唯一無二の道

唯一無二の道

手から身体を観通す。

そんな感覚が分かって来たのは稽古を始めて10年以上も経ってから。

そして、未だ常に見直し改めて、練り続けている。

手の観をよく練ると、身体全体の動き、氣の観通し、繋がり、合わせ、発力…それらがまるで手を起点に行われているように感じる。

手が行き、手に任せ自然の流れのように手当てが進み、身体が深く整う。

そんな手当ては、基礎を練りこみ、沢山の事を手と共に体験していく事でしか現れない。

まだまだ道半ば。

全く、達人にも名人にも達してはいない。

靈氣、手当ては誰にでも出来るというのは、半分嘘で半分本当だ。

稽古を続けて、氣付くことができれば、誰にでも可能となる。

完成など目指さず、今出来る手当てと稽古に専念すること。

それが唯一無二の道であり、未知の身体を迎え入れる覚悟になると思う。

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