Friendshipは船と港 ~藤田くらら 小6でTOEIC980点までの軌跡~

小学6年でTOEIC980点を取った女の子のお話。中学1年での、学校体育時の事故が原因で「脳脊髄液減少症」を発症。寝たきりから「復活」の兆しが…

いざ「亀岡」へ!~ 残された老爺の悲哀を癒すために…

連れ合いを亡くした老爺の悲哀

発表会も終わり、夏期講習も半ばを迎えた週末、お祖父ちゃんと一緒に亀岡を訪れたた私と娘です。

何故亀岡に行くことになったかと言えば話は長くなるのですが…

 

今月母に先立たれてから3回目のお盆を迎えるのですが、残された父の傷心はまだまだ根深く残っていることが事あるごとに垣間見えます。

 

この間実家へ寄って仏壇に手を合わせた際も、父が毎日用意する総菜が乗った小さなお皿が六つ、供えてあるのです。

 

この父親、定年後は料理をする人となり、母と毎日買い物に行って、母が「疲れた~」と座り込んで休むの尻目に、休憩なしでそのまま料理に突入するという元気者でした。

 

今も、毎日欠かさず母に6つのお皿を供えます(多くは手作り)

 

夏場はコバエが湧くので100均で丁度良い形の入れ物を買ってその中に小皿を並べています。

下のくすみピンクの風呂敷包みは遺骨です。納骨をする気にもならないようで、おそらく自分がこの世を去るまで傍に置いておくつもりのようです。

 

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今も寂しさ癒えず・・・

 

さて、そんな父ですが元気に体の動く分、毎日の母のいない有り余る時間が今も辛いと言います。

 

一年ほどしてやっと少し笑顔が出始めた頃からカラオケ仲間の集いに戻る気になり、今は週3回も歌いに行っているのですが、カラオケに行かない時に家にいるのが…母との思い出が溢れた自宅にいるのがまだまだ堪えるようなのです。

 

なので、買い物も近くにスーパーがあるのに、気分が沈まないようにわざわざ国道を通って峠を越えて20分ほどかけて亀岡まで買い出しに行っているのだと知りました。

 

これは、たまには付き合ってあげなきゃ・・・

 

仏壇の生花も欠かさないのですが、亀岡は良い切花がお安く求められるとか。

下の地図では、右手東が京都市で、老ノ坂という峠道を曲がりながら亀岡に出るのです。

亀岡から通勤で京都に来る人は多でしょうが京都市に住む人間が亀岡に行くことは滅多にありません。

はっきり言いましょう。京都人にとって亀岡は僻地なのです。

(黄色い点線部分が老ノ坂)

 

週末はお祖父ちゃんタイム

 

できるだけ何かに紛れてていたがるお祖父ちゃんのために週末の半日は娘の「お祖父ちゃんタイム」となっています。

 

余程のことがないことにはこの習慣が途絶えることはありません。

 娘ほど祖父と出歩く高校生もあまりいないのではないでしょうか?

「塾にもいけず習い事もできず」という体調の悪さが幸いして、娘の週末は通常なのです。(暇でない時もちょっと無理して会いますが💦)

 

そういうことで、先週末は、お祖父ちゃんがいつも訪れるというJA直営の市場に同行することになりました!

 

こんなカーブの道ばかりで、病気の後遺症の車酔いが酷い娘は、後部座席に横になって音楽を聴き完全睡眠を心がけています。

 

そうして20分ほどで目的地に着きました。

ファーマーズマーケットたわわ朝霧

「朝霧」って・・・

思い出すのは、明石海峡大橋のたもとの、脳脊髄液減少症専門医のN先生の病院へ向かうために降りるあの風光明媚な小さな駅が朝霧・・・娘もちょっと複雑・・・

 

中に入ると、いきなり巨大な見慣れぬ白い野菜が目に飛び込みます。

生産農家さんの名前が入っている愛情いっぱいのお野菜💓💛💚

30㎝は優にある巨大なすび!!!一袋150円。これは一週間茄子ばかりになるわ…

野性味あふれるきゅうり。畑のエネルギーを発散していますね

スイカもでかい!!で、皆、てんでバラバラにショッピング中

丹波の黒豆コーナー。兵庫県の丹波は亀岡を抜けていくと割と近いのです

娘とお祖父ちゃんは何処に?と探してみると何やら相談中

フルーツゼリーと地元で作ったあんころ餅にしたようです

精米所が中にあります。お祖父ちゃんとお祖母ちゃんはこ毎日このお米を食べているのですね♡

娘のスカスカのカゴ

レジを済ませて、外に出ました。

 

すると娘がこの景色を見て「わー、凄い!!!」と一声。

 

え、何が凄い???西松屋がどうかした?

違う違う・・・

西松屋の向こうに、ラーメン店が3つ並んでる~!!!

こういうのに私は全く気がつきませんが、幼少から「昼の月」をいつも何気なく見つけていた娘は、常に外に目がむいているのだなぁと。これも何かの才能?特技?・・・(こういうのが見つけれない私は内向き志向?内省的性格?)

 

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疲れてきたので、娘は車に寝ころんでまた老ノ坂をぐるんぐるんして帰りました。

 

帰宅してからゆっくりとあんころ餅を食べたところこれが美味しい!!!

甘みが控えめで、半分に割ってみると中のおもちはとろっとろ



あぁ、ほっこり楽しかった・・・


歳に不相応に元気なお祖父ちゃんと、歳不相応に疲れやすい娘はとてもテンポが合うようなのです😊

 

 

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