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【韓国語翻訳試験】ITT試験について / 試験の内容や持ち物など

fujikorea
ふじこ
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こんにちは。韓国語翻訳者のふじこ(@fujikorea113)です。

先日、ITT試験というものを受験してきまして、無事に合格したので詳しくブログに書いておきたいと思います。

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ITT試験とは?

ITT : Interpretation & Translation Test의 축약어로 통역과 번역시험을 뜻함

(出典:http://www.itt.or.kr/web/itt/intro.php)

国際通訳翻訳協会(국제통역번역협회)主催の翻訳・通訳の試験です。翻訳と通訳に分かれていて、またさらに専門翻訳/専門通訳、ビジネス翻訳/ビジネス通訳に分かれています。

通訳は英語、中国語、日本語。

翻訳は英語、中国語、日本語、ベトナム語(年6回)/ ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ロシア語、タイ語、インドネシア語、アラビア語(年1回)

というように様々な言語で試験が行われています。

こちらは2022年の試験日程ですが、回数が多くて試験前ぎりぎりまで受付しているので比較的受験チャンスは多いです。

私は今回専門翻訳の韓国語→日本語翻訳を受験したので、ここからはその内容を中心に書いていきます。

専門翻訳試験の受験料は110,000ウォンです。

試験の難易度

試験の難易度は、以前受験した翻訳能力認定試験(번역능력인증시험)に近いかな?という感じです。

そしてTQE(翻訳実務検定)よりは簡単かなと思いました。

TQE(翻訳実務検定)の韓国語試験を受験した感想・対策法(「ビジネス全般」韓文和訳) 去年の8月にTQEという試験を受験しました。 先日受験したTQE(翻訳実務検定)の認定証が届きました!立派な賞状とカードで...

翻訳は必ずこれが正解!というものがあるわけではないので、難易度も説明するのが難しいですね。どんな問題が出たのかはまたあとで詳しく書きたいと思います。

専門翻訳試験は点数によって1級・2級・不合格という結果になります。90点以上が1級、80点以上が2級です。

勉強方法

勉強方法ですが、私は普段フリーランスで韓日翻訳の仕事をしているので、翻訳に関しては特に試験に向けて勉強したことはありません。

ただ、試験の内容が4問あるのですが、3問は翻訳問題で1問は職業倫理という謎の科目…!

ITT試験のホームページから購入できるこちらのテキスト「통역사 및 번역사를 위한 직업윤리규정 문제집」から出題されるということだったので、購入して簡単に目を通しておきました。通訳者・翻訳者として仕事に臨む姿勢や守らなければならないことなどがまとまっていて、例題もたくさん載っていました。テキストは1万2000ウォンでなかなかいい商売ですね?購入できます。

試験の持ち物

試験当日の持ち物はボールペン、修正テープ、電子辞書、身分証です。

そう…この試験はなんと試験会場に行って、手書きで翻訳文を書かなければならないのです!翻訳能力認定試験も手書きでした。普段はパソコンばっかりで、まったく手書きすることがないので、字が汚すぎてちゃんと読んでもらえるかな…という余計な心配もありました^^;

電子辞書を使うのも久しぶり。電子辞書がない場合は、SIMカードを抜いた携帯電話の辞書も使うことができます。(ネット通信が必要なNAVER辞書などは使えません)

私は電子辞書とスマホの辞書、両方使いました。スマホの辞書は、物書堂のものだとSIMカードなしでも使うことができます。

修正テープも普段使うことがないので교보문고で購入。せっかくなので可愛いものを^^

書き間違いが多すぎて修正テープ大活躍だったのですが、これが意外と使いやすかったですㅎㅎ

当日の様子

それでは当日の様子です。ソウルで試験を受けたのですが、朝10時から、江南にあるビルの地下1階で行われました。家から江南まで2時間くらいかかるので結構大変でした…。

写真を撮り忘れたのでNAVERマップのスクショです。黄色い丸をつけた部分に地下に行く階段があるのですが、「本当にここでいいのかな…?」とちょっと不安になる暗さでした。笑

ちょうど前に同じく試験を受けるような雰囲気の方たちがいたので、無事に到着できました。

会場に入るとまずは名前を確認して、携帯のSIMカードを抜きます。座席は自由で、好きなところに座れました。パソコンがあったのですが、先ほど述べたとおり手書き試験なので使いませんでした。きちんと一席ずつ仕切られているので集中しやすかったです。

ただ、意外と試験を受ける人が多くてびっくり…!もちろん韓→日翻訳を受ける方だけではなく、各言語の受験者が全員集まっていたからですが、全部で20名くらいいたような気がします。もっと少ないと思ってました^^;

「英語→韓国語の試験を受ける方~」というように言語ごとに呼ばれるので、自分が受ける試験の言語ペアが呼ばれたら前に試験用紙を取りに行く形でした。それで韓→日は私しかいないことが判明。日→韓は3名ほどいて、多いのはやはり英→韓、韓→英と中→韓、韓→中でした。

試験は3時間!ひたすら手で書かないといけないので、最後の方は手が痛かったです^^;

終わった人から帰宅でき、私も2時間ほどですべて解き終わったので提出して帰りました。たぶん5人目くらいでした。

問題の内容

試験の内容ですが、先ほど述べたとおり3問は翻訳問題で、1問は職業倫理についてでした。3問とも200~300ワード程度のニュース記事の翻訳という感じでした。あんまり詳しく書くとあれなので、簡単に書くと…

1問目はチョコレートとキャンディの原材料、発展途上国のカカオやサトウキビの農家について

2問目は原油の在庫が急減したことによるアメリカへのガソリンの輸出について

3問目は温室効果ガスについて

4問目の職業倫理は、職業能力の開発について

翻訳の試験はすべて韓国語から日本語に翻訳する問題です。最後の職業倫理は韓国語で解答します。小学校で行うカラーのテスト用紙くらいの大きな試験用紙で、左半分に原文があり、右半分に翻訳文を記入します。

余白が多いので、いきなり翻訳文を書かないで下書きしてから書くのがおすすめです!私も最初いきなり提出用に書いていたのですが、あまりにも書き間違いが多くて先に下書きしてから書くようにしました。それでも時間はたっぷりあります。

4問目の職業倫理が不安だったのですが、書きやすい内容だったので良かったです。韓国語で100ワードくらい書く必要があり、たまたまかもしれませんがテキストを読まなくても解ける内容かな、という感じでした。

合格発表

合格発表は試験から3週間後くらいで結構早かったです。ホームページでログインすると確認できるのですが、無事に1級合格でした^^

簡単に評価も書かれているのですが、オールAで嬉しかったです。普段翻訳の仕事をしていても褒められることって本当に少ないので…こういう機会があるとありがたいです。

フィードバックも基本的には修正される内容を確認するだけなので(T-T)フィードバックをいただけるのはとてもありがたいのですが!褒められると伸びることもありますよね…!?笑

賞状とカード

合格者は賞状とカードを申請することもできます(別料金)。

賞状はこんな感じ。

そしてカードは顔写真入りなのでちょっと豪華です。ライアンスタンプの部分に顔写真が入っています。

この試験もTOPIKのように2年ごとに更新が必要なようで、更新代を払えば有効期限が延びるようなのですがそれはしなくてもいいかな…という感じです^^;

この試験を受けたらすぐに翻訳者になれる!とか、翻訳の仕事が増える!というわけではないのですが、今回は自分に自信をつけるために受験しました。ちょっと自信がついたので、試験後に新規開拓や単価交渉などを行っていますㅎㅎ

ITT試験について調べてもなかなか情報が出てこなかったので、もし気になっている方の参考になりましたら幸いです。

それではあんにょーん♪(^_^)/~~

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ABOUT ME
ふじこ
ふじこ
フリーランス韓日翻訳者
北海道出身。日本で大学卒業後、韓国の大学院にて修士課程を修了。2017年より韓国・仁川にてフリーランス韓日翻訳者に。 得意分野はゲーム、Webtoon(マンガ)、観光など。 趣味はブログ執筆、マンガを読むこと、ゲーム実況を見ること。カカオフレンズとぼのぼのが好き。現在は韓国語→日本語翻訳のみ依頼受付中。
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