若い頃より毎晩ビールを飲んでいた父であるが、認知症症状が出だして失禁や転倒が増えて来た頃から、そのことをビールを飲むことが助長するとように思え、禁止(?というか、自分で勝手に飲む以外は出さない)していた。
ところが、このところ失禁が多くなって来て、かつあと何年生きられるかも怪しい状態になって来た、ので、飲酒を制限してもあまり意味がない、かわいそう?との思いとなって、自身の休日の前日には(仕事のある日は朝からの失禁の後始末の時間が取れないので)ビールを飲ませることにした。
案の定、ビールを飲んだ夜は失禁するのだが......まあ仕方ないかと。
父の好きなお好み焼きを作った。人間にとっての食べものの大事性を感じる。
このところ父の調子が良いので、自身にもココロの余裕が出来て、父が昔から好きで日曜日になれば作っていたお好み焼きを作った。
「お好み焼き、食べるか?」と聞くと、「おお!良いな!」と目を輝かせて......であった。
このまま、季節の移ろいと共に!と思う。
介護や医療の現場ではありがちなことなので、今更だが、父が職員にタメ口きかれて、拒絶反応。
まあ、その元気があって良かった、とも思える。
昨日、今日(3/1)からのデイケアとヘルパーの契約を終えた。
このところ調子が良いかと思えば、「わざと?」と思えるとんでもない行動がある父であるが、不安定なのは変化の兆しとも思える。
春の訪れとともにの環境の大きな変化(デイケアが週2から週5になる)が、父のココロとカラダを少しでも良い方に変えてくれれば、と思う。
父の状態の不安定さに一喜一憂して、自身のココロをかき乱されることなく、自身は自身のことを粛々とと思う。
理屈で考えるならば、90歳認知症ということは、現状維持を良しとせねばならない、とも思えるのだから......。