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脅威の固定スプレッド!!

2022年1月7日金曜日

1月1週 天然ガスまとめ

おはよう。天然ガスは,相変わらず,3.6-4.0をふらふらとしている。同じエネルギーの原油が暴騰しているというのに,天然ガスは暴騰もせずうろうろしているだけ。

なんと情けない 

というわけではないのだが,そろそろ先物の価格はピークアウトしてもよいだろうし,寒気が入ってきて目先の低温が予想されれば,価格は一旦上がるがすぐに下がるのもこの時期の特徴の一つ。

こればっかりは仕方が無い。

さて,データはどうなっているのかな。

・天然ガスアナリストによると,稼働中の天然ガス在庫に対する毎週の純変化の推定値は,27Bcfから74Bcfの範囲であり,中央値は49Bcf。

・12月31日までの週のストレージからの純引き出しは合計31Bcf,5年間(2016〜 2020年)の平均純引き出しは108 Bcf。昨年の純引き出しは127Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計3,195Bcfで,これは5年間の平均より96 Bcf高く,現時点では昨年より154Bcf低くなっている。

・米国のLNG輸出は,先週から今週3隻増加した。

・米国海洋大気庁(NOAA)の報告によると,米国の住宅および商業部門の消費量は21.8%(7.6 Bcf / d)増加した。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,週ごとに13.3%(11.1 Bcf / d)増加した。電力および産業部門による天然ガス消費量も大幅に増加し,週ごとにそれぞれ9.6%(2.4 Bcf / d)および4.5%(1.1 Bcf / d)増加した。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は1週間前から1.5%(1.5 Bcf / d)減少した。乾燥天然ガスの生産量は2.7%(2.6 Bcf / d)減少したが,総供給量の減少は,同じ期間にカナダからの平均純輸入量が28.5%(1.1 Bcf / d)増加したことで部分的に相殺された。

・Baker Hughesによると,12月28日火曜日に終了する週の天然ガスリグ数は,1週間前の106で横ばい。

・米国の天然ガス消費量は,2020年と比較して2021年に増加したが,2019年のレベルを下回ったまま。短期エネルギー見通し(STEO)によると,天然ガス消費量は2021年の平均で83.5 Bcf / dで,2020年の83.3 Bcf / dから増加したが,2019年の平均である85.3 Bcf / dを下回っている。

・EIAは、12月のSTEOによると,2021年の米国の乾燥天然ガス生産量は1日あたり平均934億立方フィート(Bcf / d)で,パンデミック前の最高値である92.9 Bcf / dを超えていると推定している。

以上だ。

いつの間にやら,5年平均の在庫量を超えている。この背景には一番最後の生産量の増加で,コロナ前を越え,最高値になっていることが挙げられる。つまるところ,消費自体は,まだ戻ってはいないが生産自体はコロナ前を上待っているため,米国では天然ガスが少し余っていると行っても良いのではないだろうか。

ここからの戦略としては,目先の寒気の流入からショートを少しずつ積み上げ,4月頃にイグジットを設定しておく方向性でいきたい。

本日は以上だ。

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