COVID19地域感染0の街 (?)

先週のメルボルン市内の風景

メルボルン市内 (1)
メルボルン市内 (2)

上は先週のメルボルン市内で撮影した画像ですが、長い間、COVID19の市中感染(地域感染)が確認されていないメルボルン(※)では、マスク着用の規制も終わり、マスク着用率はかなり低くなっています。。 (画像内にはマスク着用の人は見当たりませんが、いない訳ではありません。。。)

と、この記事を書いていたら。。

の夕方ニュースとして、海外からウエスタンオーストラリア州パースの国際空港に帰国したビクトリア州の男性が、パースのホテルで隔離期間終了後、数日間パースに滞在して、にメルボルンの空港経由でビクトリア州にも戻ったところ、メルボルンの空港でのPCR検査結果でCOVID19の陽性反応が確認された模様です。

では、メルボルンではロックダウンのなどの話は出ていませんが、ウエスタンオーストラリア州政府は急遽、からウエスタンオーストラリア州での3日間のロックダウンと自宅外でのマスク着用の義務化を決定して発表しました。


日本でも国内のCOVID19の感染拡大を抑える為にから都心部で緊急事態宣言が出るみたいですが、関係する自治体が数日前から国に要請して、国が検討して数日経った後に、そこから日数を置いて実行される宣言になるので、日本とオーストラリアでは対応策のスピード感にかなり違いがあります。


ビクトリア州政府による4月24日付けのCOVID19統計情報

※ ビクトリア州のPCRテスト数

[ 追記]「長い間、COVID19の市中感染が確認されていない」と書くとPCR検査の数が気になる人がいると思うので、ビクトリア州政府による更新のCOVID19統計情報の見出しのスクショを貼っておきます。

画像には、過去24時間以内に13,079件のテスト結果とありますが、タイミング的にはテストはウエスタンオーストラリア州のロックダウン前のものになるので、今後の数日間はもっと大きな数字になるかもしれません。

このテスト数には、海外からの入国者も含まれるはずですが、現時点ではオーストラリアは観光や商業目的の海外からの渡航を禁止しているのと、メルボルンの国際空港では海外からの帰国者の受け入れも、1週間で880人の上限 (ニュージーランドからの入国者を除く) があります (オーストラリア政府のメディアリリース)。 なので、上のテスト数のほとんどがビクトリア州内の住民による数のはずで、1日にこの数のテストを処理をしていて長期間市中感染が確認されないというのは、市中感染が無いという結論になるかと。

因みに、左端上段に市中感染の数が『1』となっていますが、更新の時間から半日経ったでも「ビクトリア州内での市中感染者はゼロ」と報道されているので、「ビクトリア州での市中感染者が1名」ではなく、「オーストラリア国内での市中感染者がビクトリア州に1名」という事だと思います。。


WA州の帰国者隔離滞在用ホテル内で感染。。

状況としては、無症状感染者が国内にそのまま入国したという訳ではなく、上海からパースの国際空港経由でオーストラリアに帰国したビクトリア州の男性が隔離期間中に滞在したホテルの同じ宿泊フロアで、同時期に帰国者の施設内感染が確認されていて、のメルボルンの空港を通過時にそのホテルでの濃厚感染者という事でPCR検査をして、数日後に陽性結果が確認されたと報道されています (の記事: nine.com📃Australia Financial Review📃)。

その男性は、パースでの隔離期間中、14日目のPCR検査では陰性だったので、隔離期間終了後、数日間パースに滞在してからビクトリアに移動したみたいですが、では、パースの滞在先の1か所で知人の感染が確認されているそうです。

また、男性のCOVID19のゲノム解析の結果が、パースでの隔離滞在用ホテル内での感染者からのCOVID19ウイルスののゲノムと一致するそうで、感染経路が隔離期間用のホテルに限定されるため、ウエスタンオーストラリア州政府は男性のパースでの足取りを把握して感染拡大を防ぐためにも即3日間のロックダウンに踏み切ったそうです。

ビクトリア州は、以前、メルボルン国際空港隣接の帰国者隔離滞在用のホテルで、ホテル内感染が発見されて、オーストラリア国内の隔離滞在用ホテルの空調設備の見直しのきっかけになった事例以降、市中感染者はゼロで、で55日間になります。 今回のCOVID19感染者はビクトリア州外で感染したことから、ビクトリア州での市中感染にはならないみたいですが、現在、パースからの飛行機の同乗客やメルボルンの空港での接触者を追跡中みたいで、今後どうなるかは不明です。


オーストラリアのニューノーマル

オーストラリアでは、ファイザーとアストラゼネカ製のCOVID19ワクチンを海外から輸入しつつ、アストラゼネカのCOVID19ワクチンを国内でもライセンス生産して、アストラゼネカ製のワクチンを多くの国民に摂取する計画でしたが、50歳未満の接種者に血栓が出る可能性があることから、現時点では、50歳未満にはアストラゼネカ製のワクチンの摂取を見送っています。

4月22日付けワクチンの接種数
付けワクチンの接種数 (オーストラリア政府 『Getting vaccinated for COVID-19』より)

当初は4月末までには1千万人の成人に摂取をする予定だったみたいですが、この影響や他の原因も加わって、オーストラリア国内でのCOVID19ワクチンの摂取はの時点では2百万人以下という数字にとどまっています。

まだ、COVID19ワクチンが感染を防ぐかどうかという化学的な治験データというのはまだないみたいですが、摂取が進んでいる国では新規の感染スピードが減っているのと、摂取後に感染した場合には症状の重症化が圧倒的に少ないという治験結果は出ているそうなので、ワクチン接種が広まれば、多くの人口がCOVID19に感染しても重症化する患者の数を抑える事が出来るので医療のひっ迫を防ぐのには有効というのは言われてます。

オーストラリアでも、ワクチンの接種が広まれば、こういったロックダウンの必要性も低くなると思いますが、ではウエスタンオーストラリア州を除いては市中感染が全く無い状態なだけで、いつ何時、海外からウイルスが入ってしまえばCOVID19の市中感染が起こりえるという状態で、オーストラリアでも、まだまだ警戒の必要なニューノーマルになっています。

海外からの留学生の受け入れの再開とかは何時頃の話になるのでしょう?。。


[ 追記 ] メルボルン7日間のロックダウン

のニュースで、インドからサウス・オーストラリア(SA)州経由で帰国したビクトリア州在住の男性が、にSA州で14日間のホテル隔離滞在を終了後、ビクトリア州に戻り、にCOVID19の症状が出たそうで、PCR検査の結果、陽性が判明という事例があって、6か所の濃厚接触のホットスポットが公開されました。 (👉📃付けのABCニュース)

男性は帰国者隔離ホテル滞在中の複数回のPCR検査では陰性だったのと、SA州とビクトリア州では市中感染が報告されていない、ウイルスのゲノム情報が同じ隔離ホテルの別部屋に滞在していた感染者のゲノムと一致する為、SA州の隔離中のホテル内感染が指摘されています。


この時点では、ビクトリア州でロックダウンなどという話は全くありませんでしたが、それから9日後に、メルボルンでの下水のCOVID19ウイルス検査で、帰国男性の住む地域の近くで陽性結果が出たそうで、調査の結果、濃厚接触のホットスポットの一つが「Epping」のスーパーマーケットではなく、実は「Epping」のスーパーマーケットの間違いだったそうで、対象地域の住民にPCR検査を受ける様にとの発表が。。 (👉📃付けのABCニュース📃付け保健省長の声明)

その結果なのだと思いますがのニュースで各地域で行われていたPCR検査の結果で4人の市中感染者が見つかったという報道がありました。 (👉📃付けのABCニュース📃付け保健省長の声明)

の時点でCOVID19市中感染ゼロの記録が86日間という計算になっていたみたいですが、実際は発見出来ていなかったという事で、実質は80日間程度とも報道しているテレビ局もありました。


Sun MonTue Wed Thu Fri Sat
2
SAで隔離終了
3 4
症状
5 6 7 8
PCR陽性
9
 
10 11 12 13 14 15
16
 
17 18 19 20
下水から陽性反応
21
北Eppingの間違い
22
23
 
24
+4名陽性
25
+5名陽性
26
+11名陽性
27
+4名陽性
28
ロックダウン…

には新たに5人が陽性で9人に、には新たに6人で合計15人、そしてには11人の増加で合計26人の感染者が見つかりました。

1日当たりの新規の市中感染数が倍に増えたという事で、ビクトリア州はサーキットブレーカーとして、からまでの7日間、4回目のロックダウンを発表しました (👉📃付けの州首相臨時代理の発表)。 のニュースでは新たに4人の市中感染が見つかったという事ですが、7日間のロックダウンでこのまま終息に向かってくれることを祈りたいかと・・・

市中域感染が当たり前の日本では政府が医療のひっ迫を押さえながらCOVID19ウイルスとの共存を唱えている感じですが、オーストラリア国内では市中感染ゼロの州がほとんどの為、一つの国として機能するのには市中感染の排除が必須になっているので感染対策がかなり厳しいものになっていると思います。



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