2020年06月04日

たたら

s-無題fjs















温泉巡りをしていると、お風呂以外の色んな事に出会います
今回は「たたら」が気になりました

四国は鉱山が多く、そこから湧くお湯を引いた温泉が沢山あります
徳島の吉野川市にある「ふいご温泉」も
1971(昭和46)年に閉山した徳島県最大の「銅山・高越鉱山」の跡から
自然に湧き出る鉱泉水を使用しています

ふいご温泉のHPの中、ふいご温泉の名前の由来に
https://fuigo-onsen.com/history.html

明治のころ良質の班銅鉱を産出し対岸で洗練していました。
洗練は人力による鞴を使用していました。
ここに吊り橋を架け、鉱夫通勤用としたが「鞴橋(ふいごばし)」の愛称で親しまれていました。

と書いてあるのを見て、私の知っている「ふいご」と
ここに出てくる「ふいご」とかなり違っている気がして
調べて見ました

人力による鞴は凄く体力を消耗するらしいし
家庭のカマドで使う様なちゃっちい物とは違うはず

調べていくと日立金属のページに辿り着きました
それによると

「ふいご」という言葉の前に「たたら」という非常に古い言葉があったそうで
日本書紀に神武(じんむ)天皇のお后になる媛蹈鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずのひめのみこと)のお名前が出て来ます
この姫は出雲の神、事代主命(ことしろぬしのみこと)の姫なのだそうです
出雲と姫蹈鞴って、ずーっとずっと昔から「たたら」は出雲ってなっていたのですね
凄すぎ


”蹈鞴と書いてたたらと読ませていますが、蹈鞴は踏みふいごのことです”
とも書いてあります
https://www.hitachi-metals.co.jp/tatara/nnp01.htm  たたらとは

何だか混乱してきます

こちらに鞴の絵図もあります
https://www.hitachi-metals.co.jp/tatara/nnp020611.htm  たたらの歴史ふいご(吹子、鞴)

何となく分かったようでも、未だ納得できないので
日立金属の中を探していると、たたら吹きの映像を見つけました

https://www.youtube.com/watch?time_continue=4&v=yvJGmLuhwzs&feature=emb_logo
引き継がれる千年の技・たたら吹き映像を見て、こういう事なのかと分かった気がします
それ以上に作業をしている方達のお顔が素晴らしく
何度も再生して見てしまいました


たたら作業の技術責任者を村下(むらげ)と言い
文部科学大臣認定の玉鋼製造「たたら吹き」の選定保存技術保持者です

全体を取り仕切る表村下(おもてむらげ)の木原さん
一つの事に打ち込んでいる方は皆さん同じく良いお顔をされています

https://www.hitachi-metals.co.jp/tatara/nnp0105.htm 村下(むらげ)

日立金属の中の「たたらとは」、の下に村下について書いてあり

今はお亡くなりになりましたが
木原さんが教わった堀江村下さんの言葉で

『初日の籠もり期には朝日の昇る色に吹き、
二日目(中日)は太陽の日中の色に吹き、
最後の日の下り期には日が西山に没する色に吹けと父の村下から教わった』
と書いてあります

一つの事に打ち込んでいくと
自然と一体になり
自然が教えてくれるのでしょうね

知識では得られない言葉です

自然から学べるって
物凄い事だと思います

黙々と作業を積み重ねた先に
得られるものだと思います

日本の素晴らしい伝統の技を次に引き継ぐ方も居られるとか
このような方達が日本を支えて下さっているのだと思うと
心が温かくなります

以前に「心に残る人」と題して書きましたが
http://blog.livedoor.jp/munimuni1/archives/51608173.html

私の目標は、この方達の様な顔になる事
正にタオを目指してタオになるです

コロナ禍で私たちは自分と向き合う時間が増えました
他人ばかり、周りばかりをみていないで
しっかり自分と会話しなさいよ
というメッセジーかも知れませんね

良ければクリックしてね→


munimuni1 at 19:13│Comments(2) 日記 

この記事へのコメント

1. Posted by 新井一業   2020年08月25日 19:01
5 タオさま
大変ご無沙汰致しております。
相変わらず読み応えのある内容に接することができ嬉しく思います。

自分の本質を信じ、自分に聞く。
自分の本質に委ねてお任せし、瞬間を生きる。
私の今の挑戦は、頭で考える癖に阻まれながらもじわりじわりと続きます。
2. Posted by タオ   2020年08月26日 13:21
なんと お久しぶりです
訪問ありがとうございます
お元気でお過ごしの様子安心いたしました。

近頃は目の前の用事をこなすのに精いっぱいで
なかなかこちらのブログを更新できなくなってしまいました。

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