昨日は白玲A級順位戦があり、福間女流五冠は今期初めてA級入りして苦戦続きの和田あき女流二段を相手に、後手番の角交換振り飛車から鋭く踏み込んで勝利を収めました。これで4勝1敗となり、同日行われた一戦で加藤桃子女流四段が山根女流三段に勝ち、この3人と鈴木環那女流三段の4人が1敗でトップ並走という形になりました。
産休復帰後の福間さんは、やや神懸っているかのようで、滅茶苦茶見え過ぎて恐いくらいという感じですが、昨日も大駒を見捨てて居飛車穴熊の敵陣に殺到しあっという間に優勢となり(言うまでもなく私はソフトの形勢判断を見てるから分かる訳ですが...)、流石だなと思いましたが、実際はその後の追い込み方が難しかったようで一回やや五分以下にまで振り戻しがありました。ただ一回勢い付いた流れもあって、和田さんの玉の逃げ間違いが発生し、その後は慎重に時間を使って勝ち切りました。なんせ戦力ぎりぎりで踏み込んだので、もうちょっと間違えたら「事件」になりかねない状況だったかと。こうしてみると、いくら連勝していても、改めて勝つというのは大変なんだなという一局でした。
話変わって、明日はNHK杯出場女流棋士決定戦の放送があります。実際の対局日はたぶん先月のどこかのはずで、今の連勝中の流れからしてこの一戦だけ落とす可能性は低いように思いますが、早指し棋戦なので何が有ってもおかしくないし、相手が西山女流三冠ですから五分と思って久々のテレビ観戦を楽しみつつ応援したいと思います。やっぱり勝つか負けるか、ひやひやしながら見るのが将棋観戦の醍醐味ですから。

あと、3月30日に行われる野田市での女流名人戦第3局の大盤解説会に行けなくなってしまいました。ちょうど同じ日に、音大に通っている私の娘(次女)が同級生とユニットを組んで、私の母親が入居している老人ホームで慰労演奏会をやってくれることになったからです。娘自体は昨夏辺りには学校を辞めたいとかで、単位が足りずに留年がほぼ決定しましたが、今は前向きに生活できているようなので、私にとっては二重の楽しみなのです。つまり、老いた母は孫のサプライズ演奏が嬉しいだろうし、娘も頑張った姿を見せてくれれば。私に似なかった(母親に似た?)のか勉強が嫌いで、声楽科で歌の実技は優秀らしいのですが語学とか普通課目が苦手のようです。
長女も含めて、子供たちの将来の幸せというのが還暦を迎えた自分の今の最大の関心事です。子供は子供で、自分の道を生きていくので、放ったらかしで良いのかもしれませんが...。