パチンコ業界

スマスロはスロット業界を終わらせるかもしれない

2022年11月からホールに登場したスマートスロット。

 

業界関係者は休眠ユーザーの呼び戻しに大きな期待を寄せ、遊技者もこれまでの規制から開放された、「勝てる」ゲーム性に期待していましたね。

 

そして導入から2ヶ月が経過した現在、スロマスロはどうなったかというと、現時点では、あまり期待された成果は出ていないように思われます。

 

 

休眠ユーザーの呼び戻しにはつながらず

まず、業界がもっとも期待していた、「一旦スロットを離れてしまった休眠ユーザーを呼び戻す」という狙いは、ほぼ失敗したと言える状況です。

 

現時点では、遊技人口が回復しているという傾向は見られず、既存の遊技者が台を取り合っている、というよりは既存の遊技者から導入費用を回収しているだけ、という状況です。

 

スマスロによる新規ユーザーの獲得もできているとは言い難い状況ですね。

 

そもそも、スマスロとは、「メダルレス」であることが最大の特徴でした。でも、たかだかメダルレスになったからと言って、遊技者が「打ちたい!」となるわけはなく、そんな台を、とんでもないコストを支払って導入したいホールがあるわけがありませんでした。

なので、何かお客を引きつける魅力が必要となって、結局あんなに締め付けていた爆裂機に対する規制を、事実上なかったことにして、出玉力でアピールしたわけです。

 

「万枚出る」「2400枚規制を貫く」など、大きく勝てるスペックを全面に打ち出して、客を増やそうとしたわけですが、当然、大勝ちできるということは、大負けもするということです。

 

いまや、ホールはマイナス4000枚、5000枚の台がゴロゴロ転がり、1日に9万円、10万円負けるなんて普通のこと、そんな地獄のような空間になっています。

 

もちろん、そんな台は客もすぐに飛びますから、誰も座っていないスマスロコーナーという、目も当てられないホールで溢れています。

 

ホールも導入コストの回収に必死で、客を遊ばせる余裕のあるホールなんてありません。なので今は既存ユーザーがボロボロに負け、スロット離れが加速しつつあるという、皮肉な状況となっています。

 

ジャグラーでのんびり遊んでいたお年寄りにまで影響が出て、誰が何を打っても、遊べもしない「地獄の空間」になってしまっていますね。

 

 

期待の北斗の拳はどうなる?

今春、サミーから出るスマスロ北斗の拳が、業界からも遊技者からも期待を集めています。

一世を風靡したあの北斗の拳を、そのまま復活させるということで、試打機を打った業界関係者さんもその完成度の高さを褒めていますね。

 

ですが当然、これを大量に導入するからには、ホールは莫大なコストがかかりますから、なりふり構わず回収にかかってきます。

 

はたして、当時のままのスペックの北斗の拳が、今のユーザーにうけるのか、負けてでも打ちたいと思わせるのか、気になるところですね。

 

もし、北斗の拳がこけるようなことがあれば、僕は一気にスロット業界が衰退していくような気がしています。

 

ただでさえ、すでにスマスロは回収に走りすぎて、既存ユーザーさえ逃しはじめていますので、ここでコケたら終わる、そういう崖っぷちにあると言えるでしょう。

 

今後に注目してみましょう。

 

コウジでした。

 

 

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コウジ

小学生時代から親についてパチンコ屋に出入りをし、高校生時代には早くもパチンコ依存症を発症。

大学時代、社会人時代と依存症を悪化させ、作った借金は総額1500万円にのぼる。

22年間のギャンブル依存症生活を抜け出し、しあわせな日々を取り戻す。

依存症に苦しむ人たちに、依存症を抜け出す手助けをしたいとブログを開設。

 

コウジの依存症遍歴