ヤクルトの投手陣総括(先発編)

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

ヤクルトの2021年は日本一で終わりました。日本一の要因はいろいろと言われていますが、
大きなポイントの一つは投手陣のグレードアップです。特に先発陣が昨年までより
格段によくなりました。今日はまずその先発陣を検証してみましょう。

先発投手の判断基準はまずは勝利数ですが、近年のように投手の分業制が進んだ今、先発投手に勝ち負けが付きにくくなっており、
20勝投手なんて夢のまた夢、今年のオリックスの山本由伸投手の18勝なんてのがそもそも素晴らしい成績でした。
15勝すらも最近は難しくなってきているわけです。

もう一つの判断基準は防御率です。
それではセリーグの防御率のトップ5を見てみましょう。(後の数字はQSです)
1.中日 柳 2.20(20)26先発
2.阪神 青柳 2.48(18)25先発
3.中日 大野 2.96(16)22先発
4.広島 森下 2.98(19)24先発
5.広島 大瀬良 3.07(20)23先発

ヤクルトの投手で規定投球回数(143回)に達した投手はいないので直接比較はできないのですが
QSもからめてピックアップします。
原樹理 2.30(5)47回、8先発
高橋 2.87(8)78.1回、13先発
石川 3.07(7)82回、16先発
奥川 3.26(12)105回、18先発
サイスニード 3.41(3)68.2回、13先発
スアレス 3.62(5)77回、13先発
田口 4.02(8)100.2回、17先発
小川 4.14(11)128.1回、22先発

小川投手は高津監督からエースと指名され、開幕投手を務めましたが、ご覧のように
恥ずかしい防御率で終わり、日本シリーズでは奥川・高橋の後塵を拝し3試合目の先発投手になりました。

上記セリーグのトップ投手の防御率を見ると2点台がスーパー、3点台が合格という格付で良いかと思われます。
それで行くと原樹理と高橋がスーパーとなってしまいますがなんせ投球回数が少ないので、原樹理からスアレスまでが
合格レベルとします。

それではもう一つQS(クオリティスタート:先発投手が6回以上を投げ、3自責点以内で終わること)面からチェックしてみましょう。
QS数を先発数で割ったQS率なんて出してみます。
先発として試合を作ったという勲章がQSです。その割合が高いほど優秀な先発投手と考えられます。
柳 .769
青柳 .720
大野 .727
森下 .791
大瀬良 .869
一流投手は4試合に3回位QSすなわち試合を作っています。

翻ってヤクルト投手陣です。
原樹理 .625
高橋 .615
石川 .438
奥川 .667
サイスニード .231
スアレス .384
田口 .470
小川 .500
原樹理・高橋・奥川の若手投手が頑張っています。
石川は仕方ないとしてもサイスニード・スアレスの外国人投手が意外に長く投げられないことがわかります。
結局ヤクルト先発陣が長く投げられないことで中継ぎ陣に負担がかかっているわけです。
来年はここに金久保さらに他の若手投手も加わってQS率を上げることが来期の一つの目標になります。

次回は中継ぎ陣を見てみましょう。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

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