聖夜も手抜き☆ケークサレ

ケークサレ=しょっぱいケーキ

今年はご自宅でクリスマスパーティーや年末年始の集まりをなさる方も多いんじゃないでしょうか。そんな時「何でおもてないしようかしら」とお悩みになること、ありませんか? いいメニューがあります。それは「ケークサレ」。フランス語でしょっぱいケーキと言う意味で、お惣菜のようなパンのような料理です。今回はパーティーシーズンに先駆け、こちらをご紹介いたします。

見栄えが良くて失敗しにくい

下の写真は、ケークサレをカットして盛り付けたものです。華やかでおしゃれでしょう? でも、ケークサレは初心者でも失敗が少なく、切ってしまえば格好よく仕上がり、しかも材料が安くて手軽なんです。どーんと1本、テーブルに出してカットしても見栄えがいいので、パーティーフードとして非常に優秀です。

タネさえ覚えれば非常にシンプル

では作り方です。雑に言うと、味付けした小麦粉に具材を混ぜて焼いたかたまり、それがケークサレです。味付けした小麦粉のタネさえしっかり作れば、あとはアレンジ自在。そしてそのタネもボウルひとつで混ぜるだけ。小学生の子どもでもばっちり作れます。

決め手は大量のオリーブオイル

まあ配合はホットケーキのしょっぱい系と思っていただくといいんですが、そこに大量のオリーブオイルが入るのがケークサレの特徴です。日本人としてはびっくりする量ですが、これでもパサつかない程度まで減らしました。もこ〇ちになったつもりで、ぜひ豪快にドバーと入れちゃってください。

■ケークサレのタネ

小麦粉(薄力粉)……130g
卵……2個
牛乳……70g
オリーブオイル……40g
ベーキングパウダー……5g
塩小さじ半分、コショウ、ハーブ適宜

■中に入れる具材

玉ねぎ半分
ベーコン2枚
かぼちゃ100g
ブロッコリー50g
チーズ40g

粉はよくふるっておきましょう

小麦粉(薄力粉)をふるい、ベーキングパウダーと共に泡だて器などでよく混ぜ混ぜ。これをやっておくと、ダマになりません。ダマになってしまうとけっこう悲劇なので、手間でもふるっておきましょう。

ボウルへ卵と牛乳を入れ、泡だて器でよーく混ぜます。そこに粉を少しずつ入れながら混ぜていきます。ダマにならないよう丁寧に。

混ざったらオリーブオイル。「えええ、こんなに」と思いつつ注ぎます。大丈夫、本場のフランスではその倍近い量を入れます(笑)さらに仕上げにバターを塗るレシピもあるので、油に対する考え方が違うのだなと思っておきましょう。混ざったら塩コショウやハーブで好みに味付けをして、材料に移ります。

冷蔵庫の片づけにも便利

さて中に入れる具材です。これは何でもいい……と言えば乱暴ですけど、火を通しておいしいもの、水分が出にくいものならけっこう何でもいけます。ものによっては火を通して入れますし、ピーマンやコーンは生でも大丈夫。オムレツに入れる感じで考えてみてください。今日は冷蔵庫にあるものを適当に放り込みました。お片付けにもいいんじゃないでしょうか。

必ず入れて欲しいのは玉ねぎとベーコン

何でもいいとは言いましたが、絶対に入れたいのは玉ねぎ。そしてベーコンやハムなどの加工肉。サーモンなどでも美味しいです。これらは味の決め手になるので、ぜひ入れてください。玉ねぎなら常備されているご家庭が多いんじゃないでしょうか。

玉ねぎとベーコンは油小さじ1で炒めて冷ましておきます。これはたくさん一度に作って、小分け冷凍しておくといろいろ使えて便利ですよ♪

かぼちゃの残りも入れちゃいましょう。刻んでレンチンです。何なら煮物を3~4切れ、刻んで使っても構いません。アバウトでいきましょう。

茹でたブロッコリーも発見しました。ひとつかみ、刻んで放り込みます。このテキトーな感じが、皆さまの肩の荷を下ろすと思うのです。

そしてチーズ。切ってあるプロセスチーズを3枚か4枚、サイコロに切ります。とろけるチーズより、こういうおつまみ系の方が後で形が残ります。

材料が揃ったら、作っておいたタネにざっと混ぜてください。あんまり混ぜすぎるとかぼちゃが消えてしまうので、ざっくり具を散らす程度でいいです。具材の量、けっこう入ってるでしょう。頑張ればもう少しいけますよ。粉で具をまとめる感じ。お好み焼きみたいな感覚でしょうか。

オーブンで焼いたら寝かせます

混ぜてるくらいからオーブンの予熱を始めておくといいですね。今回はパウンド型で焼きましたが、グラタン皿などの耐熱容器でも焼けます。何もない場合は牛乳パックにアルミホイルを巻いてもいいですが、女王の使った型は100均のパウンド型で、ミートローフも焼けるしナプキンを敷いてカトラリー入れにもできるので、この機会におひとついかがでしょう。

温度は200度でこんがりと

オーブン用シートを敷いたパウンド型にタネを入れ、200度のオーブンで35分から40分焼きます。オーブンによってクセが違うので、こげないようにチェックしながら焼いてくださいね。

焼き上がったら竹串を刺して、何もついてこないなら大成功。型を30㎝くらい上から落とし、中身を抜いて網などの上で冷まします。できれば半日くらい寝かした方が美味しいので、もしパーティーで出すなら時間を逆算して作ってくださいね。

切ってみましょう。おお、かわいいビジュアルだ~。かぼちゃはダイスでもよかったかな。ドライトマトを入れても彩がよさそう。

盛り付けました。ほんとこれ、型さえあれば立派にできるので、超おすすめです。そして、しっとり美味しいんです。あれだけオリーブオイルを入れたのに、しつこくなくて野菜の風味が生きています。朝ごはんやおやつにも最高です。ぜひ皆さまのご家庭でも作ってみてください。粉さえ混ぜれば、あとはテキトーです♪