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ゼルダ無双 厄災の黙示録 評価

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ゲーム歴25年の見識からソフトを評価!

2020年、9月の発表からソフトが発売されて1ヶ月が過ぎ、年も2021年に。
全世界で300万本のヒットとなったと公式ホームページで謳われているが、果たしてこのソフトは本当に面白いのか。
2017年Switchと同時発売された「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」(以下ブレワイ )と、2014年に発売された「ゼルダ無双」の両方を400時間以上プレイした立場、且つ少し違う角度から評価してみた。

ソフト概要

発売日

2020年11月20日(金)

対応機種

ニンテンドースイッチ

ゲームジャンル

アクション

価格

通常盤 7,920円(税込)

豪華盤 16,720円(税込)

公式ホームページ

http://www.gamecity.ne.jp/zelda-yakusai/

 

高評価ポイント

「ブレワイ」よりアクションが簡単

「厄災の黙示録」では世界観だけでなくラッシュ攻撃を叩き込める「回避ジャスト」や盾によって攻撃を跳ね返せる「ジャストガード」と他の無双シリーズには無いアクションも「ブレワイ」から踏襲されている。
「ブレワイ」ではこの2つを使いこなすと形勢逆転も可能だが、使いこなすことが難しかった。
ただ「厄災の黙示録」では強敵と対峙する際はいかにウィークポイントゲージを削られるかが鍵になるため、この2つが使いこなしやすくなっている。
特に盾による「ジャストガード」は仕様上盾が壊れないため、かなりのローリスク
しかもガーディアンのビームを跳ね返せる時間も僅かだが長くなっているため、「ブレワイ」よりは倒しやすくなっている。
また敵の攻撃パターンに対してシーカーストーンによる4つの力もどれが効果的表示されるため、悩みながら戦う必要が無い点は有り難い。

原作「ブレワイ」に近い戦闘スタイル

原作ファンには嬉しい演出と言っても過言では無い。
ボコブリンやリザルフォス以外の敵と対峙した際は注目しながら戦うことになるが、このときの戦い方が原作「ブレワイ」を彷彿させる。
強敵である「ライネル」や「ガーディアン」と対峙した際は、「ブレワイ」さながらの緊張感を抱きながら戦える。
ゼルダの世界観に寄せているとはいえ、多くの敵を薙ぎ倒す「無双シリーズ」で、ここまでゼルダ(他のゲームシリーズ)らしく戦えるようになっていることは極めて貴重なので、スタッフの強い拘りを感じられる。

 

フルボイス且つしっかりしたストーリー

今作の物語は「ブレワイ」の100年前の世界。
ストーリーパートは完全フルボイスで物語が紡がれている。
フルボイスは最近の作品では当たり前になりつつあるが、ゼルダシリーズではフルボイスは「ブレワイ」のみ。
しかもストーリーパート以外は過去作同様「やぁ」などの一言しか喋らない点も「ブレワイ」と共通している。
ストーリー自体もことの始まりから顛末までしっかり描かれているため、しっかり楽しむことができる。
これに関しては他でも評価されていると思うが、途中で掻い摘んでいるソフトも多いので、敢えて評価している。

インパの存在

「ブレワイ」では老婆としてリンクを導く存在だったが、「厄災の黙示録」では共にハイラルの危機に立ち向かう仲間。
発売前はシリーズ初の美少女と話題になった。
ハイラルの執政補佐官の立場からゼルダと帯同することも多く、ストーリーにも中核を担う存在なのだが、他のキャラより表情が顔に出ている。
その表情でそのシーン1つ1つがより引き立って見えた人も多いのではないだろうか。

もう1つはインパと白いガーディアンとのやりとりも個人的には面白く、なんやかんやで最後のやりとりは思わず「ちょっ、インパww」と思ってしまったほど。
あまり書きすぎるとネタバレに繋がるので、気になる方は実際にゲームを遊んで楽しんでほしい。

ゲームボリューム

これに関しては賛否両論だと思うが、前作の「ゼルダ無双」は追加コンテンツが多くて、Switch版で発売した時はかなりのボリュームになっていた。
ゲームバランスは調整されているが、正直ボリュームの多さに途中で飽きてしまうことも。
「厄災の黙示録」は飽きないほどのボリュームに調整されているので、最後まで楽しめるだろう。
やり込みを拘っても良し、ストーリーやハイラルチャレンジのコンプリートまでにしても十分楽しめる内容になっている。
ただ前作の「ゼルダ無双」のボリュームに慣れている人からしたら、少し物足りない量になっているため、公式ホームページから追加コンテンツが配信されるかチェックしておいたほうがいいかも。

イマイチなポイント

プレイアブルキャラのバランス

無双シリーズは様々なプレイアブルキャラで楽しめることも売りにしているが、残念ながら「ブレワイ」自体に登場するキャラが少ないので、プレイアブルキャラの数はシリーズワーストの少なさ。
シナリオによっては強制出撃のキャラもいるが、リンクだけで殆ど事足りてしまう仕様になっている。
4英傑達は神獣が使えたりと差別化ができているがものの、リンクの片手剣が使いやす過ぎるため、他のキャラに変える理由が殆ど無い。

しかもキャラによっては物語に登場しないどころか育成する必要性が無いほどの不遇ぶり。
プレイアブル化したは良いが扱いが酷いため、ハイラルチャレンジに各キャラ専用のシナリオはもっとあっても良かったと思う。
ゼルダシリーズみたいなサブイベントのようなチャレンジも多くあったが、キャラの格差も大きい印象を抱いたので、前作の「ゼルダ無双」と同じくらいの量があっても良かったと思った。

 

一騎当千要素はほぼ無い

無双シリーズといえば、1000を超える敵を1人で薙ぎ倒すゲームだが、「厄災の黙示録」では1000体の敵を倒すことは殆ど無い。
「ブレワイ」の世界観を重視した結果だと思うが、無双シリーズとして遊ぼうとすると、敵の数が少なすぎて物足りない感じがする。
巨大な神獣を操る際は数千の敵を倒すが、白兵戦では意識して敵を倒し続けないと、まず撃破数は1000を超えない。
大人数対大人数と発売前に開発陣が言っていたので、それならもっと敵と味方の数が多くても良かった気がする。

総括

私はこのソフトを買って良かったなと思えるくらい楽しむことができたが、「ブレワイ」にかなり世界観や操作性を寄せているため、「無双シリーズ」のファンからみると物足りない感じがあるかもしれない。
ただステージには「ブレワイ」で広がったハイラルのあの場所を再び見られたり、BGMも「ゼルダシリーズ」と「無双シリーズ」の良いところが組み合わさって聴き心地の良いものになっている。
じっくり楽しみたいソフトを求めている人にはオススメしたい作品である。
これからもどうぞよろしく

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