Windowsで全画面表示(フルスクリーン)にする方法【できない時も】

Windows10/Windows11のPCでは、アプリやゲームの画面をショートカットキーや設定で簡単に全画面表示(フルスクリーン)にすることができます。

しかし、ショートカットキーの入力や設定変更を行なっても全画面表示にできない問題が起きることがあります。

本記事では、Windowsで全画面表示/フルスクリーンにする方法について紹介します。全画面表示できない時の対処法についても併せて紹介します。

全画面表示/フルスクリーンにする方法

Windowsのアプリやゲームは、以下のいずれかの方法で表示画面を全画面/フルスクリーンに切り替えることができます。

方法1: ショートカットキーを使用する

Windowsのほとんどのアプリやゲームは、キーボードのショートカットキーで全画面表示に切り替えることができます。

ただし、ChromeやEdge、Firefoxなどのブラウザアプリとゲームアプリでは、ショートカットキーが異なる点に注意してください。

全画面表示に切り替えるには、アプリまたはゲームを起動した状態で以下のショートカットキーを入力してください。

  • ブラウザなどのアプリの場合: 「F11」キー
    • ノートパソコンのファンクションキーにメディアキーが割り当てられている場合は、「Fn」キーを押しながら「F11」キーを押してください。
    • 一部のストアアプリは、「F11」キーの代わりに「Windows + Shift + Enter」キーを使用する場合があります。
  • ゲームアプリの場合: 「Alt + Enter」キー

全画面表示を元に戻す場合は、同じショートカットキーをもう一度入力することで解除できます。

方法2: アプリの表示設定を変更する

アプリケーションによっては「F11」キーに別の機能が割り当てられており、全画面表示に切り替わらない場合があります。

別の機能が割り当てられている場合は、アプリ上部のメニューの「表示」から全画面表示に切り替えれないか試してください。全画面表示に切り替える設定項目は、アプリによって異なるためマニュアル等を参考にしてください。

また、アプリによっては全画面表示にする別のショートカットキーが割り当てられている場合があります。例えばExcelの場合は「Ctrl + Shift + F1」キー、Adobe Acrobatの場合は「Ctrl + L」キーを入力することで全画面表示に切り替えることができます。

方法3: ゲームアプリの設定を変更する

「Alt + Enter」キーを押してもゲームのアプリケーションを全画面表示に切り替えれない場合は、ゲーム内のオプションでグラフィック設定を変更してください。

ゲームを起動して、設定内のグラフィック設定(または表示設定、ビデオ設定)を開いて、スクリーンモードを「全画面/フルスクリーン」または「ボーダーレスウィンドウ」に切り替えます。

ゲームアプリの設定手順はアプリによって異なるため、設定が不明な場合はマニュアルやヘルプページを参考にしてください。

全画面表示/フルスクリーンにできない時の対処法

ショートカットキーやアプリやゲームの設定を変更しても全画面表示/フルスクリーンにできない場合は、Windowsの画面設定やグラフィックカードの設定に問題があることが考えられます。

アプリやゲームを全画面表示/フルスクリーンにできない場合は、以下の対処方法を試してみてください。

対処1: 画面の拡大率を100%にする

Windowsの拡大縮小とレイアウトの設定で画面の拡大率が100%以外になっていると、アプリ・ゲームによっては全画面表示に切り替えれない場合があります。

そのため、画面の拡大率の設定を確認して、拡大率を100%に変更してみてください。画面の拡大率の設定を変更するには、以下の手順で操作します。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
  2. 「システム」をクリックします。
  3. 「ディスプレイ」をクリックします。
  4. 拡大縮小とレイアウトの「拡大/縮小」のセレクトボックスをクリックして「100%」に変更します。

画面の拡大率の設定を変更できたら、アプリまたはゲームを起動して全画面表示にできるようになったか確認してください。

対処2: メインディスプレイを切り替える

デュアルモニターの環境でアプリまたはゲームが全画面表示にならない場合は、メインディスプレイの設定を変更することで問題が解決する可能性があります。

メインディスプレイの設定を切り替えるには、以下の手順で操作してください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
  2. 「システム」をクリックします。
  3. 「ディスプレイ」をクリックします。
  4. メインディスプレイに設定する「ディスプレイ(1または2)」を選択します。
  5. 「これをメインディスプレイにする」にチェックを入れます。

メインディスプレイの設定を切り替えれたら、アプリまたはゲームを起動して全画面表示にできるようになったか確認してください。

対処3: グラフィックカードの設定を変更する

グラフィックカードの設定に問題があることが原因で、アプリまたはゲームが全画面表示にならないケースが考えられます。

そのため、グラフィックカードの設定を確認して、問題がある場合は変更してください。

Nvidiaのグラフィックカードを使用している場合は、以下の手順で設定を変更してください。AMDのグラフィックカードを使用している場合は、AMD Softwareを開いて同じ設定項目を変更してください。

  1. 「Nvidiaコントロールパネル」を開きます。
  2. 左ペインの「3D設定の管理」をクリックします。
  3. 右ペインの「グローバル設定」タブを開いていることを確認します。
  4. 「優先グラフィックスプロセッサ」のセレクトボックスをクリックして「高パフォーマンスNVIDIAプロセッサ」を選択します。
  5. 「適用」をクリックします。

設定を変更できたら、アプリまたはゲームを起動して全画面表示に切り替えれるようになったか確認してください。設定を変更しても問題が解決しない場合は、続けて以下のデスクトップのサイズと位置の調整の設定を変更してみてください。

  1. 「Nvidiaコントロールパネル」を開きます。
  2. 左ペインの「デスクトップのサイズと位置の調整」をクリックします。
  3. 右ペインの「スケーリングモード」で「スケーリングなし」を選択します。
  4. 「適用」をクリックします。

デスクトップのサイズと位置の調整の設定を変更できたら、アプリまたはゲームを起動して全画面表示にできるようになったか確認してください。

対処4: アプリを互換モードで起動する

アプリまたはゲームが古く互換性に問題があることが原因で、全画面表示で起動できないケースが考えられます。

そのため、アプリまたはゲームを互換モードで起動することで、問題が解決する可能性があります。アプリを互換モードで起動するには、以下の手順で操作してください。

  1. 「アプリまたはゲームのアイコン」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
  2. 「互換性」タブを開きます。
  3. 互換モードの項目で、「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れます。
  4. セレクトボックスをクリックして「アプリが対応しているWindowsのバージョン」を選択します。
  5. 「OK」をクリックします。

互換モードの設定を変更できたら、アプリまたはゲームを起動して全画面表示で起動できるようになったか確認してください。

対処5: タスクバーを既定の設定に戻す

Windows10の場合は、タスクバーの設定が原因でアプリまたはゲームの全画面表示に問題が起きるケースがあります。

そのため、タスクバーを規定の設定に戻して、問題が解決しないか確認してください。タスクバーを既定の設定に戻すには、以下の手順で操作します。

  1. タスクバーの何もない場所を右クリックして「タスクバーを固定する」のチェックを外します。
  2. タスクバーの位置が下部以外になっている場合は、ドラッグして下部に移動します。

タスクバーを既定の設定に戻せたら、アプリまたはゲームを起動して全画面表示で起動できるようになったか確認してください。

タスクバーの位置を上部、または左右にしたまま問題を解決したい場合は、以下のタスクバーを自動的に隠す設定を有効にしてください。

  1. タスクバーの何もない場所を右クリックして「タスクバーの設定」を選択します。
  2. 「タスクバーを自動的に隠す」にチェックを入れます。

タスクバーを自動的に隠す設定を有効にできたら、アプリまたはゲームが正常に全画面表示で起動できるようになったか確認してください。

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