掃除はほとんどロボット掃除機に任せています、Kouです。
最近のロボット掃除機の進化はすごくて、自宅を完全にマッピングできるものや、ロボット掃除機の中のゴミを自動収集するモデルも、どんどん発売されています。
その中でもECOVACSのロボット掃除機は、世界的に有名なブランドで、性能も機能も最高峰!
その最新作 「ECOVACS DEEBOT T20 OMNI」をレビューを通じてご紹介します。
もくじ
ECOVACS DEEBOT T20 OMNIの外観
ECOVACS DEEBOT T20 OMNIを早速開封してみましたので、まずは外観についてチェックしていきます。
外観とスペック
ECOVACS DEEBOT T20 OMNIは、全自動クリーニングステーションが付属するロボット掃除機です。
本体は、一般的なロボット掃除機と同様のサイズ感です。
突起部分は、TrueMapping搭載センサーとなっており、このセンサーによってマッピングスキャンがされます。
続いて、本体裏面です。
裏面は、フローティングメインブラシを中心とし、デュアルサイドブラシの取り付けや、カーペット検知センサー、モップ取り付け用のスロットが搭載されています。
表面ではダストビンハンドル、裏面のブラシは取り外し可能で、フィルターやブラシのメンテもしやすいです。
続いて、全自動クリーニングステーションを見ていきましょう。
ここには、水拭き用の汚水タンクや清水タンクが内蔵されているのが特徴的。
清水タンクに予め注水しておくことで、ここから自動的に本体のモップの水を濡らし、掃除した後の水を汚水タンクに処理するといった構造です。
実際の使い勝手は後の章で解説します。ここでは、本体仕様をまとめておきます。
前作T10との細かい違いも後述します。
項目 | 製品仕様 |
---|---|
製品名 | DEEBOT T20 OMNI |
本体カラー | ホワイト×シルバー |
容量 | ・ダストボックス容量:300ml ・自動ゴミ収集:3L ・清水タンク:4L ・汚水タンク:4L |
吸引力 | 6000Pa |
サイズ | 362*362*103.5mm(DEEBOT 本体) 430x448x578 mm(ステーション) |
マッピング機能 | TrueMapping 2.0 |
障害物検知・回避 | TrueDetect 3D 3.0 |
音声アシスタント | YIKO(独自)、Amazon Alexa, Googleアシスタント |
水拭き機能 | OZMO TURBO 2.0(加圧回転式デュアルモップ) 自動モップリフトアップ 温水モップ洗浄 |
最大稼働時間 | 260分(静音モード) 充電時間約6.5時間 |
清掃音 | ≤66(sweep) ≤68(sweep&mop) |
ECOVACS DEEBOT T20 OMNI レビュー
ECOVACS DEEBOT T20 OMNIで、早速部屋を清掃してみましたので、レビューをしていきます。
基本的な清掃能力に優れている
このロボット掃除機は、吸引力(真空度)6,000Paという、高い清掃能力を誇っています。
Paは吸引力そのものを示す数値ではないですが、指標として5〜10万円クラスの高価格帯のロボット掃除機でも2,500Pa〜3,000Paに収まるものも多いので、この数値はかなり高いものとなっています。
実際走行させてみても、フローリングや畳をしっかりと清掃してくれました。
水拭きも加圧回転モップのため、強力に磨いてくれます。
今作T20 OMNIでは、モップリフトアップ機能がついており、カーペットを検知すると回避してくれました。カーペットが濡れる心配はありません。
クリーンベースを開けると、ゴミがちゃんと取れていることを確認できました。
これは溜まったら、クリーンベースの紙パックを取り外して捨てるだけなので、メンテも楽です。
DEEBOT T20 OMNIは、後述する全自動クリーニングステーションによって、自動で本体の中のゴミを吸い上げてくれるので楽ちんです。
しかも、走行中の静音性も高く、以前利用した「N8 Pro+」や他社製品(ルンバなど)と比べても、特に低周波帯の音(轟音)が小さく好印象です。
清掃モードについても、アプリでさまざまな設定が可能です。
前作T10と比べて、T20では以下の「吸引と同時に水拭き清掃」「吸引清掃のみ」の2つの機能が追加されており、更に細かく設定できるようになりました。
これらのこともあり、基本的な清掃能力が非常に高いロボット掃除機となっています。
走行性能が非常に高い(エッジディープクリーニング、障害物検知)
ECOVACS DEEBOT T20 OMNIは性能もよく様々な機能が揃っていますが、その中でもイチオシしたいのが走行能力の高さです。
T20 OMNIは、「3D物体回避(True Detect)3.0」と呼ばれる障害物検知・回避システムを備えており、床に散らばったモノも回避してくれます。
このため、ロボット掃除機全般の欠点だった「掃除前に床の片付けをしておく必要がある」手間をも省いてくれます。
特に、普通のロボット掃除機はケーブルや服などの布類が床に散らばっていると、それらも吸い込んで絡まり、運転が止まってしまうのが欠点でした。
それを回避して問題なく清掃してくれるのが、ECOVACS DEEBOT T20 OMNIの良さです。
実際の動作は以下の動画の通りです。ケーブルのような微細なものでも、障害物として認識し、回避してくれます。
以下のようないかにも巻き込みやすいようなケーブルすらも回避してくれました。このパターンは、他社の障害物回避対応のロボット掃除機でも巻き込むことがあったのですが、ECOVACSはこの機能が非常に優れていて、しっかりと回避してくれます。
加えて良いなと思ったのは、エッジディープクリーニング。
コーナーで一定の距離を動くと本体が一周回転し、モップパッドが壁の縁まで近づきます。
ここで一回グリグリする(スマートウェーブ機能)ような感じで汚れを取るので、従来のロボット掃除機の欠点の一つだった、「壁の隅に溜まった汚れ」を磨いてくれます。
この走行性能の高さが、他社製品と比較したECOVACS DEEBOT T20 OMNIの大きな特徴に感じました。
マッピング機能で清掃結果の確認や部屋を指定して清掃ができる
ECOVACS DEEBOT T20 OMNIは、「TrueMapping 2.0」と呼ばれる、マッピングシステムも搭載しています。
このマッピングは精度が高く、100平米近くある自宅の構造をしっかりと認識してます。
上の画像には白い線が引かれていると思いますが、実際に掃除をすると、T20 OMNIの走行状況がリアルタイムで反映され、そのルートのデータも残ります。
この走行ルートのデータが残ることが大きく、障害物があった場所や隙間の清掃できていないところだけを後から個別に掃除する際に役立ちます。
このマッピングによってスキャンされたデータは、部屋割りを認識し、部屋を指定して清掃ができます。
この部屋割りは、結合や分割もできるので、柔軟にカスタマイズが可能です。
このマッピングによって、清掃禁止エリアも指定できます。しかも、水拭きモードの時のみ有効といった設定もできて柔軟性が高いです。
また、3Dマッピングにも対応しています。T10の発売初期はこの機能は簡素なものでしたが、その後進化を遂げており、より精度も高く家具の配置もできたりします。
マッピングは、分割指定を細かくしようとするとエラーが発生する場所があったりと、ややカスタマイズ性が低く、それが唯一の欠点かなと言えます。(強いていうとというレベルで、実用上問題ないです)
とはいえ、例えばリビングでゴロゴロしている時は、書斎や寝室のみを清掃したり、逆に書斎で作業をしている時は、リビングを清掃してもらったり、といった使い方ができて便利です。
全自動クリーニングステーションが優秀過ぎ、全ておまかせ!
ECOVACS DEEBOT T20 OMNIは、全自動クリーニングステーションが非常に優秀です。
この全自動クリーニングステーションは以下の4つの機能を備えています。
- 自動ゴミ収集
- モップの温水自動洗浄
- モップの温風自動乾燥
- セルフクリーニング
モップを装着すると、自動で水拭き清掃モードとなります。これは、清水タンクに水を入れておくことで、自動でモップを濡らしてくれるため、モップを自分で濡らしたりする手間すら省けて便利です。
特に、今作T20の特徴は、モップの温水自動洗浄も備わっていることです。
ロボット掃除機にはモップの自動乾燥機能のみであることも多く、これで清潔にしてくれます。
実際の動作は以下のとおりです。一応動画で撮ってますが、音がゴトゴトと聞こえるだけで、ぱっと見動作はわかりません。
清掃が完了したら、クリーニングステーションに自動で戻り、水拭きで汚れた水を自動で注水してくれます。
しかも、そのモップはステーションにて自動で熱風乾燥されるため、自分で取り外して乾かしたりする必要もなし!
Kou
何もかも自動で本当にびっくりですよ!!
一般的なロボット掃除機は、自動ゴミ収集がついているものは多数あるものの、このモップの洗浄周りの機能がないものが多いです。
その点、ECOVACS DEEBOT T20 OMNIは、この全自動クリーニングステーションによって、本当の意味で掃除をお任せできますね。
音声アシスタント:YIKOによるスマートホームも充実
ECOVACS DEEBOT T10 OMNIは、独自の音声アシスタントである「YIKO(イコ)」に対応しています。
充電ステーションにスピーカーが搭載されており、それに向かって話しかけることで音声操作が可能となります。
オーケーイコ、キッチンを掃除して!
清掃を開始します(DEEBOT T20 OMNIが動作する)
DEEBOT T20 OMNI
一応、Amazon AlexaやGoogleアシスタントにも対応していますが、基本的にこれらの音声アシスタントは「起動・停止」くらいのことしかできません。
しかし、ECOVACS DEEBOT T20 OMNI は、この独自の音声アシスタントに対応していることにより、以下のような細かい指定も可能となるのが良い点です。
種別 | 話しかけ方 |
---|---|
自動清掃 | オーケーイコ、清掃して オーケーイコ、始めて |
クイックマッピング | オーケーイコ、自宅をマッピングして オーケーイコ、マッピングを開始して |
エリア清掃 | オーケーイコ、キッチンを水拭きして オーケーイコ、ベッドルームとリビングルームを掃除して オーケーイコ、部屋1とキッチンを清掃して オーケーイコ、ソファの下の掃除を開始して オーケーイコ、靴入れの周りを掃除して オーケーイコ、リビングルームのソファの周りの床の水拭きに行って オーケーイコ、離れて掃除をやめて オーケーイコ、ここの清掃をやめて オーケーイコ、ここに清掃しにきて |
清掃を一時停止/再開 | オーケーイコ、一時停止 オーケーイコ、掃除を止めて オーケーイコ、続けて オーケーイコ、タスクを続けて |
清掃を停止 | オーケーイコ、シャットダウンして オーケーイコ、清掃をやめて |
ドッキングステーションに戻る/出る | オーケーイコ、ホームに戻って オーケーイコ、ベースステーションを充電して オーケーイコ、出てきて オーケーイコ、ベースステーションから出て |
モップパッドを清掃/乾かす | オーケーイコ、モップパッドを清掃して オーケーイコ、クリーニングパッド オーケーイコ、空気乾燥を開始して オーケーイコ、モップを乾かして |
ドッキングステーションのセルフクリーニング/自動回収 | オーケーイコ、セルフクリーニングを開始して オーケーイコ、セルフクリーニングモード オーケーイコ、ゴミを廃棄して オーケーイコ、セルフ回収 |
清掃時設定 | オーケーイコ、吸引を最小にして オーケーイコ、サイレントモードにして オーケーイコ、水量設定低レベル オーケーイコ、水量を最大にして オーケーイコ、音量を50にして オーケーイコ、音量を最小に設定して |
状態のチェック | オーケーイコ、現在の電力 オーケーイコ、吸引力はどんなレベル オーケーイコ、現在の水量モード オーケーイコ、音声レポートの音量は オーケーイコ、どこにいる? オーケーイコ、消耗品の期限は切れてる? オーケーイコ、今何してる |
ほぼなんでもできますね。特に清掃エリアを細かく指定できるのが素晴らしい。
他にもアレクサやGoogleアシスタントにも対応していますが、これらはどのロボット掃除機でもYIKOほど細かく音声操作できるものではないため、この独自システムが搭載されていることは大きいです。
特に部屋名を指定して音声操作できるのが便利。これによって、家事をしている最中などでも、他の部屋を清掃してもらうなど、ハンズフリー&時短にも繋がるのが素晴らしい。
T20とT10の違い
前作ECOVACS DEEBOT T20 OMNIとT10の違いは、以下のとおりです。
項目 | T20 OMNI | T10 OMNI | 解説 |
---|---|---|---|
吸引力 | 6,000Pa | 5,000Pa | 吸引力が1,000Paアップ |
掃除モード | ・吸引と同時に水拭き清掃 ・吸引の後に水拭き清掃 ・吸引清掃のみ ・水拭き清掃のみ | ・吸引と同時に水拭き清掃 ・吸引清掃のみ | T20には以下の2つが追加 ・吸引の後に水拭き清掃 ・水拭き清掃のみの機能 |
エッジディープクリーニング | ◯ | ー | T20は、コーナーで一定の距離に近づくと、 本体が回転するエッジディープクリーニングを搭載。 壁際の清掃能力が向上。 |
モップ自動リフトアップ | ◯ | ー | T20は、ラグやカーペットに近づくとモップが自動で持ち上がるモップ自動リフトアップを搭載 |
モップの自動洗浄 | ◯ | ー | T20は、モップの温水洗浄機能を搭載している |
障害物回避 | 3D物体回避(True Detect)3.0 | AIVI3.0 | T20は、3Dスキャン及び戦略的な物体回避をする3D物体回避を搭載。 |
見守りカメラ | ー | ◯ | T10は、走行中に部屋の中をカメラ映像で確認できる |
価格 | 179,800円 | 149,800円 | T20のほうが定価が3万円高い |
実際に利用してみた中で、この中だとT20 OMNIは特に「エッジディープクリーニング」と「モップ自動リフトアップ」「モップの自動洗浄」を搭載しているのが大きいポイントに感じました。
また、障害物回避はT10 OMNIの場合でもケーブルのような小さな障害物を回避できるのが良かったです。
一方で、T10 OMNIにはあった「見守りカメラ」機能がなくなっています。
加えて、ECOVACS DEEBOT T10 OMNIの方が型落ちな分30,000円安くなっていますが、ECOVACSはセールを頻繁に行っており、かつAmazonからクーポンが出ていたりするので、実勢価格としては10万円前後に収まります。
これ以下の価格帯となってくると、今では他社でもT10と同価格でT20にもあるモップリフトアップ機能があるものが出ていたりするので、基本T20の購入をおすすめします。
レビューまとめ
ECOVACS DEEBOT T20 OMNIは、ロボット掃除機として最新の技術を全て詰め込んだ完璧な一台と言えます。
忖度抜きに、さすがECOVACSのロボット掃除機といった所。
ケチのつけようがないという感じで、「これ一台に掃除の前後工程も含めて全てを任せたい」という方へは、ベストな選択肢と言えます。
最後に、この製品をおすすめできる人とおすすめできない人をまとめます。
- 最低限の機能があれば十分という方
- 全部入りのロボット掃除機が欲しい方
- ロボット掃除機の最新技術を試したい方
- 事前の片付けが面倒に思う方
- 水拭きを重視する方
以上です!これまで使ってきたどのロボット掃除機よりもモンスタースペックという感じで使っていて率直に驚きました。
清掃もしっかりきめ細やかにできるので、おすすめです!
ECOVACS DEEBOT T20 OMNI レビュー
ECOVACS DEEBOT T20 OMNIが特に便利だと感じたのは、ケーブルなどの小さなモノも障害物回避でき、モップ自動リフトアップなど、更に「おまかせ」感が増している。ロボット掃除機の欠点だった壁際の清掃もエッジクリーニング機能によって難なくこなし、その吸引力・水拭き性能の高さでしっかりと清掃できた。音声アシスタント:YIKOなどのスマートホーム的な機能も完備した最高クラスのロボット掃除機!
メリット
デメリット