夏の森の小径で君と出会いたかった | 黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

世間からかなりずれている管理人、黄昏黒猫堂こと黒猫が自作人形やイラストを発表しつつ、ニート、ひきこもりなど生きずらさを考える。(画像一覧で作品を見ていただけるとうれしいです。)

 

夏の森の小径を精霊物の怪が往く

 

 

        僕が好きな奥華子の「変わらないもの」という曲に

       <僕は今すぐ 君に会いたい> というフレーズがあります。

                                     それを想って書いた詩のようなもの。

 

 

 

まだ幼い君が夏の森の小径を歩いている

その頃の君と出会いたかった

一緒にクロアゲハを追いかけて

君が編んだシロツメクサの髪飾りをつけて

君と一緒に笑いたかった

 

制服の君が駅のホームで電車を待っている

その頃の君と出会いたかった

一緒に校門までの道を歩いて

川の土手を一緒に歩いて

同じ夏雲に手を伸ばしたかった

 

やみくもな夢に向かって君は走り出した

その頃の君に出会いたかった

高い空の夏雲を眺めながら

届きそうもないような

馬鹿みたいな話をしていたかった

 

そんな君の全部に出会いたかった

全部の君と一緒にいたかった

全部の君の隣に僕がいて

いつでも君の隣で僕は君を見ていたかったんだ

 

君は道に迷ってうずくまって膝を抱えた僕に出会った

僕は夢も安らげる場所も無くした君に出会った

それまでの全部が消えてしまった僕らがいた

それまでなんて何もなくなった僕らが手をつないだ

だから僕らは今も一緒にいるのかもしれない

 

だからやっぱりぼろぼろだったあの時に出会ってよかったんだ

 

 

 

ブログランキングに参加しています。クリックしていただけると励みになります。


人形・ぬいぐるみランキング にほんブログ村 ハンドメイドブログ 布人形へ
にほんブログ村