日経平均が5営業日連続で下落しているが、工作機械治具メーカーの「エーワン精密」の株を購入

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アメリカ政府のデフォルト(債務不履行)問題や、岸田新政権の政策運営の見極めなどで株の買い入れがしにくい状態が続いている。そんな影響を反映してか、日経平均は前日と比較して600円以上も値を下げている。

僕は前日にも「日本空調サービス」の株を購入した。

そして、今日にいたっては大幅に日経平均が下がっている。そんな状態で、新たに株を買って良いのだろうか?様子を見た方がよいのではないだろうか?

そんな思いを頭の片隅に残しながらも株を探していたら、工作機械治具メーカーの「エーワン精密」が目に止まった。

「エーワン精密」の情報を見ていると、小さいけどもニッチな産業で活躍できる高い技術力を持っている会社なんだろうというイメージを受けた。そして、利益率が高いということにも好印象を受けた。

たぶん「エーワン精密」は、一言で言うなら良い会社なんだろう。良い会社だったら、日経平均が大きく下落していても株を購入した方がいいんじゃない。

そんなことを思いながら、日経平均が大幅に下がっているなかで「エーワン精密」の株を購入することにした。

エーワン精密(6156)

2021/10/1に以下の株を購入。

  • エーワン精密(6156)

1,447円で100株購入。
購入時のPER(予):20.4倍、PBR(実):0.82倍、ROE(実):3.2%、配当利回り(予):4.85%

工作機械治具メーカーで、自動旋盤に取り付けるコレットチャック・ガイドブッシュでは国内最大手である。

エーワン精密のここ数年の株価チャートは以下の通り。

エーワン精密の株価チャート

購入時のコメント

売上について、前期・前々期ともに減収であった。が、今期の2022年06月期決算は会社予想では前期と比較して約10%の増収となる見込みである。

純利益について、前期・前々期ともに減益であった。が、今期と来期の純利益については会社四季報の予想では増益となる見込みである。

エーワン精密は機械業に分類されており、機械業全体の市場平均のPERは29.44倍となっている。エーワン精密の現時点でのPER(予)は20.4倍で、機械業全体の市場平均と比較してまずまずの割安感が伺える状態である。

純利益の利益率については、ここ5年は16.0~22.6%となっている。この利益率は、研磨機・研削盤としての同業種銘柄である「ディスコ」と比較して遜色はない。また、研磨機・研削盤としての同業種銘柄の「岡本工作機械製作所」「ミクロン精密」と比較した場合は、それなりに上回る数値である。

キャッシュフローについては、ここ5年でフリーキャッシュフローがマイナスの年が1回もなく、キャッシュフロー的には非常に高い安定感が伺える。

配当については、ここ10年間は増配傾向である。ただし、今期の2022年06月期決算では、1株:70円と前期と同じ配当額となる見込みである。

最後に

最近、テレビドラマでも大人気であった池井戸潤の小説『下町ロケット』を読んだ。この小説のなかで、「技術力のある会社は生き残る」というような言葉があった。

最近の世の中は複雑なので、必ずしも「技術力のある会社は生き残る」とは言えない。だが、やはり技術力のある会社が生き残り、世の中を明るくしていく社会が健全なのだと僕は思う。

『下町ロケット』を読んだせいなのか、規模は小さくとも技術力のある会社に投資をしたい。日経平均がだだ下がりしているなかで「エーワン精密」の株を買ったのは、そんな理由もあったのかも知れない。

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