますので、どうぞごゆっくりご覧ください。
ちなみに、この写真は高知県にある一本桜ですが、周囲の桜を生かして構図を決めてみました。ここは何度か訪れている場所ですが、かなり山を登っていくので、いつもひっそりとしていて気に入っています。
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