シンガポールでワーママをするということ

仕事
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シンガポールでワーママ復帰しました。

二人目を妊娠して辞めると決意して会社に伝えてからは、「もう絶対帰国まで働かない」と腹をくくったつもりでした。

それくらい、仕事で胃がキリキリすることもあったし、とにかくキツかった。そして次女がある程度大きくなるころにはもう帰国するかと思っていた。

妊娠期の体力や精神的ないろいろなものも重なって、そういう考えになっていたのかもしれません。

だけれど、

夫「そろそろ次女ちゃんも1歳だね。これからどうするか考えてみたら。例えば、○○の場合は・・・、」

と夫。

小さい子がいて働くって

私は当時、次女が1歳になるタイミングを控えている段階で、働くことなんてあんまり考えられなかったのです。

 

園ではコロナのクラスターも何度かあり、そんな中、マスクなしのインファントケアに入れるなんて心配すぎる。次女はまだ幼すぎる。

 

そんなことを思っていました。

 

職場のワーママ同僚や妊婦の同僚たちと週末にあっている時に、「ところで戻ってくる予定はあるの?」と聞かれても、ずっと言葉を濁していました。

 

しかし、職場が忙しくなっていたタイミングで、もともと知っている会社のボスから「戻ってこない?」とのWhatsapp。

その瞬間、「Yes」とこたえている自分がいました・・・。

 

私は慌てて、「夫にも相談するからね」ということと「保育園が見つかったらね」ということを付け加えました。

その時の気持ちを考えると、このタイミングを逃すときっと重い腰が上がらない・働くのが怖くなるかもという感情からな気がします。

事前に夫がこれからの話を切り出してくれていたので、働く選択については夫は応援してくれていました。

でもその後、私の方が、

  • なんでこんなことを口走ったんだろう。
  • 子どもが二人になった今、本当に自分はやっていけるのだろうか。
  • 職場のママ友と会っているいる時も「Who doesn’t work over time in our firm?」って言ってたよな・・・。そういう世界だったな・・・。
  • 次女と離れるのなんて信じられない。
  • 駐在で来ている夫にも迷惑をかける。

 

そんな想いばかりが駆け巡り、夫にもこのヤバい精神状態でいろんなことを話しました。そのとき、否定するでも、肯定するでもなく、受け止めてくれた夫にはとても感謝しています。

つくづく自分は強い人間ではないなーと思います・・・。

ワーママの辛さ

ワーママの辛さ。それは子どもと過ごす時間と、自分の時間のバランスをとるのが難しいこと。

通常は9:00-18:00の勤務体系だけれど、仕事を始めるにあたって、8:00-17:00で働くということをボスに言って一緒に仕事をする人たちにもシェアしておきました。

ボスは、

シンガポール人の同僚
ボス

ボス「No problem, you can manage your time as you want.」

と言ってくれました。

しかし、周りの人たちは遅めスタートの比較的夜型の人たち。前任者のとってもお話し上手なシンガポール人男性は7日後に退職するらしい。彼みたいに華麗なプレゼンはできないんだけれど・・・という私。

結果、忙しいときは8:00-17:00で働いた後、お迎え→ごはん→お風呂→寝かしつけ後、21:30-23:30にまたやるという日々・・・。昼休みもほぼ仕事してる。

毎日あさイチにチームミーティングをセットさせてもらって、周りの人が何やってるか・困っていることはないか・仕事量が多くなりすぎてないか確認。分からないことは「Thank you for your patience.」と言いながらチームの子や知ってそうな人に聞きまくる・・・。

 

とにかく意識していることは、どれを終わらせれば今日一日を終えられるか(笑)

優先順位、どのルートで行けば最短で解決できるか、うちのチームで抱えているボールは何か、その相手にはどのくらいの精度で情報を出すべきか(120%の力で一発勝負か、30%の情報でジャブを打って議論を進めるかなどw)・・・は、より必死で考えるようになりました。

今日やらなくてもいいことに関しては、”Let’s push it back to next week.” “We can discuss it tomorrow”の発言多め (苦笑)

働くことの楽しさ

正直、平日に赤ちゃんとお買い物に行ったり、人に会ってランチしたりしていた時間は好きだったし、いいなぁって思う時もあります。

ただ、胃がキリキリしたり眠れなかったりするときもあるけれど(メンタル弱い・・・苦笑)、

色んな国籍の人と議論して、コラボレーションして、仲間になって解決していくのがなんだかんだ私は好きだなと思いはじめました。

幸い意地悪な人はいなくて、みんなより良いものを作ろう、そのための努力は惜しまない人たちなので、とってもありがたいです。

 

いろいろ質問しまくっていて、「この人こんなことも分からないのか」「ヤバい人きた」と思われているんじゃないかと不安な日もありますが、

「I feel more secure when you are around.」 「It is very good experience working with you.」 「She picks up the things very quickly.」などの言葉を周りからかけてもらったり、自分のいないところで良いように言われていたと聞いたりすると、

ちょっとは役に立てているのかなと嬉しくなります。本当、日々精進中なのですが・・・。

夫と結婚してしばらくして転職して(通勤時間が往復4時間だったため)、その職場では「いつか夫が駐在になる可能性があるから、その時に私も今の会社で移動する可能性を残すために、一人でいろいろ回せるようになっておきたい。」と希望して上司にも伝えていました。

(もともと海外の仕事をしたいと思っていたけれど、一社目のメーカーで、「英語だけできても製品の説明できなきゃ海外の人たち案内できないじゃん!」とか、「出張先でも役立たずじゃん!」とか、「そもそも内容を話せる人には通訳がつくのね」とか、そんな当たり前のことを新卒で気づかされたこともあり、ある程度一人でいろいろできるようになっておきたいと思っていたのです。)

 

そういった希望を否定せず、「じゃあこういうのしたらどう?」「こういうの経験しておいた方がいいんじゃない?」「○○さんは確か駐在してたから話聞いてみたら?」と一緒に作戦を考えてくれる良い職場だったこともあり、一応、当時の希望がかなっている状態なのかなとも思います。

 

あと、最後ではありますが重要なこと。お金をいただけるということも働くことの良さですよね・・・!

さいごに

毎日めまぐるしくて、今の仕事に慣れるまでは精神的にヤバいですが、今の気持ちをここに書き留めておこうと思い、筆をとりました。

ひとまず、いつも一緒に考えて行動してくれる夫にはいつも感謝!!

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