においの壺

- Category - 怒りん坊日記



「これは◯◯のにおいです」

わかっていれば 
何てことないのだけど 

それがものすごい熱烈な匂いなのか 
それともものすごい強烈な臭いなのか 

よくわからないまま開けられず 
モヤモヤしてしまうことがあります 


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その「何かにおいのするもの」が入っている壺  

一旦蓋を開けたとして 

開けた瞬間は 
そのにおいに取り囲まれるかもしれないけれど 

しばらくすると 
空気と混ざり薄まって 
平気になります 


ところが

開けちゃダメ 
これはきっとものすごいにおいだから 

そこに何となく蓋をしたままにしていると 
気になって仕方がないのです


この「壺」に入っている「何か」は
「あのときの自分の感情」にも例えられるような気がしています


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そのときに一度中身を確認して 

「ああ、こんなに◯◯なものが入っていたのだな」

一旦そうできればずいぶん平気になるけれど 

それを封じ込めて
「開けるべからず」にしていると 

そこにストレスが生じたり 
何かしらの滞りやしこりのようなものが出てきます


私の場合は

「我慢した怒り」
「自分で決められなかった感情」を入れてしまうと
壺の中身がどんどん膨らんでいき
 
いびつな形になったそれは 
今にも破裂しそうになります


さらに
そこに近づくものや 
近づきそうなもの全てにイライラして 
とても苦しかったのです  


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小さい頃には苦手だった 
苦味やえぐみの中に
旨味を感じられるように 

過去に味わったネガティブな感情も 
実は自分の一部であったり 

それがあったからこそ
今の自分があるとも言えます 


薬味がどうしてあんなにアクセントになるのか 
どうしてあれくらいの量がちょうどいいのか 
歳を重ねてみてようやくわかってきたような気がします




怒りの感情と上手に付き合う
アンガーマネジメントコンサルタント

山本周子(やまもとちかこ)

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