そえだ信「君に、最大公約数のテンプレを」第7話「魚を捕ってみた」、第8話「『収納』を考えてみた」 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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そえだ信「君に、最大公約数のテンプレを」、1月16日に「7 魚を捕ってみた」、1月17日に「8 『収納』を考えてみた」が公開されています。第1話から連続投稿継続中ですね。
 

 

 

手違いで事故に遭い、その埋め合わせというか何と言うか訳の分からない理由でまったく未知の世界に転生させられた主人公は、軽薄な神様(?)から与えられたスキル、『言語理解』と『鑑定』と『収納』だけを武器に生き抜いていかなければなりません。

見たものをしっかりと説明してくれる『鑑定』はなかなか素晴らしい能力のようです。これで物の名前が分かりどのような物か危険があるかないかも説明されます。これは食べることや飲むことがができるかどうかはまず大事な情報です。

そして『収納』。彼は少しづつ試すようにこの能力を使っています。巨大な岩を収納し、水を確保し火種を作りこれも確保、また岩などを収納したことで、これを武器にノウサギとの闘いに勝ち、水を確保した時のテクニックを応用し魚を獲ることもできました。

ここで、彼はさらにじっくりとこのスキルを検討します。これはもしかするともの凄い能力かも知れません。思い描いた形だけを切り取って収納することができるのです。これは使い方次第で望み通りの物が作れたり強力な武器として使うこともできそうです。

 

次回あたりからまた大きな展開がありそうな気配。目が離せそうにありませんね。

 

 

 

 

 

地べたを旅立つ 掃除機探偵の推理と冒険

鈴木勢太、性別男、33歳。未婚だが小学5年生の子持ち。北海道札幌方面西方警察署刑事課勤務…のはずが、暴走車に撥ねられ、次に気づいたときには…「スマートスピーカー機能付きロボット掃除機」になっていた!しかもすぐ隣の部屋には何故か中年男性の死体が。どんなに信じられない状況でも、勢太にはあきらめられない理由があった。亡き姉の忘れ形見として引き取った姪・朱麗のことだ。朱麗の義父だった賀治野は、姉と朱麗に暴力を働き接近禁止命令が出ていたが、勢太がそばを離れたとわかったら朱麗を取り戻しにやってくる。勢太の目覚めた札幌から朱麗のいる小樽まで約30キロ。掃除機の機能を駆使した勢太の大いなる旅が始まる。だが、行く手にたちはだかる壁、ドア、段差!自転車、子ども、老人!そして見つけた死体と、賀治野と、姉の死の謎!次々に襲い掛かる難問を解決して小樽に辿り着き、勢太は朱麗を守ることができるのか?第10回アガサ・クリスティー賞、大賞受賞作。