鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「天才アミバの異世界覇王伝説」1

2022年4月20日刊。「北斗の拳」のスピンオフ作品のひとつ。最近おすすめに表示されるようになり、こんな作品知らなかったなと思ったが、割と最近に出版された作品であった。

アミバはトキの名を騙り、人をさらってきては新しい秘孔を試す人体実験を施す。これを木人形(デク)と称するが、デクの運命は死である。それ自体、残虐な行為であるが、おかげでトキの評判も落ちるなど、なかなか卑怯な人物でもある。まあ、作中一、二を争う残忍かつクズ野郎である。

が、自分はアミバは結構好きなのだ。なぜか憎めない。だから、アミバを主人公にしたスピンオフがあったらいいなと以前から思っていた。もっとも、アミバを主人公にしてどういう話にするかはノーアイデアであったが、本作は、ケンに殺されかけたアミバ異世界に転生するという驚きの展開である。

転生したアミバは、村人を魔物から守り、パットとパーティーを組んでお宝探しに出かけるという、お決まりの行動に出るのだが、この世界のアミバはとにかくいい人である。「おれは天才だ、おれに不可能はない」とやたらに自信過剰なのだが、大口に見合う腕は持っているのである。

登場人物はどこかで見たような人(?)ばかり。セリフもどこかで聞いたようなものが多く、爆笑に次ぐ爆笑の連続である。

あっという間に読み終えて、即座に2巻をクリックしたが、まだ発売になっていないのであった。発売が待ち切れない。



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