FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

GAFAの4割を売却しました

タイミングが良かったのか悪かったのか。11月はいろいろな取引をしたのですが、その中でも大きかったのが保有しているGAFA銘柄――Google、Amazon、Facebookの計4割を売却しました。

保有量は半減

2022年に入って少しずつGoogle、Amazon、Facebookの株式を売却してきましたが、11月にドカッと売却を進めました。金額ベースで全体の43.2%の売却です。詳細な記録のある2018年11月(4年前)からの保有数量の推移(分割補正済み)は下記の通りです。

正確には、Amazonの72%、Googleの60%、そしてFacebookの20%を売却(これだけ9月)です。Facebookは途中で少し買い増しているので、売却幅はもう少しあるともいえます。

 

これによって、GAFの保有時価総額は当時の為替レートの計算で、下記のように3分の2になりました。総資産の約10%を占めていたGAFを売却することで、比率は5%以下になりました。

ピークを超えた? GAFA

売却を進めたのは、金利上昇に伴うグロース株の厳しさが出てきたことも一因ですが、本質はGAFAがピークを超えた可能性を考慮してです。そもそも、ぼくがGAF株を購入したタイミングは下記のとおりです。

  • Google 購入2008年(8.3ドル)、売却価格139.2ドル
  • Amazon 購入2008年(2.23ドル)、平均取得価格9.9ドル 売却価格1006ドル
  • Facebook 購入2012年(25.9ドル)、売却価格140ドル

Facebookを除けば10倍にはなっているし、それぞれ10年以上保有しているわけで、ザ・長期投資です。ちなみにこの間の株価推移(ドル建て)は次のようになっています。

 

2018年11月からの推移ですが、Googleはこの4年で2倍になり、Amazonは2倍を超えたものの元値近くまで落ち込みました。Facebookはというと、元値を割って6割といったところです。

それでも持ち続ける

一部を売却したとはいえ、まだそこそこのボリュームを保有しています。これは、ビッグテック凋落の可能性があるとはいえ、まだまだ繁栄の可能性が残っているためです。そもそも広告ビジネスは景気の影響を最も受けやすいものですし、グロース企業は金利上昇の悪影響を最も受けます。そういう意味では、いまはたいへん厳しい時期ではあります。

 

しかし、クラウドやAIの重要性は減るどころか増加しているし、人々にとって欠かせないインフラとなっているのも事実です。そういう意味では、まだまだこの3社の未来を信じています。

 

それでも、総資産に対する比率としては下げておきたい。それは、ぼくの人生のステージが、リスクを抑えてリターンも控えめでいいという時期に入ってきているからでもあります。

 

思い起こせば、2022年に入ったときに、次のようにアロケーションの調整を計画したのでした。

グロース系の個別株を売却する方向性です。勤務先株式(15%)を売却できれば残りは18%。Google(11%)、Amazon(8%)、Facebook(6%)で合計25%あるので、これらを合計7割売却すると、帳尻が合います。

アセットアロケーション調整の目標:2022年の投資方針検討(3) - FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

これを想定したとき、すぐに売却していればGoogleとAmazonはまだ天井に近い株価だったんですよね。いやはや。

勤務先株式も全部売却

併せて、株式セグメントの17%、総資産の7.5%を占めていた勤務先の株式もすべて売却しました。これで、当初想定していたグロース株の売却が完了した形です。

 

勤務先株価は、いろいろな意味で重しのようになっていたもので、早く処分したいと思いつつ、微妙に冴えない株価に売却が進みませんでした。でも、GAFほどの将来期待が持てないことに加え、現在の経済情勢を考えると、そろそろ売りどきだという判断です。

 

これでグロース株が総資産の5%未満となり、やっとFIRE民らしいポートフォリオになったともいえます。とはいえ、ここ数日くらいでまたグロース株のターンが来て、ググッと株価が上昇しているのは皮肉なものです。もしかして底で売ってしまったのでしょうか??

 

さて今回の教訓は、次のようなことです。

  • 理知的に考えて「売るべきだ」と思ったら、現在の株価水準を気にせずさっさと動く
  • ただしすべて売却はしないで、少しずつ。一部は取っておいてもいい

2つ目の教訓は、3年持ったTesla株をたかだか40%利益で売却してしまったことに対する後悔からです。

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下記のチャートを見ると、売却じゃなくて購入すべきタイミングだよね?と思うじゃないですか。後知恵ですけど。

そんなわけで、株は購入するときよりも売却するときのほうが本当に難しいよね、ということを、久々に身を持って実感したのでした。

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