カテゴリ:酒
「酒」をテーマにした過去の記事を編集して、「酒にまつわるもろもろの話」と題して、一日読み切りでショートエッセイ風にお届けしています。 日経コラム春秋より、 2020年4月30日のコラムに「酒悲」ということばが出てまいりました。 漢字の本場中国では、「酒に悲しみをまぎらそうとし、かえって悲しみを倍加させてしまう」さまを「酒悲」というと。 ・・・私はてっきり、泣き上戸のことかと思いました。(笑! これはすなわち 飲んで棄てたい 面影が♪ 飲めばグラスに また浮かぶ♪ 美空ひばりが切々と歌いあげた、石本美由起、古賀政男の世界ですな。 「酒悲」なることば、覚えておきたいと思います。 コラムニストが話題にしたかったのは、何も未練酒ややけ酒のことではなく、「来月の世界保健機関(WHO)の総会で、酒類の販売や広告を規制する指針が採択されそうだ」という、酒飲みには、にわかには信じがたい話題。 店の数を抑えたり安売りや飲み放題を制限したり、さまざまな手立てを指針として示しているのだとか。 そういえば、人間の寿命を縮める要因としては、喫煙よりもむしろ習慣的な飲酒の方がはるかに大きいと、酒毒の怖さについて書かれた本を本屋で目にしたことがあります。ただすぐにそっと書棚に戻しておきましたが・・・。(爆笑! WHOがそんなことを考えているなんて、近い将来タバコのパッケージに書かれているような文言が、酒類のビンにも貼られる日がやってくるのでしょうか? 酒よこころが あるならば♪ 胸の悩みを 消してくれ♪ そんな悲嘆を打ち消そうと酒を飲めば、まさしくこれが「酒悲」。 古の中国の賢人も味わったことを思えば、なかなかに考えさせられることば「酒悲」であります。 にほんブログ村 FC2ブログランキング 人気ブログランキング PINGOO!ノンジャンルカテゴリー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年01月21日 11時50分05秒
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