創作の動機/異音
ショートショートの創作プロセスを、その『動機』に絞って公開するものです。深くそれを知ることで、ご自身の創作時のヒントにして頂きたいと思います。
今回の作品は『異音』です。
ショートショート『異音』の全文はこちら↓↓↓
【CONTENTS】
過去の出来事
小説を書く時に、どの作者の方も少しはご自身の経験を作品内に盛り込まれた経験はあるかと思います。私の場合も例外ではなく、と言うよりも、かなりの割合で実体験を盛り込んでいます。こんな話をすると作品によっては『ヒラサワって犯罪者?』なんて話になるといけないので、勿論『法に触れない範囲』でと言う事になりますが。
例えば周囲の人々との会話など、そう言った『やり取り』の部分などはとても作品に盛り込みやすい要素で、それは会話の『一部』であったり、『口調・口癖』、『言葉を交わした場面』など、出来れば部分的な所に絞って、後は『アレンジ』するのが個人的に良いと思っています。
そして会話である以上、当然その中に『プライバシー』が含まれる事もあるので、私の様に『正体不明』のまま活動している人は大丈夫ですが、知人が作品を読む可能性のある方は、特に書き方に注意が必要ですね。『これって、私の事?』なんて話になってもいけませんので。
抽出されたネタ
【音】【異音】【恐怖】
今回のテーマは『音』でした。身近なところで『音』と言うと『音楽』などが連想されやすいですが、『音楽』の場合は楽しかったり、平和だったりと、そんなイメージです。しかし、私の中にある『音』のイメージには『異音』と言うのもあって、こちらはあまり良くないイメージです。何故こんなイメージがあるかと言うと、過去に電子機器に関係した仕事に就いていたせいで、製品の検査で異常を発見する為の材料として『音』を利用する事がよくありました。勿論『異音』は『故障』などの印です。
そして、その『異音』がした時、私が感じたのは『恐怖』。こう書くと大袈裟ですが、少なくとも心の中には良くない感情が湧くのは事実でした。では、物語の中で恐怖を感じる『音』とは一体何だろう?
創作の開始地点
仲の良くない夫婦が居て、出かける度に何かしら小さな揉め事が起こる。互いに相手は先々の夫婦関係を継続する意思があるかも定かではない。互いに離れる心と、そして夫に芽生える『浮気心』。無関心な妻は日常の夫の行動に不信感を抱くことなく過ごしており、夫もそれに安心している。何かのきっかけで、妻に芽生えた不信感。それが確信に至るまでに時間は掛からなかった。
妻は夫をドライブに行きたいと誘う。特に行先も決めず出発するのはいつもの事だったが、妻は『山』に行きたいと言い出す。そして夫の運転が気に入らない妻は自分が運転すると言い出す。道中『変だ』と言い路肩に止めた車の『異音』を確認するが、原因は不明だ。
再び山中へと向かう車。仕事疲れで居眠りする夫。目覚めると既に車は山中にあって、斜面に停車した車から再び『異音』がすると言って確かめようとする妻。夫は妻に代わって『異音』の原因を探ろうとするが……。
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