ただ暗記していくだけの学習の問題点は複数ありますが、
覚えることが増えて複雑になると頭打ちになりやすいことと、
頭の使い方に問題があることに気づけないことが多いという
点が特に厄介だと感じます。
成果が出ていた今までのやり方に自信があるので、
成績が落ちるまでなかなかやり方を変えられないんですよね。
そのあたりを気をつけて見ていきたいものです。
(注)
覚えることを否定している訳ではありません。
闇雲に何でもかんでも丸暗記することは良くないよ、ということです。
中学の頃は、12時間近く集中しながら勉強することができていました。
目次
回答内容の解説
12時間も勉強できるなら
中学の頃はひたすら暗記をしていました。暗記してしまえば点数がすぐ取れるような定期テストでした。中学時、模試を受けても四月の段階でA判定で偏差値も60代。後半までほぼ変わりませんでした。伸びもせず、落ちもせず。
12時間も勉強できるなら、
本来は、偏差値が70を軽く越えていないとおかしいんです。
それを60台で満足している訳ですから、
高校に入ってから成績が落ちるのは自明の理でした。
暗記学習は覚えているものが極めて抜け落ちやすいのですが、
それは覚える量が増え、内容が難しくならないと
分からないんですよね。
結果が出ている間は問題点に気づけないので改善も大変です。
暗記学習が高校まで通用する人は極一部
高校になってからも、暗記をしたら対応できると思っていたのでその癖が抜けませんでした。
暗記学習だけで最後まで通用するのは、
東大などにも合格できる極一部の暗記強者だけだと思いましょう。
今の公立中のテストなら、そういう方は安定して
490点以上を取り続けられますから、ほとんどの方は無理です。
長く覚えていられる勉強法に変えていきたいものです。
勉強は受動的では伸びません
授業も、理解しながら、という回数が少なかったです。ただ受けいてるだけ、受動的でした。
暗記学習から脱するには、頭の使い方を根底から変え、
自分から能動的に勉強することが大事です。
何故そうなるのか、それを意識して考えていくだけで全然違いますよ。
問題に気づけないことが暗記学習の最大の問題
それ以外の勉強の仕方や考え方が分からず、そのままずるずると落ちました。
効率の悪い勉強だったと言われれば、そうだったのかも知れません。これからの事を考え、もう少し見つめ直したいと思います。
勉強法に問題があることに気づいていらっしゃいません。
効率云々だけの問題ではないというのに。
このままどうしようもなくなるまで成績が落ち、自分には
才能がないと諦めて一切勉強しなくなるまでが既定路線です。
多くの方が同じ道を辿っていますので、
少しでもこういう方が減ってくれればと思うのですが。
長時間勉強ができる子は要注意
(注)中学受験組の子は除外してください
個人的に、小中学生の頃にものすごく長い時間勉強してきた子、
全然勉強していないけど成績のよい子、
この両者は高校に入った後に躓くだろうと思って対策を練ります。
長時間勉強できるのは良いことだと思われる方は
多いと思いますが、実際はどうなんでしょうか。
私は中学生以下の子は特に気を付けた方がよいと感じています。
その理由は、
長時間勉強できる
=脳に疲労がでないような取り組みをする
=考えずに手を動かすだけの勉強になる
と、多くの子がこういう勉強になりがちなためです。
頭をフル回転させる勉強は疲れるので長くはできません。
ですから、長時間勉強できる時点で頭を使っていないのでは
ないかと疑った方がよいと思うくらいです。
小さい頃に大事なのは頭をフル回転させることです。
机に長時間向かわせることではありません。
コツコツ勉強が最強だと言われることは少なくありませんが、
コツコツ勉強ほど上のような勉強になりがち、
ということから目を逸らしてはいけないと思います。
事実、コツコツ勉強タイプの子は、特に中学受験の
高学年になると抜かれていくケースが多いです。
高校に入って理数系が伸び悩むのもそういう方が多い印象です。
楽しく考える勉強をしていれば気分の乗る日と乗らない日が
あって当然ですから、勉強の量にムラがあることは
むしろしっかり勉強に取り組んでいるということだと思いますよ。
尤も、
しっかり頭を回して勉強されていて、なおかつ
コツコツ勉強していける子はただただ強いのも事実です。
でも、そういう子は全体から見ると非常に少なく、県のトップ高に
合格するような方々と比べても人数的にずっと少ないくらいです。
勉強時間をただ増やせばいいという訳ではないということが
もっと広まれば、無理やり座らされて楽しくない勉強をさせられる
生徒さんが少しでも減ってくれるのではないかと、そういう風に
私は思ってしまいます。
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