朝ドラ【あさがきた】。


幕末に生まれ、

明治に移り変わる動乱の世の中で、


女性の力を存分に発揮して、


家業を盛り立て、炭鉱を開業し、

日本初の女子の大学校をつくった女性のパワフルなストーリー。




最終回でこんな言葉を女学生におくったさ。


この言葉、わたしも胸に刻んでる。





皆さん、知ってのとおり、うちは、江戸の世の、嘉永生まれのおばあちゃんだす。


うちらの若い頃はなぁ、電話はもちろん、郵便もあらしまへん。馬車や汽車かてあらしまへん。誰かに何か伝えたい思ても、

脚絆はいて、ひたすらいくつも山越えるしかあれへんかったりしたもんだす。


それがほんま便利になって、うちは、昔の方がよかったやなんてちょっとも思てしまへんのやで。せやけどなぁ…何でだす?


国が育ったら、もっともっとみんな幸せになれる思てたのに。こない生きづらい世の中になってしもたんは、何でなんだすやろなぁ? 


戦争は、銃や大砲で人傷つけて、新聞は世論は、人を悪う言うたり、勝手な批評して、人の心傷つけるばかり。


みんなが幸せになるための武器

は、銃でも、大砲でも、悪口でもあらしまへん。ここ(頭)、と、ここ(胸)だす。


そうだす。人の気持ち慮ることのできる優秀な頭脳と、やらかい心。


それさえあったら、それで十分なんだす。


その分野で言うたら、おなごはんは、決して男はんに引け取らしまへん。いや、男はん以上に、その力、大いに使う事がでけます。


若い皆さんは、これからどないな職業に就いても、家庭に入っても、その2つがあったら、大いに人の役に立つ事がでけま

す。


日本どころか、世界の役に立てる事が、この先ぎょうさんありますのや。


どうか、どうかしょげてなんかいてんと、よう学んで、頑張っとくはなれな。