怒髪天を衝く | 加納有輝彦

怒髪天を衝く

―怒髪天を衝く―



統一教会関連の報道がかまびすしい。

 

まさか元首相の「暗殺」「殉職」からこのような展開になるとは誰が想像しえたであろう?

 

カルト許すまじ!一色である。

 

ある意味、【小生】も一蓮托生の身か?笑。

 

 この時期に、チャンネル桜が「政治と宗教の深淵」と題して討論をした。

 

これまた、誰が想像しえたであろう?

 

 パネリストに、H氏の名があるではないか。また、上祐史浩(「ひかりの輪」代表)の名も?
 

わが目を疑ったというか、少なくとも非常に驚いた。

 

 当該討論番組は、水島社長個人の毀誉褒貶は横に置くとして、仮に思想信条を異にするとしても、パネラー諸氏は、大学教授等一定の知的見識を持つ面々、勉強になる事も少なくなく、時間の許す時は時々拝観していた。

 

 その分野の専門家の討論に、果たしてH氏は、参加するに足る知性をお持ちか。

案の定、H氏の発言は、お馴染みの聞くに堪えない「幸福の科学総裁に対する『罵詈雑言』」を相も変わらず連発するのみで、知的水準云々を言う以前のレベルであった。討論番組のテーマ、「政治と宗教の深淵」に一般論として、普遍性を持たせる形で語る努力を一切放棄し、身内に対する悪口をただただ、まくしたてるのみであった。

 

おそらく、他のパネラーも心の中では「苦笑」しておられたのではないかと希望的観測を持つ。

 水島社長が向けるあらゆる質問に対して、ただただ「当会への罵詈雑言」で返すのである。

 

そして、当会の悪口が言えない質問に対して、例えば、「安倍首相の国葬(国葬儀)をどう思うか?」「中国が実際に攻めてきたら、あたなは戦うか?」の質問に対しては、前者は、「よくわからないが、賛成」という凡庸な返答、そして後者に対しては即答で、「速攻日本から逃げます。自分の仕事(YouTuber等)は、日本にいる必然性はない。外国に逃げます。」ときっぱり。番組の趣旨(日本が主語)に反して申し訳ないがとは添えていたが。

 H氏の信仰を冒涜する発言内容には、「怒り心頭」いや、「怒髪天を衝く」如き心境といった方が正直なところであるが、ここで深入りすることはよそう。

ひとつだけ、H氏の発言、「幸福の科学も(旧統一教会と同じで)料理教室とかで偽装して、当初は幸福の科学と分からないように近付く・・・」というくだりは、これは到底看過できない発言である。

 

 幸福実現党も真正面から「幸福の科学を母体」としている宗教政党であることを掲げているし、幸福の科学の伝道行為においても、「こんにちは、幸福の科学です。」から入っている。大川隆法総裁の書籍の献本にいたっては、どうして偽装できようか。月刊誌等機関紙も「幸福の科学」が名前なのである、大きく表紙に冠しているのである。どうして偽装できようか。

 

 このような明らかな、「真っ赤な嘘」を堂々と述べて恬として恥じないH氏には、私は信仰者として「教導の怒り」といようか、「公憤」といようか、怒りを禁じえない。繰り返すが、怒髪天を衝くである。ただ、この怒りを向けたところで、徒労に終わることは理解しているゆえ、教導の怒りを向けるに値しない「俗〇」であるゆえ、そのお役目は、教団に任せるとして、個人的には深入りしない。

 

 もうお一人、上祐史浩氏である。

 

現在の彼の心境を垣間見ることができた。

彼は言う。

 縄文時代、戦争はなかった。戦争は必ずしも人間に不可避の定めではない。

戦争が生じたのは、自分達、自分達集団には特別な使命がある、選ばれたる民であるという、指導者に啓示がおり、宗教が生まれる事によって、戦争が起ったのである。宗教が、国家の戦争を正当化してきたのである。

 

 宗教の起源は、指導者個人(教祖)に降りる「啓示」によってである。

この「啓示」が真に、神からの「啓示」なのか、人間の心理現象なのか。

 

いま、上祐氏は、後者を取るという。啓示は神からのものではない。いわば、脳内で作り出された幻想なのだということだ。これは、麻原の「啓示」に騙された己の反省から来ているらしい。

 

 上祐氏は、信仰者でなく、宗教評論家風情。

新宗教に人が惹かれるのは、宗教が、自尊感情の渇きを強烈に埋め合わせるてくれるからだとしている。人間を超越した神に次ぐ存在(信者)になれるから。

 

縄文時代の万物を愛するアミニズムの世界ではなく、自分達の群れが特別だと、戦争と宗教が発生した第二段階の宗教・・・それは自己特別視、じゃないと戦争できないし、国家できないし、これらが現在暴走しているって感じという。

 

上祐氏は、気を許して口がすべったのか、「幸福の科学の精神性は、スピリチャル、エイリアン、オカルト系、陰謀論もちょっぴり・・・」と宣うた。
また、政治活動に関して「オウム真理教と幸福実現党は、自己中心性が高すぎて、政権食い込みに失敗し、創価学会や統一教会は、政権の下について食い込みに成功した」宣うた。

 

 カール・バルトの「人間の最大にして、最悪の心の傾向は、宗教を求めること」という言葉も飛び出し、カルト許すまじのボルテージは上がる一方。

 

他にもいろいろ言いたいことは山ほどありますが、キリがないので、この辺で。

 

 最後に、このたび、H氏の邪見を通して、幸福の科学を定義しようとした水島社長が、本気で、幸福の科学をカルトと思っていることがよくよく理解できた次第である。


この機に、旧統一教会と幸福の科学を一蓮托生で葬り去ろうとしているのだろう。

 

 H氏の悪口の吐き捨て場となった感のある今回の討論は、私には非常に醜悪にみえてしまった。

 

 少なくとも、個人の心の王国は、個人で守ろう。内なる信仰の美しさを決して汚される事のないよう注意しよう。

 

 もう、貝殻を閉じて、籠って、娑婆との関係を断ちたいような衝動もないではないが、「無我中道」を求める求道心は決して忘れないようにしよう。

 

永遠に前へ

永遠に瑞々しく

無限遠点を目指して、我々の戦いは続くだろう。

 

 

 

 

 

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