漂泊の旅人 | 加納有輝彦

漂泊の旅人

漂泊の旅人

先月末、ある旅人との出会いを書いた。

『アラン・ブースを愛する朋、遠方より来たる有り 亦楽しからずや』

https://ameblo.jp/papadad/entry-12845841989.html

 

"英語圏で最高の旅行作家の一人 "と評されているアラン・ブース(1946-1993)の徒歩旅行と同じコースを旅した米国人。

 彼が旅を終えて、まとめつつある「紀行文」が送られてきた。(まだ途中のようであるが)

かなりの分量である。

 

 彼は、アランが徒歩で旅したルートを友人と二人で、車で辿り、克明にアランの足跡をルポした。

名古屋、犬山、関、美濃、郡上八幡、白鳥、ひるがの高原、荘川、御母衣湖、白川郷、五箇山、平・・。

 

アランが平(たいら)を目指したのは、全国に残る平家の落人(おちうど)伝説からだ。

 

そういえば、私も子供の頃、よく聞いた。あの集落は、平家の落人が住み着いたのだと。皆さんの地域にも必ず平家の落人伝説は残っているだろう。

 

 35年が過ぎ、風景も変わった。しかし、アランが出会った人々と彼らは再会を果たした。

例えば、美濃市の日本酒蔵元百春の奥様とか。ただ、奥様は、アランが旅行記の中で百春のことを記し、出版したことをご存知なかったようだ。35年ぶりのその事実を知ったらしい。

 

 私もかつて百春さんとは同じ業界で多少お付き合いがあったゆえ、こんど訪れたいと思う。この旅行記の事も話そう。

 

 アランはイギリス人。今回、旅した2人は米国人。

米国人の彼は言った。

 あるイギリス人が、アランの足跡を歩いて旅する計画をしているという。彼も協力するそうだ。

彼はいう、「イギリス人は本当に徒歩旅行が好きなんだ。」(米国人の彼は車で辿る。笑。)

 

 徒歩旅行、trekである。

 

誰もが、芭蕉、あるいは漂泊の詩人山頭火に憧れる。私も山頭火の詩を読んだ時期があった。憧れた。

でもいつか忙しい日々の中で、忘れ去った。

 

 日本に住むイギリス人が、米国人が、漂泊の詩人山頭火あるいはアラン・ブースよろしくtrekに挑み、旧き日本の里を巡る。

 

 またぞろ「出家」欲?が湧いてきた(笑)。

 

 

 

 

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