冬キャンプのために新調したのが
KODIAK CANVAS 8人用 Flex-Bow VX (コディアック キャンバス )
3回ほど実際にキャンプで使ったので、購入までの経緯と使用感なども含めたレポです。
- まずは旧メイン幕 ピルツ19について
- 新たな冬用大型幕の検討
- 新幕の条件
- 候補
- スプリングバーテントに着目
- コディアック キャンバスにした理由
- ホワイトダックにしなかったのは・・・
- コディアックキャンバスの使用感
- 使用感のまとめ
まずは旧メイン幕 ピルツ19について
今まで冬用幕として使っていたピルツ19。
擬人化してアイコンにするほど気に入って使っている大型幕。
とても良いテントだと思います。まだまだ使います。大好きです。
大好きと言えば、昔のテレビ番組【DAISUKI!】でMCをしていた松本明子さんが、最近軽キャンピングカーのレンタル事業を始めたって事を言っておかないといけない様な気がしましたが、特に私が言うことでもなかったですね。
<良い点>
⚪︎寒い日に御座敷スタイルで籠っても圧迫感のない広さと高さ。
最高部が330cmだから、ほとんどの人類が中で立てます。
⚪︎頂上部が内部から簡単に開閉可能で換気性能は抜群。
幕内でロープを引っ張るだけだから、ほとんどのクロマニヨン人が開閉できます。
⚪︎なんと言ってもワンポールだから設営撤収が超楽チン。
しかも8角形だから、ペグを打つ本数も少なく、ほとんどの猿人でもペグを打てます。
だから、私の様な平均身長のホモ・サピエンスにピッタリなテントです。
冬キャンプをするために買っただけあって、かなり役に立ってくれました。
でも、長年使ってみると不満も当然あるわけで…。
<イマイチな点>
大きく2点あります。
イマイチな点【その1】
とにかくデカくて、区画が狭いとテントが張れるか心配。
(ギリギリセーフ)
もちろんフリーサイトなら問題ないです。
でも、本来の我が家のキャンプスタイルは、ファミキャン(しかも犬連れ)で区画サイトを何ヵ所も転々とする【はしごキャンプ】。
夏休みや年末といった繁忙期に、場所が確保されていないフリーサイトを当てにするわけにはいかないので、ガッツリ区画サイトを予約して行くのです。
最低でも8m×8mの広さがないと張れないピルツ19ではギリギリのキャンプ場が多い・・・。
区画からはみ出す【ハミピルツ】という言葉があるように(そんな言葉はない)、部分的にはみ出す事もありました。
(注意)
※実際は、はみ出さないように変形させて張っています。はみ出しているかのような心情からこの様な表現をしています。
イマイチな点【その2】
隙間が多過ぎる
ピルツにはグラウンドシートがあるものの、フライ部分との結合がファスナーではなく、トグルをリングに通して固定するだけ。
どうしても隙間ができてしまいます。
かの有名な詩人ゲーテも『テントの隙間は心の隙間』と言っている様に、隙間があると【付け込まれる】のです。
我が家では飼い犬に隙間を付け込まれて、数年前の北海道での夏キャンプの時には、夜中に犬が脱走して大騒ぎになりました。
そのため、常に犬が逃げ出さないように注意していなければならず、心が休まる暇がありません。(仕事中の看守の気分で過ごすキャンプを想像してください。)
また、隙間が多く、サイズが大き過ぎることから、氷点下では締め切ってアルパカ(ストーブ)を使っても寒くて仕方ない。
(※そもそもテントを締め切った状態でのストーブの使用はやめましょう)
新たな冬用大型幕の検討
不満はあっても、今まで何年もピルツ19で冬を越してきたんだから、別に新幕を購入しなくても冬キャンプはできます。
でも、昔から『テントと畳は新しい方が良い』と言うし、そろそろ新幕を購入してもバチは当たらないのではなかろうか?
そこで夏のボーナスで新幕購入を検討。
新幕の条件
条件として考えたのは、以下の点でした。
①家族4人+犬2匹と猫1匹が籠って過ごせるサイズ
②どんな区画サイトでもはみ出さない
③設営撤収が楽
④隙間がなく、犬が逃げ出さない
⑤氷点下でもストーブ一つで暖まる
ピルツ19でも冬キャンプは可能だからこそ、これらの条件を全て満たさないと買う意味はないわけです。
ただ、①と②が相反するため条件が厳しい!
『広いのに小さい』なんて、軽自動車の謳い文句のようです。
軽自動車と言えば、松本明子さんが軽自動車のキャンピングカーレンタル事業を始めたって話はしましたっけ?
候補
はしごキャンプを想定して、設営が大変なポール数の多いテントは初めから除外。
そこでまず思い付いたのが、やはりピルツと同じワンポールテントの類い
NEUTRAL OUTDOOR TCテント 4.0
前からずっと狙っていたNEUTRAL OUTDOOR(ニュートラルアウトドア) のTCテント 4.0。
ポリコットンなので比較的機密性もあるし、薪ストーブの煙突を出すための穴が初めから空いている。
なにより値段が手頃なのが一番の魅力。
でも、いつまで経っても品切れ中のため機を逃しました。
定価以上で買う気はありません。
シブレー400プロテック Sibley 400 ProTech
コットン幕でストーブの効きは良さそうだし、グランドシートはファスナー式で隙間もない。
なにより、グランピングのようなオシャレなサイトを想像させる佇まい。
サイズが色々あるけど400が妥当なのか…?
ローベンス チヌークウルサ
ローベンスでは、最初は普通にクロンダイクが候補でした。
ただ、色々見ているうちに、夏も使うにはガバッと広がるチヌーク ウルサが良いんじゃないか、と思ったり…。
ただ、サイズが我が家には狭すぎる気がしたし、そもそも予算オーバー・・・。
スプリングバーテントに着目
色々と調べてみて、やっぱりワンポールだと『四人で籠れてかつ、絶対に区画サイトに収まるサイズ』って難しい・・・。
そう思っているときに目についたのがいわゆるスプリングバーテント。
以前、アルペンアウトドアーズでカーカムスが展示されているのを見たことがあったけど、
その時は
『ふーん。ただのロッジ型だよね。いわゆる【テッコツ】って奴でしょ?』
『ロッジ型って骨組みが多くて設営が面倒な気がするんだよなぁ〜』
『ロッチ中岡って太ってるのに動けるのは凄いけど、腰が悪くなりそうで心配だわ~。』
と、気にも留めず、ちゃんと見てなかったけど…
えっ?!ガイロープ 不要なの?
何言ってんの?
そんなんじゃ飛んでっちゃうよ!
えっ?!ポール2本で立ってるの?
何言ってんの?
2本じゃ立たないじゃん!
2本脚で風を受け流すから風に強いだって?
う、嘘だろ・・・。
でも確かに、言われてみればポールの数が風への強さと関係ないのはワンポールで経験済みだ…。
と自分の無知を恥じつつ驚きました。
その後、あーでもない、こーでもないと、髪が抜けるほど悩んだ結果、選んだのがコディアックキャンバスでした。
※髪が抜けるのは主に加齢のせいであり、テント選びで髪が抜けるという科学的な根拠はありません。
ホワイトダックにしなかったのは・・・
そもそもカーカムスは高すぎて予算オーバーのため除外。
コディアックキャンバスとほぼ同じ形で、同程度の価格であるホワイトダックのファミリーエクスプローラー プロタ8。
細かな違いはあるものの、ほぼ色違い。
『じゃあ、ホワイトダックでも良いじゃないか』と思われるかもしれません。
でも、私は選択肢から完全に外しました。
ホワイトダックは最近モデルチェンジにより、入り口の下部がファスナーでなくマジックテープになってしまった様なのです。
(※現物を確認したわけじゃなく、ネットの画像からの推測です。)
ホワイトダックの茶色にも惹かれましたが、ファスナーじゃないと犬が逃げ出す可能性があるので選べなかったのです。
コディアックキャンバスの使用感
・重いしデカい
購入前から覚悟をしていたにもかかわらず、心が折れそうになる重さです。
「雨に濡れたら心どころか腰が折れるんじゃないか?」と心配になります。
・設営は楽ちん
ワンポールのピルツと比べても変わらないくらい設営は楽です。
実際は、キャノピー用も含めてポールが10本入っているので、何だか裏切られた気がします。
でも、やってみると・・・
「まったく」
「簡」
「単だ」
(コレが分かる人は往年の少年ジャンプファン)また、ペグを打つ数はそれなりにありますが、テント本体の周囲に付いている金属製ループを止めるだけ。ガイロープを止めるわけではないので圧倒的に手間がかかりません。
一人でゆっくり設営しても、20分くらいで全て終わるくらい。
・狭い区画でもへっちゃら
(サイトの横幅6mの【高木浜オートキャンプ場】にて)
ガイロープ が必要ないため、グラウンドシートを敷けるスペースさえあれば【設営できる】とすぐに分かる。
ピルツだと、『ギリギリいけるかなぁ〜』と思って立ててみると、ガイロープを張るスペースが足りない事がよくありました。
でも、コディアックキャンバスなら、グラウンドシートのサイズ以上にスペースは必要ないのです。
設営前にグラウンドシートだけで向きや場所を検討できるって楽ですよ。
・換気は自由自在
窓が多いし、全てメッシュになるので、好きな所を開けて換気ができます。
全開放すれば真夏でも熱気がこもらないと思います。
・ストーブ一つで幕内が暖まる
・犬が逃げ出さない
ファスナーを閉じれば、犬が逃げ出す様な隙間は皆無。
安心して室内で犬を放牧できます。
また、入口のファスナーはダブルになっており、上の方だけ開けることも可能。
やんちゃな犬を連れてるキャンパーならお分かりだと思いますが、テントの入口が下から順にしか開かないと、外から開けた瞬間に犬が飛び出してくる事があります。
ダブルファスナーなら、中に犬がいる時でも、上だけ開ければ犬が突然飛び出してくる事はありません。
・タープなしで過ごせる
大きめのキャノピーがあるので、雨の日でもタープ無しで濡れずに出入りできるし、テーブルくらいは置ける。
使用感のまとめ
コットン幕ゆえ、【異常な重さ】と【保管時の完全乾燥は必須】というデメリットはあるものの、私の希望を全て叶えてくれるテントでした。
コロナ禍のため、長期のはしごキャンプはおあずけ状態ですが、このテント一つで家族全員(犬含め)が快適に過ごせると思います。
(ただ一つ心配なのは私のガラスの腰だけ…)
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