宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

RNAワールドは生物への出発点ではないから世界中の科学者や出版社がずっこけるね NO5.タンパク質以上のスターはいない

2022年01月17日 20時17分40秒 | 生命
 RNAが進化の起点と考えるのはごくごく自然な論理だ。僕も当初は記号が最初にできて、後にタンパク質が出現したと考え、電気学会(査読無し)に仮説の一つとして発表している。ところが、RNAは機能が低い。海水中でRNAが出来ても分解してしまうが、仮に密度の濃いRNAスープが出来ても次の展開ができない。

 そこで、進化には、様々な作業をする働き手が必要と考えた。注目したのがタンパク質だった。タンパク質の機能はあまり知られていないが、例えば酵素は化学反応を10の14乗から10の20乗の倍率で加速するという。100万年かかる化学反応が酵素で加速すると1秒で出来ると言うんだ。これはタンパク質の驚異的機能の一例に過ぎない。

 そこで、昨年の発表では働くタンパク質をワーカーとした。我々の体の中でもあらゆる場所で、あらゆるケースでワーカーが機能し働いている。実際、RNAワールドを認める最近の専門書でも、プロテインワールド無くして進化は無いと記載している。

 そうなるとRNAとタンパク質のどっちが先かという話になるが、奈良女子大の池原名誉教授は海岸の岩のくぼみで海水が蒸発した乾涸びでGADVタンパク質が出来たとする仮説を発表し、実験も成功している。僕も、色々検討した中で原始海岸の砂浜でタンパク質工場が出来たとする説を発表した。

 ヒントになったのは日本の伝統的な塩製造の入浜式と、GADV説だった。入浜式では、海水が毛細管現象で砂浜の表面に運ばれ、乾燥し塩が結晶する。タンパク質もアミノ酸同士が海水中で電気的に引き合い、砂の表面で乾燥すると脱水しペプチド結合する。

 熱水噴出孔で、高温によりタンパク質が出来るとの説が多いものの、実験すればわかる事だが、海水中では密度が低すぎる。

 おまけに、タンパク質は材料となるアミノ酸が海底の熱水噴出孔などで発見され、宇宙からも隕石とともにやってくる。つまり、タンパク質は材料のアミノ酸の供給が有り、容易に形成されることが分かったんだ。砂浜のタンパク質工場では多種タンパク質を安定して製造できる。

 多種タンパク質が供給されると、組み合わせや複合化で、物質進化が始まった。より具体的な内容は今年の電気学会で発表予定。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ラマルク説に完勝したはずの... | トップ | 従来の概念を超えたファイザ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

生命」カテゴリの最新記事