Soulmate

愛犬と過ごす日々の暮らし

マックスの気持ち




僕はマックス!
お寺の広い敷地で産まれて、お父さんとお母さんと兄弟達と一緒に居たよ。
僕は臆病だから、兄弟達より行動が遅くてお母さんのオッパイに、なかなかありつけなくて体が一番小さかったよ。



ある日、突然知らない人が僕達を見に来たよ。
兄弟達は喜んで近寄って行ったけど、僕は怖くて犬小屋の奥に隠れていたんだ。
そしたらお寺の住職さんが、僕を抱いて連れて行った。
僕を見て女の人が言ったんだ、レオに良く似てるって誰の事か分からなかったけど、その人達が僕を車に乗せて連れて行ったよ。
初めて乗る車は怖くて、あくびばかり出てなんだか気持ち悪くなってしまった。



その日から連れて来られたおうちで過ごすようになったよ。
名前もマックスと付けてもらったけど、最初はマックスと呼ばれても僕の事だとはわからなかったよ
男の人と女の人が一緒に居たよ
それがお父さんとお母さんだった。
ご飯も兄弟達と奪い合わなくて良いから、いっぱい食べられるしい、いつもお父さんとお母さんが遊んでくれて楽しかったよ。




最初は怖かった散歩もお父さんとお母さんが、交代で連れて行ってくれたから毎日の楽しみになったよ。
いろんな事を教えてくれたり、スリッパを取って追いかけっこをしたり、だんだんお母さんが何を言ってるのか分かるようになってきたよ
だけどお母さんはたまにずっと寝てる日があって、そんな時は僕も横でおとなしく寝ていたよ。
時々、お母さんの娘と言うお姉さんとお兄さんと子供達がやって来た。
いっぱい遊んでくれるから、すごく嬉しくて僕は興奮してしまうんだ。





3回のお誕生日をお祝いしてもらったよ。
お父さんとお母さんがずっと笑っていたからね
なんだかわからないけど、ワクワクして嬉しかったよ。




暖かくなって散歩が気持ち良い日がやって来た。お母さんも随分元気になって毎日散歩に行ってくれた。
だけど僕は疲れるようになったよ。
散歩から帰るといつも外に出て吠えていたけど、それもしたくなくて寝ていたよ。
夜中に怖い夢を見たり、お母さんに起こされても起きれなくて心配させたね。
そしてあの日、お母さんと散歩に行ってからやはり寝ていたんだ。
でも3時になってお母さんたちがアイスを食べるのに気づいて起きて行った。
アイスを一口もらって美味しかったけど、頭に電流が走ったみたいで僕は意識を失って体が震え出した。
一回意識を取り戻して、とても怖くてお母さんに飛びかかってしまった。
そしたらまた意識がなくなった。
お父さんに連れられて車に乗って病院に行った事はなんとなく覚えているけど、お薬を飲んで眠くなってしまった。途中で気持ち悪くなって吐いたら急に苦しくなって、遠くでお父さんとお母さんがマックスと僕を呼んでいた。それでも僕はもう目を覚ませなかった。そしてあっという間に2人には会えなくなってしまった。



お空から見ていると、お父さんとお母さんが毎日泣いているんだ。
僕は悪い事をしたのかな?ゴメンなさい
僕はもっと2人と一緒に居たかったよ。でもそれは叶わないから、また会える日を楽しみに虹の橋のたもとで、レオ兄さんと待っているよ

マックスがこんな風に思っていてくれたら良いなと私の気持ちです。