2022年08月09日

CO2ガスガンは怖い?

AACC

 「CO2ガスガンは怖いから買わない」という意見をたまに見かける。

 その人にとって「怖い」という気持ちは事実なわけだから、こちらとしても「それなら無理しなくていいよ」と答えざるを得ない。

 過去にCarbon8製のCO2ガスガン・M45CQPでスライドが破損して吹き飛ぶ、という事故があったのは事実だ。
 しかしそれはすでに対策がされているし、ロットを重ねた最近では聞かない。

カーボネイト M45CQPモデルのスライド破損の事案について

 CO2ボンベを入れたマガジンが爆発した、という事故はたまに起きている。
 しかし事故が起きているのはAPSやドラゴンフライなどの海外製の密閉型マガジンで、STGAやJASGから認可を受けたマガジンで爆発事故が起きたとは聞いたことがない。

 どんなマガジンで爆発事故が起きやすいか、ということについては、Carbon8の下記のページに詳しい。

CO2マガジンの種類と危険度の違い

 また、残量のあるCO2ボンベを無理やり抜こうとしてボンベが勢いよく飛び出した、という話もたまに聞く。
 これはユーザーが誤った取り扱いをしたために起きたことで、製品の問題ではない。CO2ボンベは中のガスを完全に使い切ってから取り出すのが鉄則である。

 他にもボンベを入れっぱなしにするとOリングを痛めてガス漏れするとか、そもそも命中精度が悪いなど、欠点だとされることは多くある。

 CO2ガスガンは高圧ガスをパワーソースとする構造上、いまだ技術的に未熟だったり、取り扱いが独特だったりする面は確かにある。
 それらはCO2ガスガンにはつきもののことなので、私は「そーいうもん」として受け入れている。

 少なくとも初めてのガスガンとしては私もおすすめはしない。一般的なリキッドチャージ式のガスガンをそれなりに使ってから、「2丁目に何を持つか」というタイミングで考えるべきものであるとは思う。

 しかしそれらを理由に「安心して使えない」と言われてしまうと、「まあ、それはそうですね」と言って肩をすくめることしかできない。
 「使えるように練習しろ」と主張するのもおかしいからだ。無理して使う必要はどこにもない。

 CO2ガスガンの「未熟な点」というのがいつ解決されるかは分からない。技術的な面と法律的な面の両方があるため、解決には長くかかるかもしれず、あるいはずっとこのままかもしれない。

 とはいえ、やたらと危険性を強調するのもよくない。それは全く知識を持たずに使うのと同じくらい危険なことでもある。

 製品もユーザーも発展途上のジャンルである。大切に見守り、育てていきたい。










遠野明:ツイッター(@lifeisgunfire)


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プロフィール

遠野明

2019年1月より再始動した大阪在住のアラフォー・サバゲーマー。チーム「3K」所属。
メインアームはM4パトリオットHCとHK416C。サイドアームはBM-9とM9A1。
サバゲー以外なら猫とSF小説と映画が好き。

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