オリビア・ニュートン・ジョン。そよ風の誘惑(Have You Never Been Mellow)。あなたのやさしさ。疑心暗鬼の鬼。コロナへの武器

 

 

音路2. 誰かを勇気づけたことがないというの…

 

 

◇疑心暗鬼

新型コロナ感染が、さらに深刻な状況にさしかかってきました。
私の暮らす街の周辺も、あきらかに状況が変わってきた気がします。

テレビやラジオ、新聞、雑誌…、非難の応酬が急激に増えています。
さらに業界どうしの応酬の気配さえあります。
世の中全体が「モラル・ハザード(倫理観・道徳観の崩壊)」を引き起こす可能性もあります。

引き締めなければならないことはたくさんありますが、自身の心のコントロールもしっかり行いたいものですね。

* * *

「疑心暗鬼(ぎしんあんき)」という言葉は、自身の中にある「疑心(疑う気持ち・迷い)」によって、暗闇の中に、いもしない鬼が見えてくることを意味していますね。

新型コロナは、いもしない鬼ではありません。
小さすぎて見えませんが、確実にそこにいる鬼たちです。
「鬼退治」しなければ、消え去ることはありません。

一方、暗闇の中にいる鬼たちは、それぞれの人が何とかしないと、大きな恐怖を与え続けます。
自身の暗闇の中に、いもしない鬼の存在を、ずっと感じてしまいます。
その鬼たちは、さまざまな邪悪に化身し、自身の中にあらわれます。
医療従事者、介護従事者、エッセンシャルワーカー(生活維持に欠かせない業務の従事者)、さまざまな業界の方々は、「疑心」の対象ではありません。

多くの政治家や医療関係者が、声を大にして、今、叫んでいますね。
「今こそ、助け合って、協力し合って、皆でチカラを合わせる時だ」と。

最後のチャンスなのかもしれません。


◇あなたのやさしさ

このコロナ禍で、私は、昔に聴いた、ある楽曲を思い出しました。
その歌詞を思い出しました。

私は若い頃に、この楽曲を聴いて、友人や相手を、こういう言葉や表現で、励ましたり応援したりする方法もあるのかと、知ることができました。

女性歌手のオリビア・ニュートン・ジョンさんの、「そよ風の誘惑(Have You Never Been Mellow)」という楽曲です。
1975年に世界各国で大ヒットした曲です。
当時、日本で「メロウ」という言葉が、特別な意味合いをもって定着したのは、おそらくこの曲の影響だろうと感じます。

* * *

この曲は、ある女性が、恋人の男性に、謝りながらも、助けてあげたい…、やさしく応援してあげたい…、そして、その彼を強く信じる気持ちを歌った曲です。
彼の中に眠っている「やさしさ」を信じる女性の気持ちが表現されている気がします。
まさに、彼女の彼を思う気持ちが、やさしい そよ風のようになって、彼のもとに流れていくのです。

* * *

皆さま…、もしよろしければ、今のコロナ禍に照らして、自分自身に問いかける気持ちで…、どこかの相手を応援する気持ちで…、この楽曲の歌詞を読みながら、どうぞ聴いてみてください。

今のコロナ禍に、やさしい そよ風をもたらしてくれる気がします。

ユーチューブに、星野葵さんが書かれた、すばらしい日本語訳がついた楽曲動画があります。

 

♪そよ風の誘惑


この楽曲には、多くの日本語訳が存在します。
和訳というのは、その歌詞の解釈次第ではありますが、個人的には、この和訳が好きです。

「Have You Never let someone else Be strong」を、
「他人を勇気づけてあげた経験など、あなたにはないというの?」と訳されたのには感銘を受けました。

個人的には、歌詞にある「your song」とは、本来の彼の中にある「やさしい歌」のことで、どうかあなた(彼氏)も、それに早く気づいてね…という意味なのかもしれません。

* * *

これを読んでいただいている方々…
「他人を勇気づけてあげた経験など、あなたにはないというの?」。

暗闇の鬼、そこにいる鬼を、退治するには、あなた方の「やさしさ」が必要です。
人間の「やさしさ」は、コロナたちへの武器です。

あなたの「やさしさ」を信じている人は、周囲にたくさんいますよ。

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2021.1.10 天乃みそ汁

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