釧路空港から釧路市街へのアクセスと釧路空港でゆっくり過ごすコツ

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北海道の釧路への空の玄関口は「たんちょう釧路空港(釧路空港)」です。釧路空港から釧路市街への公共交通機関を使った移動方法は連絡バスのみとなります。

実は、この連絡バスがフライトの発着時間にあわせた無駄のないタイミングで運行されているため、例えば釧路空港でゆっくり時間をとりたいと考える人にとっては工夫が必要になります。

そこで今回は、釧路空港から釧路市街へのアクセスと、釧路空港でゆっくり過ごすコツについて紹介しつつ、皆さんにとって最適な選択をするためのお手伝いをしたいと思います。

それでは、釧路空港を利用した旅行を計画されている方は、ぜひこの記事を最後までご覧ください。

釧路空港に発着するフライト

釧路湿原や阿寒湖、摩周湖など釧路周辺での観光に便利な釧路空港(たんちょう釧路空港)には、2023年1月時点で、東京(羽田)との間ではJAL、ANA、AIR DOが計6往復、大阪(関西)との間ではPEACHが1往復、札幌(千歳/丘珠)との間ではJAL、ANAが計6往復が運行しています。

国際線は就航していませんが、東京(羽田)や札幌(千歳)で国際線から乗り継ぐことにより、外国人観光客の利用も多い空港となっています。

釧路空港から釧路市街などへのアクセス

釧路空港からの公共交通機関による移動は阿寒バス社が運行するバスのみとなります。釧路空港と釧路市街とを結ぶ釧路空港連絡バスと、釧路空港を経由して阿寒湖と釧路市街とを結ぶ阿寒線の路線バスとの2系統が利用可能です。

釧路空港連絡バス

釧路空港連絡バスについては、釧路空港から釧路市街に向けて出発するバスは、各フライト到着便が到着して10~25分後のタイミングで釧路空港を出発します。逆に、釧路市街から釧路空港に向かうバスは、各フライト出発便の出発時刻45分前に釧路空港に到着するタイミングで運行されています。

所要時間は、釧路空港~釧路駅前の間で約50分です。釧路空港から、釧路駅前を含む釧路市街までの運賃は片道950円(大人)。バス乗車券は、釧路空港では1階到着ロビーから外への出口横の自動券売機で購入、釧路駅前では釧路駅前バスターミナル横のチケットセンター(スーパーホテルの建物の1階)の中にある自動券売機で購入します。

なお、スーツケースなど大きな荷物は、バス横のトランクルームに預けることができます。

阿寒線の路線バス

阿寒湖と釧路市街とを結ぶ阿寒線の路線バス以下のような時刻表をもとに運行されています。なお、エアポートライナー1号と2号は、冬季限定で運行されている臨時便となり、釧路市街には行かず、釧路空港と阿寒湖の間を一日一往復するものです。また、定期バス105便と106便は夏季のみ運行されています。

●釧路市街から阿寒湖方面への時刻表

便名 エアポート

ライナー1号※

定期バス
103便
定期バス
105便※
定期バス
107便
定期バス
109便
釧路駅前 10:10 11:45 14:50 17:15
たんちょう釧路空港 10:00 10:57 12:32 15:37 18:02
鶴公園 11:05 12:40 15:45 18:10
丹頂の里 10:17 11:22 13:07 16:02 18:27
阿寒湖バスセンター 11:15 12:10 13:55 16:50 19:15

●阿寒湖から釧路市街方面への時刻表

便名 定期バス
102便
定期バス
104便
エアポート
ライナー2号※
定期バス
106便※
定期バス
108便
阿寒湖バスセンター 7:30 10:20 11:50 12:20 16:00
丹頂の里 8:13 11:03 12:45 13:03 16:43
鶴公園 8:31 11:21 13:36 17:01
たんちょう釧路空港 8:40 11:30 13:10 13:45 17:10
釧路駅前 9:30 12:20 14:45 17:50

運賃は、釧路空港~阿寒湖バスセンターの間が片道2,190円(大人)となります。なお、エアポートライナーの「たんちょう釧路空港~阿寒湖温泉」のチケット(大人2,190円)を購入すれば、追加料金がかからずに「丹頂の里」で途中下車し、後続の定期バスまたはエアポートライナーに乗ることができます。

「丹頂の里」では後述する「丹頂鶴自然公園」とともに、放し飼いのタンチョウヅルを見物できる施設があります。阿寒湖方面を目的地とする場合には、「丹頂鶴自然公園」ではなく「丹頂の里」のほうを利用することをおすすめします。

ちなみに、エアポートライナーに乗車する際、事前予約は不要ですが、満席になっていた場合は乗車できませんので、もし心配な場合は事前に予約をしておくことをおすすめします。

・電話予約: 0154-37-8651 阿寒バス
予約受付時間: 9:00 ~ 17:00

釧路空港でゆっくり過ごすコツ

釧路空港には、スパカツや釧路ラーメンなど食べられるレストランが2店舗、お土産ショップが4店舗(これに加えて保安検査を通過した先の制限エリア内にも2店舗)、マッサージ店が1店舗、有料ラウンジ(1時間500円、カード提示での無料特典は対象外)が1つ、と施設がなかなか充実しています。

また、空港から車で10分弱のところに釧路市丹頂鶴自然公園があります。ここでは多くのタンチョウヅルが野外で放し飼いされており、タンチョウヅルたちを一年中、しかも至近距離から見ることのできる数少ない施設です。入園料は480円(大人)。

このように釧路空港には施設が充実しており、釧路空港の近隣にも見どころがあるのですが、釧路空港から釧路市街などへのアクセスのところでご紹介したとおり、とくに釧路空港~釧路市街の釧路空港連絡バスは、釧路空港から出発する便はフライトが到着してすぐに発車しますし、釧路空港に向かう便はフライトの出発時刻45分前に到着するようになっているので、釧路空港のゆっくりする時間がほとんどありません。ちなみに、保安検査場の通過締め切りが、PEACHでは出発の25分前、PEACH以外では出発の20分前までとなっているので、45分前に到着すると、混雑する時期などはお土産を見る時間もありません。

ですので、釧路空港でゆっくりするためには、フライトやバスのスケジュールを確認しつつ、釧路空港から釧路市街へ行く場合には到着してすぐのバスではなく、後続のバスを利用するようにするとか、釧路市街から釧路空港に向かう場合にも、搭乗予定のフライトの時間にあわせたバスよりも早いバスを利用するなどの工夫が必要となります。以下、具体例を挙げて説明します。

例1:釧路空港から丹頂鶴自然公園を見物して釧路市街へ

例えば、ANA741便で東京(羽田)から釧路空港に13:10到着の場合、13:30出発の釧路市街行きの釧路空港連絡バスには乗車せず、釧路市丹頂鶴自然公園に向かいます。

このとき丹頂鶴自然公園に向かう前に、釧路空港3階の「和食・拉麺 北斗」や「レストラン たんちょう」で遅めの昼食をとるのもいいでしょう。釧路空港から丹頂鶴自然公園に行く次の路線バス(定期バス107便)は15:37までありませんので、急ぐ必要はありません。

その後、釧路空港から丹頂鶴自然公園までのアクセスは丁度いい時間の路線バスがありませんので基本的にタクシーの利用となります。釧路空港から丹頂鶴自然公園までの経路は以下の地図(https://www.kushiro-airport.co.jp/access.php より引用)のとおりで、最短経路では3kmほどですが、冬期は車も歩行者も通行止めとなるため迂回経路で6kmほどとなります。冬期でなければ釧路空港~丹頂鶴自然公園の間を歩けなくもないですが(3kmで約30分)、冬期は迂回経路6kmでしかも雪道なので歩くのは無理です。

タクシーでの、釧路空港~丹頂鶴自然公園の間の所要時間と料金は、冬期の迂回経路(6km)で10分・約2,000円、最短経路(3km)で5分・約1,000円です。なお、丹頂鶴自然公園から釧路空港に戻る際には、丹頂鶴自然公園で客待ちのタクシーがありませんので、電話で呼び出すか、丹頂鶴自然公園に行くときに利用したタクシーに迎えに来てもらうように言っておくとよいでしょう。

丹頂鶴自然公園の入園料は480円(大人)。金網のフェンスはありますが、野外で放し飼いされて多くのタンチョウヅルを至近距離から見ることができます。

金網のフェンスには写真撮影や動画撮影のための窓が設けられていますので、タンチョウヅルたちを良い感じで撮影することができます。それほどは大きくない施設なので、30~40分くらいあれば十分見物できるものと思います。

丹頂鶴自然公園での見物を終えると、15:00過ぎか遅くとも16:00くらいになるかと思います。丹頂鶴自然公園の最寄りのバス停「鶴公園」から釧路空港・釧路市街方面への路線バスもあるのですが、次の便が17:01発(定期バス108便)。

夏時間(4月10日~10月14日)であれば丹頂鶴自然公園が18:00まで営業しているので、もうすこし丹頂鶴自然公園で時間をつぶしてから17:01発(定期バス108便)の路線バスに乗車して、そのまま釧路市街まで行くという選択もいいかと思います。

一方、冬時間(10月15日 ~4月9日 )だと丹頂鶴自然公園が16:00まで営業なので、一時間も外のバス停で待っているわけにはいきません。少しお金はかかりますが、タクシーを利用して釧路空港にもどりましょう。

釧路空港に戻ったタイミングでは、例えば、JAL2865便15:15着、ANA4875便16:40着、JAL2869便16:50着などの到着便がありますので、15:30頃、17:00頃、17:10頃に出発する釧路空港連絡バスがあり、これを利用して釧路市街へ向かいます。バス待ちで時間が余った場合でも、釧路空港の施設で時間をつぶすことができるので便利です。

例2:釧路市街から早めに釧路空港に移動して出発前にショッピング

例えば、釧路空港14:45発のJAL542便で東京(羽田)に出発する場合、通常であれば釧路駅前13:15発・釧路空港14:00着の釧路空港連絡バスなのですが、保安検査場の締め切りである14:25まで25分しか時間がないので、一本早い釧路駅前13:05発・釧路空港13:50着の釧路空港連絡バスを利用します。

これで保安検査場の締め切りまで35分確保できます。35分くらいあれば釧路空港でお土産などのショッピングを焦らずにすることも可能になるでしょう。

あるいは、もう一本早めの釧路駅前12:20発・釧路空港13:05着の釧路空港連絡バスを利用するのも面白いです。これで保安検査場の締め切りまで1時間20分確保できますので、例えば釧路空港3階のレストランで釧路最後の昼食をとる、釧路ラーメンやスパカツなどを食べることができます。昼食のあとはゆっくりショッピングをすることもできます。

まとめ

今回は、釧路空港から釧路市街へのアクセスと、釧路空港でゆっくり過ごすコツについて紹介しました。

釧路空港連絡バスは時間のロスが少ない合理的なスケジュールで運行されていますが、釧路を楽しむという観点からは釧路空港が単なる通過点になってしまい、せっかくの充実した空港内の施設や近隣の見どころを活かせていません。

今回の記事を参考にしていただき、便利さだけでなく釧路を楽しむという観点から旅のスケジュールに工夫を加えてみてはいかがでしょうか?

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Have a nice trip!