コロナと総裁選、総選挙と結果はどうであれ世俗の話題にすっかり振り回されていたら、月日はあっという間に過ぎていっている。
我が家の菜園も特別手を抜いたわけではないように思うのだが、豊作、不作がはっきりとした夏・秋野菜だった。
特に9月に植えたジャガイモは経験したことのない不作、不作というより今年の秋ジャガイモは全滅だった。
近所の同好者との情報交換でも平年の5割取れればいい方だと聞いた。
先日の新聞ではジャガイモの一大生産地の北海道が5割減で、平年の2倍以上の価格になっているという。
この不作については、本百姓の知人に聞いても、ジャガイモは水も肥料もあまり気にしない作物なんだがと首をひねるばかりだった。
こういう時は地球温暖化に原因を求めるのが今の時代だ。
気候については、雨続き、日照り続きと異常な現象はあったように思う。
秋ジャガイモは8月24日に植え付けた。
気象庁の発表によれば、8月の西日本の天候の特徴は降水量は記録的に多く、日照時間はかなり少なく、気温は低くなりましたとあった。
また、9月の天候の特徴は西日本では中旬ごろにかけて前線や台風14号の影響で曇りや雨の日が多かったため日照時間は少なくなりましたとあった。
9月末から10月に入るころ、ジャガイモの根元に一回目の増し土をするが、ジャガイモの茎は弱弱しく長く細く曲がりながら徒長していて、まったく元気のない状況に陥っていたから日照不足が原因なのかとも思った。そして、しばらくして葉っぱが黄色くなって萎れていった。
11月に入って掘り返してみたら、親指ほどのジャガイモが未成熟の状態で出てきた。
長年記録している菜園日誌を読み返してみたら、今年は例年よりも10日ほど早く植え付けていた。
3坪菜園の悲しさで、ジャガイモを早く植えて11月中旬までに収穫し、跡地にほうれん草を播こうと作付計画していた。
こうしたことも原因になったのだろうか。
ジャガイモ栽培の不作の原因を調べると以下のような記述があった。
( )内は私の意見です。
①よい種芋を植えること
(これはなかなか難しい。ホームセンターで売っているものなら良しとしないといけないのでは)
②種芋を二つにカットして植える。
(春ジャガイモの場合は切り口からジャガイモが痛むので、草木灰などをまぶすのだが、秋ジャガイモは1個丸ごと植え付けるので、その被害は出ない。)
➂種芋の株間に化学肥料を元肥として置いた場合、種芋に触れると種芋が痛むことがある。
(この方法は私もしているが今まで、被害が出たことは一度もなかった。)
④芽欠きをしなかった。
(芽欠きと土寄せはジャガイモ栽培の常識です。)
⑤病害虫の予防をしなかった。
(これまで病害虫の予防はしたことがなかったが、普通に収穫できていた。ジャガイモに病害虫予防は必然のことなのかどうか、どなたか教えていただきたいのですが。)
⑥連作障害に気を付ける。
(連作障害については、1~2年空けるようにはしているが、日誌を読むと今回は1年半空けて植え付けしている。これで、連作障害が起こるのだろうか。ただ、病害虫による連作障害の項で、土壌に生息するある種の細菌が増えると「青枯れ病」を引き起こすとあった。青枯れ病とは、植物がある程度成長してから急速に萎れていく病気ですとあり、これはよく似ているような気がした。ただ、収穫量が減ったという程度のことではなく、全く収穫できなかったという状況は天候に起因するのか、病原菌に起因するのか、20年の家庭菜園愛好者にはとんとわかりません。)
今年は、これも20年来続けているゴーヤも初めて不作だった。
例年、500本以上収穫するが今年は半分ほどだった。
反対に豊作だったのがピーマンだ。
いまだに青々としたピーマンがとれている。
毎年、大体同じ時期に同じ手法で植え付けたり種をまいたりして育て、収穫を楽しんできた家庭菜園のこのジャガイモの異変はどうしたことだと思わざるを得ない。
ジャガイモ異変からコロナ危機、地球温暖化危機、原発危機などなど地球規模への危機連想が広がっていきます。
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