行政書士には、ひよこ狩りが必要で消滅することはない。 | 大阪の許認可&入管行政書士の備忘録的ブログ

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以前のブログの続きになるのかな…
行政書士業界のひよこ狩りについて書いてみようと思います。

メインサイトではないので、思いついた事を順番に書いています。
読みやすさやユーザビリティを意識しない記事。

ひよこ狩りと呼ばれる行為は、行政書士の専売特許じゃないです。
社労士にも中小企業診断士にも立派な?ひよこ狩りが存在します。

なぜひよこ狩りが存在するか…
答えはシンプル、そこにニーズがあるから。
お金を払ってでも欲する人が居なければ、
ニーズに一定以上の市場が存在しなければ、誰もひよこ狩りはしない。

そもそも行政書士業界は、新人を本気で育てる土壌は無い。

税理士なら会計事務所に2年の勤務経験が求められる。
行政書士には実務経験が要件に存在しない。
即独が前提の資格です。

マーケットの小ささとスポット業務中心のビジネスモデル。
(税理士や社労士の数分の一程度)
他人を雇用できる程の収益が無い。

他人を雇用するためには、色々なコストがかかります。
事務所も自宅兼とは行かなくなります。

責任の重さと報酬が正比例するとは限らない。
私も人を雇ってまで仕事をしたいと思わない。

行政書士で社員を雇用して利益を上げるには…
人件費を削れる所まで削るしか無い側面がある。

そんな低待遇な事務所に、入所する目的は1つしかない。
ノウハウを吸収して独立すること。

独立前提の人を雇いたい事務所は少ない。
例外もあるかもだけど殆ど無い。

私が独立前提の人を雇う場合、家族か親戚位のものだろう。
(ノウハウを渡しても、良いかなと思う人だけ)

お金を支払ってライバルを作りたい人は居ないと思う。
独立するエリアも修行先の事務所と同じ。
業務内容も営業方法もオペレーションも被る。

その様な理由から大半の行政書士は、簡単に他人を雇わない。

確かに最近は大手の法人も増えてきたと思う。
しかしながら、大手の法人が求めるスペックは、それ相応の物が要求される。

普通の就職活動と変わらない。
年齢と学歴と経歴が物を言う世界。

大半の行政書士独立希望者は、お呼びでないのが現実。



確かに日行連や本会、支部の研修会も存在する。
これを受けた所で最低限の実務がこなせるレベルには到達しない。

嘘だと思うなら、建設業許可でも入管でも研修を受けてみれば良いでしょう。

次に雇用は無いけど、支部の先輩が業務を教えてくれるか…
この答えも「NO」としか言えない。

気の合った先輩や優しい先輩行政書士は存在する。
その人の善意で助言をくれる事もあるでしょう。
分からない事を質問することもできます。

その様な善意にも限界がある。
自分の事務所で雇用している人と同様の指導は望むべくもない。

行政書士業界は、何もかも独力での対応が求められる。

・行政書士法で実務経験が登録要件にない。
・業界が本気で新人を育てる気がない。
・市場のパイが小さく、雇用できる事務所が少ない。


業務をマスターする為の環境が乏しいけど、ニーズ自体は存在する。

ひよこ狩りは、新人行政書士のウオンツを埋める為に誕生した物です。

残念な事に行政書士のひよこ狩りは、玉石混交なのが現実です。

講座を受けるだけで、最低限の実務がこなせるレベルになるもの。
逆にお金と時間だけが消えていくもの。

また良い講座は受講生にとっては、教えたくないのも人情です。
教える時もデメリットを強調する事が多い。

1万円や2万円で業務ノウハウを伝授しようと思う人は居ないです。

ひよこ狩り不要論も分からなくは無いです。
実務経験を得ない知識は、単なる知識でしかないからです。

お客様が居なければ、どんなノウハウも絵に描いた餅に過ぎない。

行政書士の仕事は、やってみないと分からない面がある。

建設業許可のマーケットが、想像以上に小さい事を実感するかも知れない。

相続業務の競争の凄まじさに辟易する可能性もある。
入管業務の就労ビザは、大都市のオフィス街でないと専門化は…

ニーズがあっても客層と合わない可能性もある。

真の行政書士試験は合格後にあると思っています。
実務を勉強し自分で客を取って来て依頼内容を遂行する。

失敗したら顧客の事業や人生を狂わせる。
プレッシャーは半端なく強い。

顧客とのプレッシャーの中でしか、行政書士は成長しないのも事実。

今日はここまで。