『源氏物語』を原文で読む

広島市中区・安佐北区で源氏物語講座を行っている講師のブログです

安佐北区にて源氏物語講座を行いました

10月4日(月)と18日(月)にカルチャータウン高陽校さんで源氏物語講座を行いました。今月のテーマは関屋巻。参加者は12名でした。

 

源氏物語』の中では花散里巻・関屋巻・篝火巻が特に短いですよね。今回も関屋巻を読むだけでは時間が余ってしまう…ということで、「国宝源氏物語絵巻」や「源氏物語の擬作・補作」(簡単に言えば二次創作ですね)のお話もさせていただきました。

 

今回皆さんと一緒に原文で読んだのは以下です。

光源氏と空蝉が12年ぶり(!)に逢坂の関で再会し、文通する場面

夫の死後、継子に言い寄られた空蝉が出家する場面

 

人妻でありながら光源氏に心を揺さぶられる空蝉の気持ちは「分かる」と言っちゃいけないのかもしれないけど、正直分かります^^;

 

常陸の介は妻である空蝉のことを心から大事にしてたんでしょうけど、空蝉からしたら生活のために仕方なく親子ほど年の離れた常陸の介と結婚したわけですよね。そこへ超美男子の光源氏がやってきて求愛した。美人ではない自分に。

 

「私は人妻だから不倫なんてだめ」と空蝉は光源氏を拒み続けますが、心は光源氏に惹かれてしまう…。

 

正直これは仕方ないような気がします。常陸の介はお気の毒ですが…。

 

面白いのは空蝉の弟である右衛門佐(昔の小君)ですね。

 

子供の頃光源氏にかわいがってもらったおかげで出世したのに、時勢が変わって光源氏が須磨に退去することになったらさっさと空蝉の元へ逃げて。しかし光源氏が返り咲き、国の重鎮になったら、姉に光源氏との不倫を勧める。

 

右衛門佐自身も昔は光源氏と身体の関係があったのだから…なんというか^^;

 

現代人としては右衛門佐の行動にツッコみたくなりますが、平安貴族からしたら「え? 権力者に追従するのなんて当たり前でしょ?」って感じなんでしょうね(笑)。

 

 

次回のご案内です↓

 

テーマ:絵合を読む
日時:11月1日(月)&15日(月)10時半~12時

場所カルチャータウン高陽校
   (広島市安佐北区亀崎1-1-6フジグラン高陽 別棟グルメアベニュー2階)
受講料:1100円/回(税込)
    ※別途、カルチャースクールの入会金が必要です。
持参物:筆記用具

 

また、11月は単発講座を行います。

 

テーマ:平安時代の三人才女達ーー和泉式部・赤染衛門・清少納言ーー

日時:11月29日(月)10時半~12時

場所カルチャータウン高陽校
   (広島市安佐北区亀崎1-1-6フジグラン高陽 別棟グルメアベニュー2階)
受講料:1100円/回(税込)
持参物:筆記用具

 

興味を持ってくださった方は下記までお問い合わせください。

070-1443-3396
(10時~20時オープン。日曜祝日はお休みです)

 

よろしくお願いします。