【雑談】日本という植民地に生まれて

私は青かった。

「先進国で民主主義国家の日本に生まれてなんて幸せなんだ」

今までそんなふうに思っていられた私の頭は確かに幸せなお花畑だったな、と自嘲せずにはいられない。

愛知県知事選挙。たった今、現職の大村秀章知事が当選を確実にした。

ありえない。

スパイクたんぱく質そのものに毒性があることが科学的に明らかになり、そんなスパイクたんぱく質を体内で大量生産するmRNA遺伝子製剤を「打って打って打ちまくるしかない」と喧伝した人物が再当選を果たす、この国の選挙とは何なのか。

この国の民主主義は機能していない。選挙で民意は反映されない。ただのガス抜きイベントである。

そもそもこの日本という国は、近代国家にすらなりきれないまま、体裁だけを整えて国家のふりをしてきた、植民地でしかない。先進国などではないのは言わずもがな。唯一の同盟国はアメリカだけで、それはつまりアメリカの属国ということだ。正確に言えば、欧米諸国の、である。戦後からずーっと、この国は彼らに植民地支配されていたといえる。

昨今の新型ウイルス感染症に関してこの国でやられてきたことと海外の動向をみていて、私のようにようやく気付いた人も多いのではないだろうか。

まったく意味のない感染対策を強行する行政府。それに唯々諾々と従う国民。

報じられている情報の真偽を調べようとせず、テレビだけを漫然と眺めている。

海外ではすでに訴訟が起きていたり、推奨されなくなったりしていることを全く知らずに「ルールだから」「国が決めたから」と思考停止。

そりゃ滅びるよなと思う。義務教育により物言わぬ家畜としてしっかり調教してきた成果が顕著に表れている。

かつて、社会学者の宮台真司氏が「日本人の劣等性」について論ずるのを、正直忌々しい気持ちで聞いていた感覚があった。

「日本人を馬鹿にするな、私たちはそんなふうに劣等種族と馬鹿にされる存在じゃない」という反骨精神というか、抵抗感があった。

しかし、今となっては彼の主張に同意せざるを得ない。

現実がそうだからもう反論の余地がない。

かといって私は欧米諸国が優越性をもっているとは思っていない。しかし、厳然たる事実として、日本の民衆のこの有様はとてもじゃないけど優れた先進的な国家とは言い難い。

今、世界は第三次世界大戦の最中にある。

しかしそう思っている人が、この国にどれほどいるのだろうか。

ウクライナの凄惨な状況は、ロシアのせいだと思っているのだろうか。そして、遠いところのまったく関係ない出来事だと思っているのだろうか。そう遠くない未来の日本だとは、想像しないのだろうか。

日本は同じような災禍にみまわれると予想している。

経済制裁の名のもとにロシアのエネルギー資源を断ち自らの首を絞めて滅びゆく欧米諸国の、一時しのぎの悪あがきのために。彼らはもはや軍需産業で経済を支えるしかないから、武器を消費するために今度は中国にケンカを売るだろう。この極東の植民地が戦火に飲まれるのは目に見えている。

だからこその「マイナンバー制度」であり「緊急事態条項」であり、回転ずしチェーン店の炎上騒ぎである。

超監視社会の実現、全体主義の徹底により、人的資本としてしっかり金儲けに役立てられるよう、原住民はよく躾けて管理しておかなくてはならないからだ。

この国はそう遠くない未来に国家として成り立たなくなる。つまり滅びる。

超過死亡がとんでもないことになっている。

しかしマスメディアではそんなことは報じない。広告主の不利益になるようなことは言わない。というか言えない。

一時期、依存症の偏見を是正したいとメディアに集団訴訟をすることで、偏向報道に声を上げるべきではないか、と考えていたことがあった。なんて青臭い発想だろう!穴があったら入りたい。とても恥ずかしい。世の中のことを何も知らなかった。

既存のメディアはどれも基本的に「報道機関」ではない。広告塔だ。そんな高貴な役割を期待してはいけなかった。私はまずそれを理解すべきだった。

そんな、ただの広告媒体にいちいち目くじらを立てなくてもよかった。わかる人にはわかる。マスメディアを鵜吞みにして信じるような思考能力の低い人たちに、本質的なことを理解する能力は期待できない。わからないなら勘違いさせておけばいいだけの話で、そんなくだらない人々に誤解されていても痛くもかゆくもない。

だから裁判で訴える必要すら、元からなかったのだ。どうせ損得で世迷言を垂れ流しているだけの紙屑なのだから。信じるバカは放っておけばよかった、それだけの話だ。

子供に「お前は○○だ」と突っかかられて、本気で腹を立てる人はいないだろう。何も知らないのだから仕方がない、と本気で受け取らない。

大人に「お前は○○だ」と突っかかられて頭にくるのは、その言い分が真っ当であるはずだという信頼があるからだ。つまり、言われていることを事実と認めているから、腹が立つ。

メディアという広告塔が広告として報じている内容を事実だと思う己の誤認から、メディアに人権侵害をされたと感じてしまうだけで、出鱈目をいっている子供だとわかっていれば、本気で受け取らないし、腹も立たない。

世の中のことをある程度見えている人には、わかってもらえているのだから、それだけでよい。元来、それ以上は望むべくもない。

超過死亡の話に戻ろう。

この国では今、あの東日本大震災があった時期よりも大量の人間が、死んでいる。これからさらに増えるだろう。原因は言わずもがな。数年前から国民がこぞって注射したmRNA遺伝子製剤に他ならない。ウイルスによる感染症が原因ではない。説明がつかない。

そういう現状を踏まえても、物理的にこの国は人口減少が進み、機能不全に陥ると考えている。

そうした状況に危機感をもち、京都大学名誉教授の福島雅憲先生や大阪市立大学名誉教授の井上正康先生らが、厚労省に対して訴えを起こしている。

まだこの国を見限っていない、本当に心が清い人々だな、と思う。

損得ではなく良心に基づいて行動できる人というのが本当の賢者だが、福島先生や井上先生がまさにそれである。

こういう大人でありたいなと思う。

陰謀論者だと馬鹿にする人もいるだろう。

勝手に馬鹿にすればよい。

この国が言っていることより、陰謀論と揶揄される類の考察のほうがはるかに信ぴょう性がある。

陰謀論とレッテルを貼られて嘲笑を浴びてきた人々の言うとおりに、ディストピアに向かってこの世界は転がり落ちているではないか。

つまり、陰謀論とはもはや誉め言葉である。隠したいことが明るみにならないための印象操作として貼られるレッテル。

私は最近、世界が裏返ったような感覚をもつことがある。

私が今まで教えられ信じていた常識や世間や社会情勢というのは、基本的にまるっと虚構でしかなかったと思う。

当時尊敬し畏怖した大人たちは、無自覚かつ静かにこの社会を腐らせていたにすぎず、この地獄を残しただけだったのではないか、と失望したりする。

社会に適合できない自分がダメなんだと思っていたけれど、こんな腐った社会に適合できるほうがどうかしていて、私はまともな感性を失わなかったから、うつになったり依存症になったりしたんじゃないかと思う。

日本という植民地に生まれて、私はこの気づきを得た。逆境を経験して突き抜けることができた。

そういう点では、この国に生まれてよかったと思う。この地獄のような環境に感謝するとすれば、そこだろう。

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