2022.6.19(日) 同行者:みー猫さん、きたっちさん
馬坂峠 -水場 -三段田代(2033m地点) -無砂谷沢左岸尾根へ -1974m地点 -1949.3m三角点 -1780m地点
-1810m地点 -1783.7m三角点 -1472m地点 -1352m地点 -1118m地点 -林道レガシィデポ地

下りでないとわりときつめ。

今日は4時半起きの5時半出発予定。
予定通り4時半に起きたのはいいがのんびりしていたら出発は6時近くに。
やっぱりこうなりましたねと笑顔のみー猫さん。大体いつもこんな感じに予定より出発が遅れる。
5:49、歩き出すころには馬坂峠駐車場に車は6台。
藪漕ぎでもなかろうに早朝からやる気だなあ。
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皆帝釈山に向かうのだろうが僕らは台倉高山方面へ。
僕とみー猫さんは去年の八月に下りで歩いている登山道。
しかしトラバースに差し掛かる辺りでこんなんでしたっけとみー猫さんは記憶と一致しない様子。
僕はよく覚えている。水場があったから。
15分ほど歩いてその水場に到着。6:03。
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湧水ではなく沢水なのだが稜線近いし去年の夏も飲んでいるから今更気にしない。
昨晩消費した水を補充して3.5Lほど背負う。僕以外の二人は水は十分とここで汲まず。
重くなったザックを背負いのそのそと登っていくと次第に残雪登場。
ただ傾斜はないので保険で持ってきたチェーンスパイクの出番はなかった。
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残雪あれども登山道なので危険はなく、そのまま三段田代に到着。
2033m地点辺りについたのが6:51。
きたっちさんは今年のGWにもここに来ており見覚えがあるとかないとか。
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さてここから藪入りである。
最初は獣道があり案外楽勝だなと思ったが、やはり世間は甘くない?
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しかし少し進むとまた踏み跡や藪の薄いところが。ヌタ場をつないで歩いているような感じもある。
下りだし昨日のゲロ藪と比べたら断然進める。
尾根直進で踏み跡ありますよと言うみー猫さんに対して右側にある踏み跡信じる派の僕ときたっちさんで一瞬別れて歩いたりしていたらいつの間にか僕が先頭を歩いていた。
笹薮で下りの僕はわりと速い。
薮ったり薄くなったりしつつ1990mより下へ降りていくとテント張れそうなすっきりした広場。
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その先獣道で下っていくとその先はあちこちテン場が広がるよさげな空間に。
水場がないのは難点だが、残雪でビールが冷やせるときたっちさん、みー猫さんは高評価。
まあ昨日ここまで来る気力はなかったし、二度と来ないから幻のテン場適地なのだが。
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藪漕ぎのないテン場適地を抜けて、その先一瞬濃い笹薮を抜けるとしばらくは薄藪ゾーン。
大して労せず1974m地点に7:24。
この辺りも平らで藪が薄い広場。テン場適地であった。
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意外と藪うすいし今日は楽勝かな。
なんて思う暇もなく鞍部の下りでゲロ藪こんにちわ。
ここは獣道を外してしまいまともに漕ぐ羽目になったので実にうざかった。
幸い鞍部先で少し登り返すと嘘のように笹薮は消え去りすっきりした空間に。6分間の我慢だった。
7:32。
この流れで1960mに登り返そうとする僕であったが、一服しましょうとの声が上がり、今日は昼過ぎには下山できそうなので一息入れることにした。アブがうざかった。
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7:55、歩きを再開。
針葉樹の幼木に突っ込むのは面倒だなあと思っていると
右から巻き気味に登る獣道あり。実に明瞭。
小ピークを越えても獣道は続き楽勝楽勝と歩いて行くが獣道は1949.3m三角点横を通り過ぎてしまう。
こんなとこ二度と来ないからと三角点ピークに立ち寄る。
三角点はどこだと漁っていたら発見。8:05。
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三角点収集家の方であれば丁寧に苔を下ろして撮影するのであろうが、ありのままを良しとするネイチャーな我々は苔むした三角点をそのまま撮影した。正直に言うと苔を落とすのが面倒だっただけだ。
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三角点峰からの下りで獣道探すのが面倒だったのでそのままモンスターネマガリに突っ込んだらやっぱり面倒だった。
少しがさったら無事獣道発見し一安心。
しかし獣道様は北東へ下ってしまうので南東へ行きたい僕らは仕方なく藪を漕ぐ。
獣道の恩恵にあずかれないとこんな感じで面倒なのだが
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獣道の恩恵をあずかれば藪山が高速道路と化す。
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歩きやすいところ=獣道を探すゲーム。
1850m辺りまではおかげでさくっと進めたのだが、そこからしばらく獣道が辿れず。
尾根を右往左往しつつ1810m辺りまでは少し時間がかかった。ゲロ藪ではなくウザ藪程度だったのが幸い。
1780m地点を8:41に通過して。
下草の薄い樹林帯を抜けて鞍部あたりまで行くと日差しが暑い。
テン場に良さそうな広場もあるが近くで水が出ている気配はなかった。
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1810mへの登り返しは鬱蒼として面倒だった。
尾根沿いに行くかどうするかと散開していると、左サイドから攻めたみー猫さんが獣道へと導かれて。
サンキュー、獣と思ったが、ピークを北から巻いて行きそうな感じにトラバースを続けるので1770m手前で見切りをつけて尾根復帰。
すると藪は薄くなっており登りやすい。
1810m辺りは薮が濃くなったが獣道のおかげで足元がお留守。9:16くらいに通過。
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その先は獣道を追えたり追えなかったり。でもそこまで密な笹薮でもなく。
1730mまで下って9:39。
10:04まで休憩した。相変わらず休憩するとアブやブヨがうざい。
ここで虫よけスプレー追加噴射しなかった僕は顔をボコボコにされて2週間たった今ようやく虫刺されが回復しかけている。
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歩きを再開。
細い獣道を下り低い笹薮の鞍部を越えて登り返すと笹薮はすっかりと大人しくなり、代わりににょろりとしたイキモノ達が我が物顔で繁茂し始める。北面の武士、シャクナゲさんである。
どうやらこの辺りは南斜面は笹、北斜面はナゲと住み分けがされているらしい。
木漏れ日で雰囲気も良く、ナゲ達も立ち塞がらずに弁えている。
快適快適と登り返しで重いはずの足取りが軽かった。
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しかし平らな1783.7m三角点ピーク近くに来ると、あれほど我が世の春を謳歌していたナゲ達がしゃしゃっと消えてしまった。代わりに胸高のネマガリが生い茂り三角点付近を覆い隠している。
これ三角点見つからないだろ・・・と思ったが「大切にしよう三角点」のプラ杭がありその近くであっさりと三角点は見つかった。プラ杭があるということは平成の時代に役人が来ているということであるが、三角点は苔に覆われていた。10:26。
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撮影で一息ついて南に下る。
笹薮は胸高だがなんとなく獣道があるような。
するとみー猫さんがまさかのピンクテープ発見。残雪期のものか?
ピンクテープ付きの枝を片手にはしゃぐみー猫さん。
この後ピンクテープのついた枝は枯れ木に備え付けられた。
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1750mくらいからの急斜面の下りは顔高のネマガリが繁茂。
下りじゃなければ泣いてた。踏み跡見つけてラッキー、と思ったら熊糞があり熊の生活道路を間借りしていたことに気付く。
きたっちさんが何故か遅れ気味になる時があり、不思議に思っているとタケノコを掘っていた。強い。
お土産にどうぞと僕のザックに括り付けられた。帰宅後数日、僕のみそ汁の具はネマガリだった。
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続く