こんにちは。
もちくすです。
私が乗っているXTZ125ですが、低価格な割には中々優秀なバイクです。
恐らく前オーナーはあまりメンテナンスをしていなかったようですが、今のところ特に大きな問題なく走ってくれています。
しかし数か所気になるところがあるのですが、その一つがクラッチの弱さです。
元々XTZ125はクラッチが弱いと定評があるのですが、私のXTZ125も例にもれず通常の走行でも若干クラッチが滑っているようです。
前回のメンテナンスでフロントスプロケットを低速寄りに交換したことで、更にクラッチの滑りを感じるようになりました。
通常走行ではそこまで気にならないのですが、林道走行でクラッチが滑るとなかなか厄介なので強化クラッチに変更することにしました。
強化クラッチ購入
私が購入したのはアマゾンで販売されているYBR125用の中華製強化クラッチです。
もちろんXTZ125にも使用できます。
今まで色々な先駆者が使用されているようなので私もこちらを購入しました。
通常のノーマルクラッチではクラッチプレート4枚ですが、こちらの強化クラッチはプレートが5枚入っています。
殆どバリは気になりませんでしたが念のためダイヤモンドやすりでエッジを削っておきました。
こちらのクラッチですが、私が購入したときは¥2,600程度でしたが今は少し高騰しているようですね。
この辺の物は急に高騰したり、買えなくなることもあるので思い立った時に購入しておくことをおススメします。
ちなみに私も予備でもう1セット買っておくつもりです。
強化クラッチに交換
クランク回りを触るのはメンテナンス初心者には若干ハードルが高く感じますが、先駆者のYouTubeやブログなどを参考に何とか自分でもできると判断しました。
結論から先に言えば、初心者でも道具さえあれば何とかなるものです。
ちなみに私はすべての道具を持っていないので、友達のところにお邪魔して作業させていただきました。
エンジンオイルを抜く
まずクラッチを交換するのはオイルを抜かなければいけません。
せっかくなのオイル交換のタイミングに合わせて交換しました。
前回のオイル交換から1,000km強しか走ってませんがかなり汚れてます。
暫らくこまめにオイル交換した方が良さそうですね・・。
クランクケースを外す
キックペダルとブレーキペダルを外さないとクラッチカバーが外れないのでそれぞれ外していきます。
キックペダルは後から取り付け位置がわかるようにマークしておきました。
あ、そうそうアンダーカバーも邪魔になるので外しておきます。
キックペダルとブレーキペダルが外れたらいよいよクランクケースにアプローチするのですが、その前にセルモーターを外します。
セルモーターは若干外しにくいですがゆっくりキコキコ動かせば外れます。
セルモータは外した後、砂などつかないように何か台に置いておいた方が良いと思います。
セルモーターが外れたらクランクケースのねじを外していくのですが、このねじは場所によって長さが違うので段ボールにでも突き刺して何処のねじかわかるようにしておいた方が良いです。
さて、ねじが外れたらクランクケースを開きます。
クランクケースを開けた時にやっておきたいのは、オイルフィルターの掃除です。
ここにゴミが溜まるのですが、こういったタイミングでしか掃除することができませんのでやっておきます。
クラッチ交換
さていよいよクラッチ交換です。
クラッチスプリングボルトを外したらプレート類がごっそり取り外せます。
この時プレッシャープレートのセンターについているプッシュロッド類は再利用するので外しておきます。
プッシュロッドが入っている穴にはスチールボールが入っているので無くさないように気をつけてください。
最初出てこないけど、作業中ポロリと落ちてくることがあるので注意です。
プレート類が外れたら真ん中のロックワッシャーをタガネ等を使って平らにします。
ここの作業が一番難儀しました。
ロックワッシャーが外れたらセンターの19mmナットを緩めますが、こいつが結構締まっているので延長ソケットや大き目の工具があった方が良いと思います。
この時そのままではギアが周ってしまうのでクラッチホルダーが必要になりますが、ギアを5速に入れてリアブレーキをかけておけばクラッチホルダー無しでも緩めることができました。
ここまでくれば後はクラッチを交換するだけです。
先ほど外したセンターのナットの指定トルクは60Nmですがかなりきつかったので、50Nmほどで締めるのを止めておきました。
まぁロックワッシャーがあるので大丈夫でしょう。
クラッチハウジングを取り付けたらクラッチプレートとフリクションプレートを入れていきますが、クラッチプレートは向きがあるので注意してください。
クラッチプレート端面のエッジがある方が外側(カバー側)になります。
あとは先に取り外したプッシュロッドを新しいクラッチに移植して戻していきます。
強化クラッチに交換したら、スプリングボルトを締めていきます。
この時の締め付けトルクは6Nmで締めました。
その後センターのプッシュロッド調整を行います。
このプッシュロッドでクラッチの切れ方の調整をするのですが・・・。
私はやらかしてしまいました。
どのようにやらかしたかはまた後ほど説明しますが、結論から言うと締めすぎてしまってました。
ここの調整はクランクケースを閉めてしまうと再びオイルを抜かないと調整できませんので、慎重に行ってください。
調整が終わったらロックナットで固定しますがこの時のトルクは8Nmです。
あとは外した順番通り戻していくだけです。
クランクケースのガスケットはちぎれてなければ再利用する方もおられるようですが、私は新しいのに交換しておきました。
クランクケースやセルモーターのねじは10Nmで締め付けしました。
後はブレーキペダル、キックペダル、アンダーガードを戻してオイルを入れて完了です。
試走してみた・・・・が
一通り作業を終えていよいよ確認のため試走します。
ドキドキしながら走り始めましたが・・・・・。
どうもおかしい。
クラッチがきちんと繋がっていない感じで、アクセルを開けてもスピードが出ません。
ところが暫らく試走しているうちにクラッチが繋がるようになりました。
まあ、交換したてで馴染んでないのだろうとこの時は納得し帰宅しましたが、翌日また同じ現象が起こりました。
これはやはりおかしいので、泣く泣く再度クランクケースを開けて再調整することにしました。
クラッチ再調整
はじめは原因が判らずもう一度すべてクラッチをばらして確認しましたが、プッシュロッドの調整がうまくいっていないと推測。
はじめはプッシュロッドを結構締めていましたが、締めすぎによってクラッチが常に切れている状態になっていたようです。
プッシュロッドを弱めに調整して再度オイルを入れて完了です。
すげー手間がかかった。
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まとめ
クラッチ交換自体はそこまで苦労せずできましたが、ある程度道具は必要だと思います。
特にトルクレンチは必須ですね。
クラッチ再調整後は特に大きなトラブルなく走っています。
交換した感想ですが、やはり以前よりしっかりクラッチが繋がるようになりました。
強化クラッチに交換したらクラッチ切るのが重たくなると聞きますが、私の場合は全然そんなことなく以前とほとんど変わりませんでした。
自信が無い人にはおススメできませんが、自分でできる人にとっては面白いカスタムだと思います。
それでは!
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