日経が最近出した記事です。
少し宝塚関係の記事としては珍しいものなので取り上げておきます。
昨今の劇場周辺の事情を思えば何年後かにまた値上げもあるかもしれませんし、その備忘録としても残しておきます。
SS、S席とA、B席の間にある深い溝
若い世代初心者へは、A席B席でなんとなく観てみたかった層のために用意する。
価格据え置きは歌劇への入り口として機能しているとのこと。
対して長くいるファンは贔屓が退団していったん離れてもその歌劇団自体のコンセプトの希少性からまた贔屓をみつけて戻る例が多くあります。
そういった人達は正直いくら値上げしても「出す時にはきっちりお金を出す」人達なので、(未だあるチケット転売サイトのべらぼうな価格をみればよくわかる)歌劇団側は心配せずとも値上げが可能だと踏んでいるのではないか。
つまり表現は悪いが「塚オタ」になってしまえば歌劇団側としてはもうチケットの値段でのケアはあまり重視していない。
むしろA席B席の価格の補填をSS/S席で行なっているという事なのでしょう。
観る側としてはS席の後方はコスパが一番低いというのが体感としてあって。
そのため会席、生徒席はS席でさばくという手段が非公式ながらあります。
しかしこの先の少子化と若い世代の多様な趣味の選択肢競争からは歌劇団といえども逃れられないですし、この記事では値上げには配慮しているファンが多いというような書き方ですがそれもどこまで有効なのかと疑問も感じています。